“ED”は何の略だか知ってる?スポーティでエレガントな4ドアクーペ 初代トヨタ カリーナED【MOTA写真館】
MōTA / 2020年5月7日 9時40分
1985年に「4ドアでありながら、クーペのフォルム。」のキャッチコピーでデビューした4ドアクーペがトヨタ カリーナEDだ。車種名の“ED”は「エキサイティング・ドレッシー」の頭文字をとったもので、開発のテーマは「品位ある美しさと十分な居住空間をもつ高性能4ドアハードトップ」。トヨタの傑作ともいわれたカリーナEDがどのような車だったのか振り返ってみよう。
「トヨタの傑作」、他社に影響を与えた初代 カリーナED
水平基調のデザイン、薄く台形型のサイドウィンドウ、ピラーレスの4ドアハードトップのボディを持つ初代 カリーナEDは、1985年にデビュー。トヨタ セリカのプラットフォームを流用し作られた初代 カリーナEDの特徴は、なんといっても低く抑えられた全高とスポーティーで美しく上質なスタイリングで、ハイソカーブームの後押しもあり、爆発的なセールスを記録、一躍人気モデルとなった。
「トヨタの傑作」とまでいわれた初代 カリーナEDは、自動車業界に大きな影響を与え、マツダ ペルソナ、日産 プレセア、三菱 エメロードなど、同様のコンセプトを持ったモデルが後を追ってデビューしたのは有名な話だ。
発売当初は、1800cc SOHCエンジン 1S-iLU型と1S-ELU型の2種、2000cc DOHCエンジン3S-GELU型の計3種類をラインナップし。1987年のマイナーチェンジで、1800cc 1S-E型エンジンが廃止となり、2000cc DOHC ハイメカツインカムの3S-FE型が搭載され、上級グレードではテールランプの車種名ロゴが光る「ブライトエンブレム」も装備された。1988年には、1800cc 1S-i型エンジンが廃止になり、1800cc DOHC ハイメカツインカムの4S-Fi型を採用。また、全車デュアルパイプのマフラーを採用する。
後世に大きな影響を与えた歴代カリーナED
2代目カリーナEDは、バブル絶頂期っであった1989年にデビュー。ピラーレスや背が低いスタイリッシュなフォルムを継承しつつ、デュアルモード4WSをはじめとした豪華なハイテク装備を採用する。姉妹車であるコロナ EXiV(エクシヴ)とベース車であるセリカと共に、トヨタのエレガントスタイルカテゴリーを彩った。そして、1993年にデビューした3代目カリーナEDは、ボディ剛性向上のため、最大の特徴であったピラーレスを廃止。バブル崩壊の影響により設計の合理化が図られ、多くの部品がベースであるセリカと共通となる。
クーペのように流麗でスタイリッシュな「4ドアクーペ」というコンセプトは、その後に誕生する他メーカーのモデルにも大きな影響を与えるも、ユーザーニーズの変化の影響もあり、1998年に生産を終了。3世代13年にわたるカリーナEDの歴史に幕を閉じることとなる。
初代 カリーナEDの主要スペック
■全長×全幅×全高:4,475mm×1,690mm×1,310mm■エンジン
・直列4気筒 1800cc SOHC 1S-iLU型
・直列4気筒 1800cc SOHC 1S-ELU型
・直列4気筒 2000cc DOHC 3S-GELU型
・直列4気筒 2000cc DOHC ハイメカツインカム 3S-FE型
・直列4気筒 1800cc DOHC ハイメカツインカム 4S-Fi型
■駆動方式:前輪駆動
■トランスミッション:4速AT/5速MT
■販売期間:1985年~1989年
自動車史に残る名車を振り返る【MOTA写真館】
子供ころ憧れたスポーツカー、テレビドラマに出ていたあのクルマなど、実に多くのクルマたちが私たちの記憶の中に存在する。
MOTA写真館では、そんな懐かしいあんなクルマ、こんなクルマをプレイバック。あなたが初めて買ったクルマ、いつかは買うぞと決めていた憧れのクルマがいつ登場するのか?そんなことを思いつつ、次回もぜひ楽しみにしていただきたい。
▼これまでご紹介した名車はコチラ!▼
【MOTA写真館】日産 プリメーラ(初代)
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