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2022年 ボルボ車に完全自動運転を可能にするルミナーの「LiDAR(ライダー)」を搭載

MōTA / 2020年5月11日 6時0分

ボルボ車に採用予定のルミナー社 LiDARセンサー

5月8日ボルボは、テクノロジー企業のLuminar(ルミナー)社と提携することで、同社のLiDAR(ライダー)と検知技術を次世代型のボルボ車に導入し、安全性と技術面における新基準を設定する。この提携により、ボルボ初の高速道路上での完全自動運転技術を実現し、将来のアクティブセーフティ開発への足がかりとなる。

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2022年から完全自動運転が実現

ボルボの次世代型プラットフォームであるモジュラー・アーキテクチャー「SPA 2」は、ルミナーのLiDARをルーフに継ぎ目なく一体化させ、2022年の生産開始時から自動運転に対応可能なハードウェアとして提供される予定。

SPA 2をベースにした車両では、無線ネットワーク通信でソフトウェアのアップデートが行われ、もしドライバーが選択すれば、個々の地理的な場所や条件が安全であると確認された時点で、高速道路の完全な自動運転を可能にするハイウェイ・パイロット機能が有効になる。

LiDARをボルボ車すべてに装備する

ボルボ・カーズとルミナーは、LiDARの役割としてハイウェイ・パイロット機能に加えて、将来の先進運転支援システム(ADAS)の改善への貢献についても検討しており、将来的にはSPA 2をベースとするすべての車に、LiDARセンサーが標準装備される可能性がある。

ルミナーの技術は、高性能のLiDARセンサーをベースにしており、数百万パルスのレーザー光を発し、実際の環境を3Dスキャンすることで物体の位置を正確に検出し、インターネット接続を必要とせずに一時的なリアルタイムの地図を作成。

LiDARは、カメラやレーダーだけでは得られない信頼性の高い視覚と知覚を提供することで、自動運転モードで安全に走行できる車を実現する重要な役割を果たす。また、複雑な環境下において迅速に安全な意思決定を行うための理想的な基盤である。

完全自動運転の量産化に向けた協力

ハイウェイ・パイロット機能を実現するために、ルミナーの検知技術は、自動運転ソフトウェアと、今後の自動運転車に搭載されるカメラ、レーダー、ステアリング、ブレーキ、バッテリーなどの機能のバックアップ・システムと組み合わせて使用。これらを組み合わせることで、ボルボのユーザーは、高速道路での安全な完全自動運転機能を利用が可能になる。

今回の発表の一環として、ボルボとルミナーは共同で、LiDAR技術の量産化に向け、工業としての安定化とその検証を行うための協力関係についても深めている。

シリコンバレーに拠点を置くルミナーにとって、ボルボとの提携はルミナー社の技術を初めて量産化することを意味しており、LiDAR技術を自動車業界により広く提供するための重要なステップになる。

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