1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

大打撃の新車ディーラー! 大型連休は儲けどきだが、今年はかなりヤバかった【未来モビリティ総研】

MōTA / 2020年5月11日 12時40分

トヨタ 新型カローラ&カローラツーリング

ゴールデンウィークといえば全国の行楽地のみならず、自動車ディーラーも大展示会を開催するなど彼らにとっては大事な書き入れ時。だが、今年は新型コロナウィルスの影響で静まり返っていたという。今回は現役新車ディーラーマンのリアルな声をお届け!

歴代ワースト3の販売実績でとにかく新車がヤバイ!

登録車ではダイハツ ロッキーとトヨタ ライズ兄弟がかなり好調であった

リアルな声を紹介する前に、2020年4月の新車販売実績を簡単にご紹介。結論から言うと自体はかなり深刻で、統計開始の1968年以来、東日本大震災、リーマンショックに次ぐ3番目の低い水準であった。

ホンダ N-WGN、スズキ ハスラー、日産 デイズなど、直近半年以内に登場した新型車は軒並み好調であった

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた4月の新車販売台数は、前年同月比28.6%減の27万393台で7カ月連続のマイナス。3月に比べて減少幅が拡大し、全社が前年実績を下回っているという状況だ。

>>

デビューしたばかりの日産 ルークスが絶好調! その詳細はコチラ▼

地方によって状況はかなり違う!?

※画像はイメージ

今回は首都圏・中国・四国地方を中心に数名の現役ディーラーマンに聞いたが、口々に「とにかくヤバイ!」という声が聞こえてきた。ここからはリアルな声を紹介していく。

新型コロナウィルスで大打撃を受けているのはタクシー業界も! そのリアルな声はコチラ▼

首都圏編|上司からの圧力はなし! だが電話営業がツライ

まずは神奈川県で新車販売をしているAさん。「緊急事態宣言が発令されてからは、一段と客足が遠のいた」という。元来、新車ディーラーマンには販売ノルマが課されるものだが、Aさんの店舗に関してはノルマに変更なし。このような状況なだけに、上司から詰められることは無くなったと言う。

その代わりに車検や定期点検のための呼び込み電話のノルマが多く課され、近頃はもっぱら電話での営業活動を行なっているそうだ。直近の販売実績を聞くと、通暁は店舗全体で小型車&軽自動車で10台程度というが、4月の実績は小型車2台であった。

中国地方編|中古車がバカ売れ! その理由は?

鳥取県で中古車の営業をしているBさんは、「そこまで大きく変わらない」と語る。おそらく先の神奈川県と比べると新型コロナウィルスの感染者が少ないといことも影響しているのだろう。

Bさんいわく中古車は新車に比べて値引きは少なく、新車と中古車を併設している店舗では売りづらい側面もある。ところがコロナ禍によって状況が逆転しているという ※写真はイメージ

Bさんの店舗では新車・中古車を取り扱っているが、「中古車の販売ノルマが5→7台に引き上げられた」とも。工場がストップした影響で納車が遅れる車種もあり、新車の納車が待ちきれないお客さんが中古車に流れているのだとか。中古車にとっては好転とも取れるが、新車が売れないとくればキツイのは同じだ。

四国地方編|電話中心の営業活動でかなり厳しい

3人目は高知県で新車営業を担当しているCさん。4月中旬に県全体で“事業所から出ないで営業活動を”と命令が下り、現在は電話中心の営業活動をしているという。詳しい販売実績は聞くことができなかったが、お客さんもかなり警戒をしていて点検の入庫すらもままならないと、かなり厳しい状況だという。

新型コロナウィルス対策は地域ごとに大きな差!

現在の販売状況に加えて、それぞれの地域で実践している対策を聞くと大きな差があることもわかった。

神奈川県と高知県では全スタッフがマスクを装着、それに加え逐一アルコール消毒を行なっているという。それはお客さんも同じで、かなり厳重な対応を行なっている。

一方の鳥取県ではスタッフがマスク。アルコール消毒を実施しているのは同じだが、お客さんの様子がかなり違い、マスクの装着率はかなり低いのだという。

ランボやメルセデス・ベンツ、トヨタも参加! 世界の自動車メーカーが緊急支援策はコチラ▼

クルマの購入も新しい方法を!

トヨタが行なっているサブスク「KINTO」は申し込みなどを全てインターネットなどから簡単に愛車の申し込みが可能。実店舗にはあまり来ない2.30代の若い世代から好評を得ている

筆者・木村も短期間ではあるが、新車販売を行っていた経験から想像するに、電話などの営業活動もよりやりづらいのだと痛感。

当事者でないだけに発言が少し無責任になるが、これを機に“クルマの買い方”を考え直すいいチャンスかもしれない。今までのようにお店に出向いて購入するのではなく、PCやスマホから簡単に買えるシステムを構築するのはどうだろうか。それが叶えば、わざわざ店舗に出向く必要もなく、簡単に手続きが行える。さらに、店舗には販売スタッフが不要になるため人員削減も可能になるのだが……。

みんなでディーラーを助けるためにお店に行こう! なんて軽々しく言えない状況なだけに、一早い自体の収束を願うばかりだ。

トヨタが進める“クルマ版”サブスクのKINTOの詳細はコチラ▼

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください