日産がコンパクトSUV「キックスe-POWER」を発表|ドヤ感マシマシな“オラオラ”顔でいよいよ日本導入か
MōTA / 2020年5月16日 8時0分
日産は2020年5月15日、コンパクトSUVのニューモデル「Kicks e-POWER(キックス・イーパワー)」をタイで発表した。同国の日産工場で生産し、輸出も行う。日本への早期導入も期待される日産 新型キックスe-POWERの詳細情報をお届けする。 >>
日産 キックスに初のe-POWER搭載
今最も旬なコンパクトSUVのカテゴリーに、日産から新たなモデルが導入される。その名は「Kicks(キックス)」。日産 キックスは2016年発表の既存モデルで、ブラジルを皮切りに北米など世界各国で販売が行われているモデル(日本では未発売)。今回タイで発表されたのはそのマイナーチェンジ版で、デザインも大きく変更されている。
デザインばかりではない。マイナーチェンジの目玉となるのが、日産自慢の電動化技術「e-POWER(イー・パワー)」の新採用だ。
e-POWERとは、ガソリンエンジンを発電専用とし、モーターで駆動させるシリーズハイブリッドシステムの日産式名称。2016年にコンパクトカーのノートに、さらに2018年にはミニバンのセレナにも搭載され、共に好調な販売実績をあげている。これまでグローバルに販売されてきたキックスは通常のガソリンエンジンモデルが主で、ハイブリッドモデルの設定はなかった。
キックスe-POWERに搭載されるのは、1.2リッター3気筒ガソリンエンジンと、EM57型交流同期電動機(モーター)、発電機、リチウムイオン電池、インバーターの組み合わせ。システムの最高出力は95kW(129ps)、最大トルクは260Nmを発生させ、ノートの80kW(109ps)/254Nmに対し性能は向上させている。
他のe-POWERモデル同様に4つの走行モード(ノーマル・S・エコ・EV)を有し、Sとエコモードではアクセル操作だけで加減速が行えるワンペダル走行も可能な「e-POWER Drive」も楽しめる。
なおタイ日産は、日本に次いでグローバルで2番目のe-POWER生産例となる。
ドヤ感を増した迫力の“オラオラ”顔に一新
日産 新型キックスのe-POWER採用に合わせ、デザインも新しくなった。特に変わったのはフロント周りだ。Vモーショングリルはより存在感を増し、迫力と質感を向上させた。日産の他モデル、例えば最新のセレナハイウェイスターとも共通性のある印象だ。
ヘッドライト回りも変更され、LEDヘッドランプとブーメラン型のLEDシグネチャーターンライト、LEDデイタイムランニングライトが組み合わされる。同様にブーメラン型のリアコンビランプもLEDだ。また夜間の帰宅時などにエンジン停止後も照らしてくれるフォローミーホームヘッドライトも備わる。
サイドのデザインは、まるで屋根が浮かんで見えるようなフローティングルーフを強調するもの。タイでは6色の単色カラーに加え、ルーフ周りを黒にする4種類の2トーンカラーの全10色から選択できる。
ボディサイズは全長×全幅×全高が4290x1760×1615mm、ホイールベースは2615mm。ホイールは17インチ(タイヤサイズ:205/55R17)となっている。
※スペックは全てタイ仕様
先進運転支援機能も充実、日本への導入も大いに期待!
先進運転支援機能も充実しているキックスe-POWER。インテリジェントクルーズコントロールや緊急自動ブレーキをはじめ、後側方衝突防止支援システム(BSI)や後側方車両検知警報(BSW)、後退時車両検知警報(RCTA)、アラウンドビューモニターなど多数備わる。インテリアでは、8インチに拡大されたタッチスクリーン式のディスプレイオーディオを装備。Apple CarPlayにも対応する。上位グレードでは黒とオレンジの2トーンカラーのインテリアトリムも選択可能だ。
キックスe-POWERのタイでのグレード展開は4タイプ。価格は889,000バーツ(約297万円)から1,049,000バーツ(約351万円)までとなっている。4WDモデルの設定はない。
※1バーツ3.35円で計算(2020年5月現在)
タイ日産では、新型キックスe-POWERを国内のみならず海外への輸出も行うとしており、かねてより噂されている日本への導入も図るものと思われる。国内での正式な発表を期待して待ちたい。
[筆者:MOTA編集部]
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