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マセラティ、世界最古のレースコースで新型スポーツカー MC20をテスト走行|2020年9月発表予定

MōTA / 2020年5月26日 11時20分

マセラティ MC20プロトタイプ

マセラティは2020年5月22日、スーパースポーツカー「MC20」のプロトタイプのテスト走行を実施。ちょうど80年前、マセラティが4連勝したイタリア・シチリア島にある世界最古の公道レースコース「タルガ・フローリオ」が舞台となった。

マセラティ MC20プロトタイプ

マセラティの新型スポーツカーがテスト走行

歴史的な公道レースの舞台を再び走る

1940年5月23日、伝説のタルガ・フローリオでマセラティは4連勝を飾った。このレースにおいてゴールラインを先頭で通過したのは、マセラティ ティーポ4CLを駆るルイジ・ヴィッロレージだ。

この歴史的勝利から80年、マセラティはその新しい時代の幕開けとなるスーパースポーツカー「MC20」のプロトタイプを携えてシチリアに戻り、有名なフロリオポリのスタンド前など、タルガ・フローリオの歴史が刻まれた場所を走行した。

2020年9月デビュー! サーキットへ本格復帰

MC20の開発は、さまざまな条件下でのテストを重ね、最終的な調整が進められている。今回、マセラティ・イノベーションラボでのダイナミックシミュレーターを使ったテストを経て、いよいよ公道やサーキットでのテスト走行へと段階が進められた。

MC20は、100%マセラティによって開発・製造される革新的な新エンジンを初めて搭載するモデルでもある。

マセラティは2020年9月に発表を予定するこのMC20とともに、そのスポーツ性をさらに高め、2010年にMC12で世界選手権を制覇して以来、10年ぶりに再びサーキットに復帰する。

第二次大戦前に遡るマセラティ・レースカーの歴史

ティーポ4CLとは

1939年に誕生したこのシングルシーターは、マセラティ創業者兄弟の末っ子であるエルネスト・マセラティの発案によるもので、当初は小型クラスのレースへの参戦を意図して設計が始まった。排気量1491ccの4CLは、6CMのシャシーをベースに4気筒エンジンを搭載。当時としては非常に先進的なエンジンで、スーパーチャージャーの採用により8000rpmで220PSを発生した。

1939年のリビアGPでは空力仕様の4CLでポールポジションを獲得。初優勝はその2年後のナポリGPで、そして1930年代後半にはタルガ・フローリオで平均速度とラップタイムの新記録を樹立した。

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