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コンチネンタルとパイオニア、統合コックピットの開発パートナーシップ締結

MōTA / 2020年5月29日 6時0分

コンチネンタルとパイオニアの戦略パートナーシップ締結

5月26日コンチネンタルとパイオニアは、今後車両への搭載増加が見込まれる統合コックピットの開発において、戦略的な提携を行うことに合意した。本協業は、両社のインフォテインメントに関する技術を組み合わせ、車室内における新しいユーザーエクスペリエンスを用いたインフォテインメントシステムを開発し、アジア市場を中心に提供していくことを目的としている。

コンチネンタルとパイオニアの戦略パートナーシップ締結

多すぎる情報の提供を最適化する統合コックピット

今回の統合により、車両アーキテクチャの統合のトレンドとコックピットにおける機能範囲の急速な拡大にともなうソフトウェアの複雑化へ対応でき、ドライバーや搭乗者へ最適な手法で幅広い情報を伝える統合コックピットの開発が可能。車両メーカーは、インフォテインメントの幅広いソフトウェアパッケージを活用し、コックピットシステムを柔軟に開発できる。

今後、複数の戦略的な協業強化が必要となる中、幅広い統合専門知識・ノウハウを持つコンチネンタルと、カーエンタテインメントにおけるインフォテインメントソリューションの知見を有するパイオニアによる本協業は、コックピットシステムの分野において、柔軟で包括的なコラボレーションモデルとなる。

より広い表示領域を確保、自動運転への対応も

これまで、車両のヒューマン・マシン・インターフェースは、ドライバーへ情報を表示するメーターパネルと、ドライバーと助手席用のセンタースタックディスプレイの2画面で構成されることが多かった。

特にインフォテインメント関連は、センタースタックディスプレイに集中していたが、情報、サービス、機能の相互コネクティビティに対する高まりにより、この構造はもはや理想的ではなくなっている。

必要なときに必要な情報を表示する統合システム

それに対し、コンチネンタルのコックピット・ハイパフォーマンス・コンピュータ(HPC)を搭載した統合コックピットは、車両内のすべてのディスプレイと操作要素を統合したユーザーインターフェースを実現可能。

この統合コックピットは、表示制限に関係なくコンテンツを表示でき、ユーザーが個別に配置することも可能であるため、予想される重大な場面ごとに必要な情報のみ優先して表示。これにより、ドライバーが受け取る情報が多すぎたり、気が散ったりすることがなくなる。

自動運転へ柔軟に対応

自動運転モードでは、すべてのサービスとアプリがドライバーへ提供される一方、単一のハードウェア上で、操作システムと異系統なすべてのシステムを分離する構造とすることで、快適性と安全性の向上が図られる。

また、その実現のためには、ハードウェアに関係なく、単一の高性能コンピュータで多くのソースに付随するソフトウェアを提供する必要があるが、両社は本協業を通じて、コンチネンタルの高性能なプラットフォームを柔軟に活用することが可能になる。

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