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あの強敵ランチアに勝った初の日本車!世界にトヨタの名を知らしめた5代目 トヨタ セリカ【MOTA写真館】

MōTA / 2020年5月29日 9時40分

WRCパーク 東京オートサロン2019 出展ブース トヨタ セリカGT-Four(ST185 型、1993年オーストラリアラリー優勝車)

1989年に登場した5代目 トヨタ セリカ(T180型)は、コンポーネントを先代から引き継ぎ進化をさせている。四輪駆動のスポーツモデル GT-FOUR のリアデフには、日本車初のトルセンリミテッド・スリップ・デフを装着。さらに1990年、日本車として初めて世界ラリー選手権(WRC)でドライバーズタイトルを獲得した。

トヨタ セリカ(5代目) 2000GT-R(1989年)

骨格を受け継ぎながらも大きく進化

1989年にフルモデルチェンジした5代目 トヨタ セリカ(T180型)は、4代目から丸みのあるデザインや基本骨格を引き継いでいるが、中身は大きな進化を遂げている。

サスペンションの剛性を引き上げ、エンジンは2.0L(3S型)へ統一。四輪駆動モデル「GT-FOUR」のリアデフにはトルセンリミテッド・スリップ・デフを装着し走行性能を底上げ。また、ボディをワイド化し、クロスミッションを搭載した「GT-FOURラリー」を設定した。

1990年、ボディタイプにコンバーチブルを追加し、四輪操舵システムの4WSを搭載したグレードも用意。上級グレードのTYPE-Gには本革シートを装備し、ワイドボディの四輪駆動「GT-FOUR」は、アドバンスを示すAが冠された「GT-FOUR A」となる。また、1991年の小改良では、WRCホモロゲーションモデル「GT-FOUR RC」を5000台限定で生産し、うち1800台が日本で販売された。

強敵ランチアを抑えた歴史的なラリーマシン

5代目 セリカでもWRCに参戦していたトヨタは、ラリーの世界で圧倒的強さを見せていたランチアを抑え、カルロス・サインツがドライバーズタイトルを獲得。これは、日本車メーカー初のWRCドライバーズタイトル獲得という快挙である。

また、トヨタ セリカは、1993年にユハ・カンクネンがドライバーズタイトルを獲得、さらに日本車初のマニュファクチャラーズタイトルも獲得した。

スペックや価格

■サイズ

全長:4,420mm(標準車)、4,430mm(ワイドボディ車)4,480mm(コンバーチブル)

全幅:1,690mm(標準車)、1,745mm(ワイドボディ車)

全高:1,295mm~1,305mm

■エンジン

・直列4気筒 2.0L ターボ 3S-GTE型

・直列4気筒 2.0L 3S-GE型

・直列4気筒 2.0L 3S-FE型

■トランスミッション:4速AT/5速MT

■駆動方式:FF/4WD

■販売期間:1989年~1993年

■価格:146万4000円~268万5000円

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