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“ダットラ”をベースにした男のクロスオーバーSUV!初代日産 テラノ【MOTA写真館】

MōTA / 2020年6月1日 9時40分

日産 テラノ(初代) 4ドア ターボ ワイド R3M(1993年)

1986年にデビューした日産 テラノは、5ナンバーサイズに収まるサイズのSUV。コンパクトなサイズにV6 3.0Lエンジンを搭載していたことから、「オフロードのZカー」とまでいわれていた。日本では「テラノ」としてリリースたが、アメリカでは「パスファインダー」の名で販売され、現在でもその名は受け継がれている。

日産 テラノ(初代) 4ドア ターボ ワイド R3M(1993年)

トラックをベースとした都会派SUV 日産 テラノ

日産 テラノの成り立ちは、型式WD21からもわかるように、ダットサントラック D21型をベースとしている。トラックの車台をベースとして、乗用車テイストを織り混ぜたクロスオーバーSUVなのだ。

エクステリアは、カリフォルニアにある北米日産のデザインスタジオ「NDI」(日産デザインインターナショナル)によるもので、三角形のウインドウや力強い走りを予感させる前後のフェンダーラインが個性的で新鮮だった。

見た目だけではなく、オフロードユースに必要な機能とタウンユースでの快適な乗り味を併せ持っていたこともテラノの特徴。たとえば、足回りに5リンク・コイル式リヤサスペンションを採用し、ロングストローク化することで、タウンユースでの快適性を実現していた。

バリエーションを拡大しデビュー翌年からダカールラリーに参戦

デビュー当初は、直列4気筒 2.7L ディーゼルエンジンモデルのみの設定だったが、1987年よりV6 3.0Lガソリンエンジン、1988年にはディーゼルターボもラインアップしバリエーションを拡大。

1980年代、三菱 パジェロを筆頭に流行していたRVブームの波に乗り、日産を支えるモデルにまで成長した。

また、同年の1987年からダカールラリーに参戦し、1988年に市販車無改造(マラソンクラス)クラス2位で完走果たす。そして、翌1989年には、T1クラス・T2クラスで優勝するなど、日産の知名度向上に貢献。テラノの日本国内向け生産が終了する1995年ま、で輝かしい成績を残し続けた。

スペックや価格

■全長×全幅×全高:4,365mm×1,690mm×1,680mm

■エンジン

・直列4気筒 2.7L ディーゼル TD27型 85馬力

・直列4気筒 2.7L ディーゼルターボ TD27T型 100馬力

・直列4気筒 2.7L ディーゼルターボ TD27T型 115馬力

・V型6気筒 3.0L ガソリン VG30i型 140馬力

・V型6気筒 3.0L ガソリン VG30E型 155馬力

■トランスミッション:4速AT/5速MT

■駆動方式:後輪駆動/パートタイム4WD

■販売期間:1987年~1995年(日本国内向け)

■価格:181万8000円~252万1000円(1989年式)

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