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小型モビリティがコロナに勝つ唯一の移動手段! 描いていた未来が大きく変わるMaaSの今って?【未来モビリティ総研】

MōTA / 2020年6月1日 12時0分

トヨタ「コネクティッド・シティ」プロジェクト[2020年1月6日・米国 CES 2020 発表]

電車やバス、さらにはカーシェアなどを駆使した超便利な移動手段の総称をMaaSと呼ぶ。それを実現すべく、各国の自動車メーカーなどがこぞって開発を進めてきていたが、新型コロナウィルスの影響でその未来が揺らぎつつあるという。そこで、今回はこれまで描いていた未来のMaaS社会がコロナによってどんな変化をもたらすのか? 変わりつつある未来の姿を考える。

トヨタ「コネクティッド・シティ」プロジェクト[2020年1月6日・米国 CES 2020 発表]

そもそもMaaSってなに?

最近よく耳にするようになったMaaS(Mobility as a Service)。これは人の移動を最適化するために考えられたモビリティのためのサービスのことで、具体的には移動手段の選択や予約、決済までをオンラインで一括できるサービスのことを指す。

今まで乗り換え案内といえば、電車のみを検索できるのが一般的であった, MaaS社会が実現すれば電車やバスに加え、カーシェアや自転車などあらゆる乗り物を使うことが可能となる。これまでの“縦割り”から各事業者間を横断する便利なサービスとなる

今まで乗り換え案内といえば、電車のみを検索できるのが一般的であった, MaaS社会が実現すれば電車やバスに加え、カーシェアや自転車などあらゆる乗り物を使うことが可能となる。これまでの“縦割り”から各事業者間を横断する便利なサービスとなる

これまでは乗り換え案内などで提案された内容に従って個別に手配するしかなかったが、MaaSではシェアリングサービスや鉄道やバス、飛行機などの交通機関をワンパッケージで予約・決済できる取り組みが可能となる。

若者のクルマ離れ&高齢者の事故解消など諸問題を一挙に解決

一昔前はマイカーを持つことが大人として成功の証しでもあり、モテるためにこぞってクルマを買う時代もあった。しかし、今やマイカーを持たない人が増え、特に若い世代でのクルマへの関心は年々低下しているとも言われる。

また、高齢者にとってはクルマの運転が負担になってきているという現実もある。折しも低速モビリティでの自動運転の実現が着実に近づいているところでもあり、MaaSはそんな時代を背景に誕生したというわけだ。

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乗り換え案内でキックボード? 超進んでいる海外の交通事業

欧米諸国では電動キックボードで移動する人も。ちなみにコチラもシェアリングサービスだ

既に海外では実に様々な交通手段が実用化され、Googleで経路を探索すれば地域によってはカーシェアリングや電動キックボードまでがその中に含まれたりもする。

残念ながら日本ではライドシェアがなく、電動キックボードは原動機付自転車の扱いとなるなど、その選択肢は狭められてしまっているが。

ヨーロッパではすでに普及! オシャレすぎるEVはコレ▼

トヨタ「e-Palette(イー・パレット)」東京2020オリンピック・パラリンピック仕様[Autono-MaaS専用EV/東京モーターショー2019 トヨタ自動車ブース出展車両(参考出品)]

バス・電車など”今”の交通機関で実証実験!

病院など目的地を予め伝えると、行きたい時間に完全自動運転のクルマが自宅前に迎えに来るという夢のような暮らしが可能に!

遠い未来のことを述べれば、「完全自動運転車で目的地を設定するだけで車が迎えに来てくれて送り届けてくれる」ことになるが、現実はそう簡単にはいかない。

そこで足元でのサービスとして、現状で利用できる交通手段を活用することからスタートしているのだ。これが実現すれば様々なアクセスの効率化につながるわけで、世界はあらゆる分野のサービスを巻き込んでMaaS実現へと向かっていたのだ。

人気だったカーシェアにストップ! コロナで描いていた未来が激変

近年都内を中心に人気のカーシェア。だが、不特定多数の人が利用するため、コロナ禍で利用者は激減している

ところが、ここへ来てその動きに水を差す状況が生まれた。新型コロナウイルスなど感染症にどう対応していくべきかということだ。

特にメンテナンスが疎かになりがちなシェアリングサービスは敬遠される可能性が高く、これは個人間シェアリングについても同様だ。第三者が使用した後に同じ車両を利用するのははばかれるからだ。

世界が超小型モビリティにシフトする可能性も

東京モーターショー2019にはトヨタが電動車のコンセプトモデルを多数出展していたことからも、日本市場に登場するのも間も無くか?

むしろ、そんな時代に注目すべきはシティユースをターゲットにした小型モビリティの普及かもしれない。テレワークが進めばオフィスは必ずしも都心にある必要はない。郊外にオフィスを構え、必要なときだけ小型モビリティでオフィスへ顔を出す。一斉に顔を合わせる必要があれば、すべてリモートで行えば事は済む。感染症と共に過ごす時代がMaaSのあり方に大きな変化を生み出すことになるかも知れない。

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【筆者:会田 肇】

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