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アクアのせいで頓挫! スイフトはe-POWERよりスゴかった【結局売らなかったクルマたち】

MōTA / 2020年6月5日 13時30分

スズキ スイフトプラグインハイブリッド

出る出るとウワサされ、ファンが発売を心待ちにしているにも関わらず、結局市販化されなかったクルマはゴマンとある。そんな不遇なクルマたちを振り返りながら、一体どんなクルマだったのか? その技術は今のクルマに生かされているのか? といった気になることを深掘り!初回はスズキ スイフトプライグインハイブリッド。

スズキ スイフトプライグインハイブリッド

発売してりゃ今のノート以上に売れていたかも

当時のスイフトとインテリアはほぼ一緒で、異なるのはシートやシフト程度だ。今や電気自動車などのエコカーには、各メーカーがブルーを積極的に使っているが、当時のスズキは鮮やかなイエロー推し

スイフトプラグインハイブリッドは、2009年の東京モーターショーに出展されたコンセプトカーだ。簡単に説明すると、2代目スイフトをベースにモーターを搭載したプライグインハイブリッドモデル。

見たら確実に欲しくなる! スズキらしさ満点のクルマだった▼

スズキらしく軽のエンジンを使用! ランニングコストもかなり安かった

給電口はリヤに装備。日産 リーフはフロントに給電口を設置しているが、後ろ向き駐車が多い日本はコチラの方が実はイイとの声も。その辺はさすがスズキといったところ

外部充電で日常の買い物などに十分な20kmが走行できるバッテリーを搭載。20km以上走行する際には、搭載する660cc3気筒エンジンを発電機として使用、その電気でモーターを駆動するという2モーターのシリーズハイブリッドカーだった。

e-POWERは、エンジンを発電機としてのみ使用し、発電したエネルギーでクルマを動かすシステム。今や日産を支えるほどの人気で、ノートやセレナに搭載されている, アウトランダーPHEVはe-POWERとは異なり、エンジンは発電機としてだけでなく、パワーが必要な際は駆動にも使われる。外部充電にも対応しており、電気のみでの走行も可能

e-POWERは、エンジンを発電機としてのみ使用し、発電したエネルギーでクルマを動かすシステム。今や日産を支えるほどの人気で、ノートやセレナに搭載されている, アウトランダーPHEVはe-POWERとは異なり、エンジンは発電機としてだけでなく、パワーが必要な際は駆動にも使われる。外部充電にも対応しており、電気のみでの走行も可能

つまりプラグインハイブリッドという点も加味すれば、現在のノートe-POWERよりも“進んだ”コンセプトカーともいえるのだ。

ノートe-POWER&アウトランダーPHEVの詳細はコチラ▼

スズキ スイフトプライグインハイブリッド

市販化は秒読みだったのになんで……

スイフトプラグインハイブリッドは鈴木 修会長が「市販化を急がせている」というウワサが流れたのに加え、それを裏付けるように翌2010年5月に型式指定を取得。スズキディーラーなどに配車され公道でのテストが行われていただけに、市販化は確実視されていた。

2代目プリウスのシステムを使用したトヨタ アクアは、低価格&コンパクトというパッケージングで大ヒット。いまだに人気なだけにスイフトプラグインハイブリッドがかわいそう……

しかし2011年末にトヨタがハイブリッド専用のコンパクトカーとなるアクアを200万円を大幅に切る価格で投入。スイフトプラグインハイブリッドは価格競争力でアクアに太刀打ちできないと判断されたのか、幻となった。

未だ人気のアクアってそんなにイイの?▼

少しだけ似たカタチで市販化へ

現行型スイフト ハイブリッド, 現行型ソリオ ハイブリッドは、どちらも同じシステムを採用。モーターのみの走行はわずかながら可能

現行型スイフト ハイブリッド, 現行型ソリオ ハイブリッドは、どちらも同じシステムを採用。モーターのみの走行はわずかながら可能

2017年に形は違うものの、ストロングハイブリッドのスイフトが遅ればせながら市販化されたことには、スイフトプラグインハイブリッドもどこかで喜んでいるに違いない。

いすれにしてもスイフトプラグインハイブリッドが発売されていたら、今の勢力図は大きく変わっていたハズ。それだけに発売されなかったことが悔やまれる。スズキさん! 今からでも遅くないから、可能なら市販化を前向きに検討して欲しい。

【筆者:永田 恵一】

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