ロシア版ジムニー「ラーダ ニーヴァ」と「ジムニーシエラ」比較! 見比べるとわかる意外な共通点とは
MōTA / 2020年6月19日 8時0分
ライバル車種を画像で比較しながら、共通点や違いを探っていく当記事。今回は知る人ぞ知るロシアの自動車メーカー ラーダの「ニーヴァ(4×4)」と、スズキ「ジムニーシエラ」を比較していこう。 両車は、ボディはほとんど同じ超コンパクトサイズ、同じくらいの排気量のエンジン、そしてどちらも本格的なクロカンだ。類似しているのはそれだけでなく、内外装を比較していくと意外な共通点も見えてくるのだ。 ジムニーシエラと比較されるような「ラーダ ニーヴァ」ってどんなクルマ? と興味を持った人はもちろん、両車のことをよく知っているが「写真をパラパラと比較しながら楽しみたい」という方も是非チェックしていってほしい。
「ラーダ ニーヴァ」と「ジムニーシエラ」を画像で比較
まずロシアの「ラーダ ニーヴァ(4×4)」をご存じだろうか? 40年以上前から同じ姿で作り続けられている生きた化石とも呼べるクルマだ。内装・外装ともに非常にスパルタンな造りで日本にもマニアが多いという。そんなレトロなルックスのラーダ ニーヴァとジムニーシエラを画像で比較していく。この両車のどちらを買うか迷っている・・・なんて人は少ないかもしれないが、比較していくと意外な共通点も見えてくるのだ。
外装比較
まず外装を見てもらうとわかるように、どちらも3ドアで余計な装飾もなく、本格的なクロカンらしいソリッドなスタイルだ。 ヘッドライトにはそれぞれ愛嬌のある丸型が採用されている。 ラーダ ニーヴァは角が取れた柔らかいボディライン、対してジムニーシエラはスクエアなボディと、意匠は大きく異なる。レトロなクロカンのフロントグリルは、ジムニーシエラのように縦にスリットの入ったデザインが多いのだが、ラーダ ニーヴァは横にフィンの入ったタイプとなっている。
またクロカン車両はジムニーシエラのようにリアゲートにスペアタイヤが装着されているのをよく見るかもしれないが、ラーダ ニーヴァはフロントボンネットの中、エンジンの横にスペアタイヤが格納されている。 両車のボディサイズもほとんど変わらない。ラーダ ニーヴァが全長3720mm×全幅1680mm×全高1640mmに対して、スズキ ジムニーシエラは全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mm。ラーダ ニーヴァのほうが全長が少し長いくらいだ。ホイールベースはラーダ ニーヴァが2200mm、対してジムニーシエラが2250mm、最低地上高もラーダニーヴァが200mmに対してジムニーシエラが210mmとほとんど変わらない(悪路を走る上での最低地上高10mmの差は大きいが)。
このように、見た目ではそこまで本格志向には見えないラーダ ニーヴァだが、ジムニーシエラと比較していくと本格的なクロカン体形だということがよくわかる。
内装比較
両車の内装は、シンプルで機能性を重視したデザインとしている。インテリアカラーはブラックで、各種スイッチを大型となっている。インパネは水平基調のデザインで視認性と操作性を重視しているというのが共通点だ。
意外な共通点としては、両車のシート形状が前後ともに似ていることだ。どちらもフロントシートは肩回りまで確実に支えてくれるような形状、リアシートは簡素なつくりとなっている。ラーダ ニーヴァのシートは2トーンで柄も入っており、少し凝ったデザインだ。余談となるが、両車のスペックも見ていこう。
ニーヴァのパワートレインはマルチポイント式インジェクションのGM製1.7リッターガソリンエンジン、5速のマニュアルミッションを搭載。83馬力/5000rpmで、13.2kg・m/4000rpm。
一方のジムニーシエラ(JCグレード)は、直列4気筒1.5リッターで5MTと4ATを選ぶことができる。最高出力は102馬力/6000rpm、最大トルクは13.3kg・m/4000rpm。排気量は異なるが、トルクは同じくらいだ。
燃費については大きく異なり、ジムニーシエラは5MTで15.0km/L(WTLCモード)だが、ラーダ ニーヴァは8~12km(カタログ参照)だ。
そのほかサスペンション、安全性能などラーダ ニーヴァに比べ設計の新しいジムニーシエラのほうが充実していることは言うまでもない。しかしラーダ ニーヴァを日本で乗る人にとっては比べる必要のない部分だろう。
今回の趣旨は、両車を画像で比較しながら共通点や違いを見ていくことなので、細かなスペックの比較は割愛したが、ラーダ ニーヴァに興味を持った人は、ラーダ ニーヴァについて紹介した下記の記事もチェックしてほしい。
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