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軽トラが新車当時より40万円アップ!? 軽トラ史上初の高騰が止まらないスバル製サンバーの今 【知らない間に高騰してるクルマたち】

MōTA / 2020年6月19日 9時30分

スバル サンバー

往年のスカイラインGT-Rなど、未だに中古車市場で高値で取引されているのは納得できる。だが、発売当時それほど人気もなかったクセに知らない間に価値が上がるクルマも稀にあるのだ。と、今回は知らない間にプレミアがついたある意味名車を5回に渡ってご紹介! 今回は農場のポルシェという異名を持つスバル サンバーだ。

スバル サンバー特別仕様車「WRブルーリミテッド」 2011年発売

軽トラ界激震! 撤退続きで2強の時代へ

スズキ キャリィトラックは三菱と日産、マツダに供給している, ダイハツ ハイゼットトラックはトヨタとスバルに供給。と今新車で買える軽トラは実質2台のみ

スズキ キャリィトラックは三菱と日産、マツダに供給している, ダイハツ ハイゼットトラックはトヨタとスバルに供給。と今新車で買える軽トラは実質2台のみ

軽トラック業界は現在OEMを除くとホンダ アクティ、スズキ キャリイ、ダイハツ ハイゼットトラックの3モデルのみ。2021年半ばでアクティは生産終了となるため、近い将来キャリイとハイゼットの二強となる。

数年前までは三菱自動車とスバルも自社でミニキャブとサンバーという軽トラックを持っており、特にスバル製のサンバーは軽トラックながら非常に個性的なモデルであった。

スバルらしさ満点! ずっーとサンバーだけがRRだった

アクティは車体中央にエンジンを搭載, キャリイとハイゼットが座席下にエンジンを搭載するフロントエンジンタイプ

アクティは車体中央にエンジンを搭載, キャリイとハイゼットが座席下にエンジンを搭載するフロントエンジンタイプ

具体的には軽トラックのエンジン搭載位置は、アクティはミッドシップ。キャリイ、ハイゼットは前席下縦置きのFR車といったイメージで、この2種類のタイプが一般的だ。

1961〜スバルが軽自動車市場から撤退する2012年までの間、一貫してリヤエンジン・リヤドライブを採用するなど、軽トラでもスバルらしさを発揮していた

しかしスバル製サンバーは、初代モデルが名車スバル360と共通設計だったことに端を発し、一貫してリヤエンジンであった。軽トラックのリヤサスペンションは、リジット+リーフスプリングというのが一般的。

一般に軽トラといえばNAエンジンがほとんど。ところが、サンバーにはスーパーチャージャーを搭載したモデルもそん際

だが、サンバーはセミトレーリングアーム+コイルスプリングを採用するため、軽自動車全体でも珍しい四輪独立だ。トドメにエンジンは軽自動車全体に3気筒エンジンが普通のところ4気筒、挙句の果てに過給機のスーパーチャージャーもあるという、軽トラック業界では夢のようなクルマだった。

スバル サンバー

実はファーストカーとしての素質も! 走りも使い勝手も文句なし

ワンボックスタイプということもあって、自転車を2台積めるほどの積載性と使い勝手も抜群!

そのため筆者も所有するのが小さな夢だったこともあり、2001年式のサンバートラックスーパーチャージャー4WDを持っている。まあ、軽トラらしい使い方はほとんどしないのだが。

乗用車的になるようかなり手を加えていることもあり、燃費が乗り方によってはファーストカーのトヨタ 86より悪いという大きな欠点はあるが、乗るとやはり個性的で楽しく、「イザとなればこれ一台でもいいか」と感じているほど満足している。

新車当時より40万円高い超プレミアモデルも

というクルマだけに、1999〜2012年に生産された最後のスバル製サンバートラックの中古車はMT、4WD、スーパーチャージャーという最強スペックが揃う2008年式以降で走行距離10万km以下だと100万円〜。コンディションによっては150万円以上も珍しくない。

スバル製サンバーは最強スペックでも新車が110万円程度だったのを考えると、軽トラックとは思えない中古車の高騰ぶりである。

なおスバル製サンバーの中古車は、トラックより利便性の高い商用バンを含め、全体的に高い。

もしかすると、2021年に生産が終了するアクティもサンバー並みのプレミアがつくかもしれない。これからは軽トラからますます目が離せないゾ!

気づいたら高騰していた意外なクルマはコチラ▼

【筆者:永田 恵一】

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