【頭文字Dクルマ紹介】秋名のハチロクを追い込んだインパクトブルー「シルエイティ」と小柏親子「MR2」
MōTA / 2020年6月21日 16時0分
緊急事態宣言は解除されたけど、まだまだ思うように外出ができず悶々と過ごしている、なんてことありませんか!? それならば家でクルマ漫画を読みふけってみるというのも立派なリフレッシュ! ということで、今回はあのクルマ漫画の金字塔、「頭文字D」(イニシャル・ディー)に登場する走り屋チームの愛車を紹介していきます!
今回は「インパクトブルー」、「小柏親子」の愛車を紹介!
頭文字Dに登場する走り屋チームのメンバーの愛車を紹介してきたこの記事ですが、今回はチームには所属していないものの、どちらも主人公の藤原拓海とバトルを行った2台をご紹介します。
日産 シルエイティ/佐藤真子&沙雪
最初は、群馬県の碓氷峠をホームコースとする2人組、佐藤真子と沙雪によるインパクトブルーをご紹介。実はこのインパクトブルーという呼称は本編では触れられておらず、のちに外伝作品で付けられた名前ですが、今回は分かりやすくするためにこの呼称を使用しています。
このインパクトブルー、登場するのは2人ですが、クルマは1台。どういうことかというと、ドライバーを担当する真子と助手席でコーナーや対向車の情報を真子に伝える沙雪という役割分担がなされており、ラリーのドライバーとコドライバーのような関係性というワケなのです。
そんな2人が乗るクルマは日産のシルエイティ。といっても連載当時は実際に日産からリリースされていた車両ではなく、180SXに兄弟車関係にあったS13型シルビアのフロントマスクを装着したものを通称シルエイティと呼んでいたのです。
当時の走り屋の間で自然発生的に生まれたもので、兄弟車関係ということもあってフロント周りはほぼそのまま移植できたため、リトラクタブルヘッドライトを持つ180SXでフロント周りを破損させたユーザーが、部品点数が少なく安価に修理できるシルビアのフロント周りを移植したとも言われていますが、発祥は定かではありません。
なお、シルエイティという呼称は後に日産自動車が商標登録をし、商標使用の許可を受けたチューニングショップが日産販売店の協力のもと“新車のシルエイティ“を販売したことも当時話題となりました。ちなみにシルビアのボディに180SXのフロントマスクを装着したものは“ワンビア”と呼ばれていましたが、北米市場では240SXのノッチバッククーペモデルがまさにワンビアそのものであり、こちらは新車状態で当初から同様のルックスの車両が存在していたことになります。
トヨタ MR2 G-Limited/小柏親子
続いては栃木県の日光いろは坂をホームコースとする小柏親子(小柏カイ&小柏健)をご紹介。主人公と同じく、元ラリーストの健を父に持つカイは、幼少期からカートの英才教育を父親から受け、数々の勝利をつかんできた正統派ドライバーです。そんなカイが駆るMR2(2代目)は実は父の愛車であり、この辺りの境遇も最初は父のハチロクをドライブしていた拓海と重なる部分がありますね。
MR2といえば、1984年に日本車の市販車としては初めてミッドシップレイアウトを採用した普通車で、既存の車両のコンポーネンツをうまく流用し、手ごろな価格で購入できるミッドシップ車として話題となったモデルでした。
劇中に登場するのは1989年に登場した2代目で、車格も排気量も一回り大きくなったモデルでしたが、2リッターエンジンのパワーに対して足回りや14インチのタイヤが追い付いておらず、かなり乗り手を選ぶ車両という評価が下されていました。しかし、改良を重ねるごとにネガな部分は改良され、出力アップも伴って最終的には完成度の高いミッドシップ車に仕上がっています。
なお、小柏親子のMR2は1993年に行われた2度目のマイナーチェンジ後の通称3型と呼ばれるモデルのNAエンジン搭載グレードで、ノーマル状態で180PSを発生しています。ラリーストの父親のチョイスらしく(?)当時流行したTバールーフは装着されておらず、剛性の高いノーマルルーフ仕様となっているのはさすがといったところでしょうか。
ちなみに作中後半でも拓海とバトルをすることになりますが、そのときは父親のMR2から自身の愛車であるMR-Sに乗り換えて登場。やはりミッドシップレイアウトは譲れなかったというワケですね。
[筆者:小鮒 康一]
☆次回予告☆
このコーナーでは、クルマ漫画の金字塔「頭文字D」に登場する走り屋チームの愛車を紹介していきます!
次回6/27(土)は、「エンペラー」の愛車を紹介します。お楽しみに!
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