【頭文字Dクルマ紹介】“パンパンやかましい”ランエボが登場した「エンペラー」の愛車達
MōTA / 2020年6月27日 16時0分
緊急事態宣言は解除されたけど、まだまだ思うように外出ができず悶々と過ごしている、なんてことありませんか!? それならば家でクルマ漫画を読みふけってみるというのも立派なリフレッシュ! ということで、今回はあのクルマ漫画の金字塔、「頭文字D」(イニシャル・ディー)に登場する走り屋チームの愛車を紹介していきます!
今回は「エンペラー」の愛車を紹介!
頭文字Dに登場する走り屋チームメンバーの愛車を紹介しているこのシリーズ。今回は、物語の舞台となった群馬県のお隣、栃木県にある日光いろは坂をホームコースとする「エンペラー」をご紹介します。
エンペラーは三菱のラリーウェポン、ランサーエボリューションシリーズに搭乗しているメンバーのみで構成されたワンメイクチームで、モータースポーツ仕込みのドライビングテクニックを誇る須藤京一がリーダーとなっています。
過去に対戦して敗北を喫した高橋涼介へのリベンジも兼ねて群馬県へ侵攻しており、他の峠のチームを撃破し、そのチームステッカーを半分に切ってさかさまにリアウイングに貼り付けるなど、ダーティなイメージがありますが、バトルは同時スタートではなくパワーの劣る側が先にスタートし、後から追いかける方式を採用していたり、バトル中はクリーンな走りに終始するなど、実は紳士的なチームという側面もあるようです。
三菱 ランサーエボリューションIII/須藤京一
エンペラーのリーダーである須藤京一が乗るのはランサーエボリューションIIIです。リーダーなのにずいぶん古めなランエボに乗ってるんだなーと思った人もいるかもしれませんが、エンペラーが初登場したのは1997年に発刊された単行本8巻なので、連載当時の最新のランエボは「IV」だった時代。つまり、先代のランエボという扱いだったのです。そんな須藤京一のランエボIIIは珍しい印象のブラックボディで、ノーマルでは270PSのエンジンを最終的には350PSまでチューニング。ターボラグを解消するために、二次エア供給システム(作中ではミスファイアリングシステムと呼称)を作動させ、WRCマシンさながらの破裂音を奏でています。
なお、ランエボIIIは第1世代の最後を飾るモデルであり、より広い開口部を持ったフロントバンパーや大型リアウイングなどの空力パーツも相まって、その後に続く「ランエボらしさ」の先陣を切ったモデルと言えるかもしれません。
三菱 ランサーエボリューションIV/岩城清次
エンペラーのナンバー2である岩城清次は、連載当時現行モデルであったランサーエボリューションIVに乗るメンバー。確かなドライビングテクニックはあるものの理論的な走りは苦手で、気性が荒いのが玉にキズというキャラクターで、藤原拓海とのバトルでもパワーで劣るハチロクをリードしようと攻めた結果、フロントタイヤがタレて敗北を喫する結果となっています。そんな岩城清次が乗るランサーエボリューションIVは、1995年にフルモデルチェンジを果たした5代目ランサーをベースとした第2世代のランエボで、エンジン形式こそ先代と同じ4G63ですが、ついに当時の自主規制値いっぱいの280PSを達成。GSRグレードには後輪左右の駆動力を変化させて旋回性能を向上させるAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)が採用された初のランエボでもありました。
ちなみに岩城清次のランエボIVはドアノブが無塗装(黒)であることから、AYCを搭載したGSRではなく、モータースポーツベースのRSと思われます。RSにはフロントにヘリカルLSDが標準装備されており、タイトコーナーが続くいろは坂でフロントタイヤがタレてしまったのは、岩城清次の走りだけではなく、このフロントLSDも影響したのかもしれませんね。
[筆者:小鮒 康一]
☆次回予告☆
このコーナーでは、クルマ漫画の金字塔「頭文字D」に登場する走り屋チームの愛車を紹介していきます!
次回6/28(日)は、「東堂塾」の愛車を紹介します。お楽しみに!
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