不意のわき見でもドライバーをサポート!最新軽自動車にはもはや当たり前な「車線逸脱防止支援システム」【I LOVE 軽カー】
MōTA / 2020年7月2日 17時9分
軽自動車は広い居住空間や高い利便性だけ? やっぱり事故ったら普通車に比べて危ない? そんなこと全然ありません! 最近の軽自動車は安全性能が格段に進化しているのです。ここでは、具体的に何がどう進化しているのか、メーカーによって何が違うのかを、各安全装備ごとに分かりやすくお届け! 今回は、軽自動車の「車線逸脱防止支援システム」について解説していきます。
不意の車線はみ出しに役立つ先進安全装備「車線逸脱防止支援システム」
何を隠そう、昨今の新車にはそんな状況で車線変更を防ぐ仕掛けが搭載されていることが多い。しかも、軽自動車にも広く普及しているのだ。今回のテーマはそんな先進安全装備についてだ。車線からのはみだしを防いで事故を減らすシステムの話をしよう。
ドライバーの“耳”と“手”に訴えかける
まずは、はみ出しそうになると警告する機能からチェックしてみよう。
いま、多くのクルマにはフロントウインドウの上部にカメラが組み込まれている。この機能は、そのカメラを“目”として活用。車線(実線/破線)を捉えて状況を把握し、車線をはみ出しそうになるとドライバーへ警告を送る。警告の方法は、軽自動車ではアラーム音とすることが主流だがハンドリングに振動を与えるメーカーもある(軽自動車ではないが輸入車ではシートを揺らすクルマもある)。加えて、警告の内容をドライバーへ知らせるためにメーター内のディスプレイに表示するのも一般的だ。
もしもドライバーがわき見をしていたとしても、音として耳、もしくはハンドルの振動を通じて手からの警告でドライバーが気付くことで、車線からはみ出すのを防ごうというわけである。
作動するのは車速が60km/hもしくは65km/h以上で、もちろん車線がある道路に限られる。またカメラを活用するので、車線がしっかり見えている必要もある。
クルマが自ら動き、車線から外れるのを抑制
ただしどんな条件でも機能するわけではなく、車速が60km/hもしくは65km/h以上で、車線があり、それがしっかり見えている状況に限られる。さらにドライバーがハンドルを持っている状態としているのも、多くのメーカーに共通している条件だ。
もちろん、これによって緊急回避などドライバーによるハンドル操作を妨げることはないし、ウインカーが出ている間は車線変更の意図があると判断して作動しないように考えられている。
“ふらつき”を検知し、ブザーなどで警告する機能も
それでは、各メーカーの最新モデルの「車線はみだし警告」「車線はみだし抑制」、そして「ふらつき警報」の状況をチェックしてみよう。
ホンダ N-WGN
採用グレード: 全車(非装着オプション選択時を除く)
作動速度:約60km/h以上
警告の方法:ハンドル振動/表示
はみだしを防ぐハンドル制御の名称:路外逸脱抑制機能
採用グレード:全車(非装着オプション選択時を除く)
作動速度:約60km/h以上
ふらつき警報:カタログ記載なし
日産 ルークス
採用グレード:全車
作動速度:約60km/h以上
警告の方法:音/表示
はみだしを防ぐハンドル制御の名称:インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)
採用グレード:全車
作動速度:約60km/h以上
ふらつき警報:あり
三菱 eKスペース/eKクロススペース
採用グレード: 全車
作動速度:約60km/h以上
警告の方法:音/表示
はみだしを防ぐハンドル制御の名称:車線逸脱防止支援機能(LDP)
採用グレード: 全車
作動速度:約60km/h以上
ふらつき警報:あり
ダイハツ タント
採用グレード:「Lスマートアシスト非装着車」を除く全車
作動速度:約60km/h以上
警告の方法:音/表示
はみだしを防ぐハンドル制御の名称:車線逸脱抑制制御機能
採用グレード:「Lスマートアシスト非装着車」を除く全車
作動速度:約60km/h以上
ふらつき警報:カタログ記載なし
スズキ ハスラー
採用グレード:「HYBRID G スズキセーフティサポート非装着車」を除く全車
作動速度:約60km/h以上
警告の方法:音/表示
はみだしを防ぐハンドル制御の名称:車線逸脱抑制機能
採用グレード: 「HYBRID Gターボ」「HYBRID Xターボ」
作動速度:約65km/h以上
ふらつき警報:あり
軽自動車の先進安全装備の採用は、驚くほどの勢いで広がっている
各社の最新システムを並べてみると、はみだしを防ぐ警告に関しては基本的に全車標準装備としている。いっぽうではみだしを防ぐハンドル制御に関しては、ハスラーのみ上級グレードに搭載で、それ以外の車種は基本的に全車標準装備だ。
ただし、ここに並べたのはあくまで各社最新モデルの状況。それ以外のモデルに関しては搭載されていないこともあるので購入時にはカタログをしっかりチェックするのをお忘れなく。ただし、今後の新型車は採用が基本となっていくだろう。軽自動車の先進安全装備の採用は、驚くほどの勢いで広がっているのだ。
[筆者:工藤 貴宏]
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