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革新的な「天才タマゴ」、ホンダを救った「初代オデッセイ」、余裕のV6+FRの「初代MPV」まで! あのころ流行った懐かしのミニバン3選

MōTA / 2020年7月3日 9時0分

トヨタ 初代エスティマ

はっと目を見張るような流麗なフォルムのスポーツカー。屈強なボディでどこにでも行けそうなSUV。それともオシャレで可愛らしいコンパクトなモデル。最新モデルから懐かしの名車まで。燃費や車格、維持費など現実問題は一旦置いておいて、誰しも1度は自分の憧れのクルマを思い描いたことでしょう。そしてそれを自慢したいなんてことも…。 今回はそんな、今だからこそ乗りたいあのころ流行ったミニバン3選をお届けします。あなたの好きなクルマは何ですか? 昔から憧れていた1台はありますか?

ホンダ 初代オデッセイ

トヨタ 初代エスティマ(1990年-2000年)

1989年の第28回東京モーターショーでタマゴ型の未来的なコンセプトカーとして登場し、翌1990年にデビューした初代エスティマ。ミッドシップに搭載されたエンジン、広い室内空間、ワンモーションで描かれるシルエットなど何もかもが斬新だった初代エスティマは、まさにキャッチコピーの「天才タマゴ」を体現していました。

重量物であるエンジンは、車体中央の床下のミッドシップに搭載されていますが、右に75度も傾けて縦置きに。ミッドシップならではの優れた操縦性を実現しながら、キャブオーバー型の弱点であった室内の狭さや実用性の低さを克服したパッケージングが「天才タマゴ」と呼ばれる由縁です。

全幅が1800mmあったことで、日本には大きすぎるという声があがり、5ナンバー規格に収めたエスティマ ルシーダ/エスティマ エミーナを1992年に追加設定。2.2リッターのディーゼルターボエンジンが搭載されヒット作となりました。

1994年には、フルサイズ版エスティマのエンジンをスーパーチャージャー付きに変更しパワー不足を解消。その後、2000年まで製造販売されましたが、ミッドシップレイアウトのエスティマは初代限りで終了となりました。

ホンダ 初代オデッセイ(1994年-1999年)

バブル崩壊後の1990年頃から起こった日本でのミニバンブーム。そんな中、1994年10月にデビューしたのが初代オデッセイです。

それまでホンダは、セダンとクーペが主力でミニバン開発の面では他社から遅れを取り、業績も悪化の一途にありました。後にそんなホンダの救世主となったのが初代オデッセイなのですが、デビューに至るまでは簡単な道のりではありませんでした。

当時のホンダには、新規でミニバンを作る資金もなければ時間もありませんでした。そこで苦肉の策として既にあるセダンの「アコード」のプラットフォームを流用することに。ライバル車種に比べ背が低くて、Aピラーの傾斜が強いオデッセイは、今でこそスポーティなイメージで好印象に捉えられがちですが、それも当時のホンダがミニバン用に生産ラインを設ける事ができず、アコードと共通の生産ラインで車高に制限があった為とされています。

当時、経営陣の中には、スライドドアもなく、中途半端なサイズのミニバンは売れなのではないかと、最後まで市販化に懸念を示していたそうですが、蓋を開けてみれば爆発的ヒットを記録。ネガだったはずの背の低さは低重心で高い走行性能に、スライドドアをもたないデザインは斬新さが支持され、経営状態が苦しかったホンダの体制を立て直した1台となりました。

マツダ 初代MPV(1988年-1999年)

5代目「ルーチェ」のプラットフォームをベースに開発され、1988年に先行導入した北米市場では予想を超える大ヒットを記録。日本では1990年の1月、マツダの創立70周年を記念して販売開始されたのが初代MPVです。車名のMPVは、“Multi Purpose Vehicle”(=多目的車)からきています。

多人数乗車が可能なクルマでありながら、車高を低めに設定して乗り降りのしやすさを重視し、室内は1列目のシートから3列目のシートまで自由に行き来ができるスペースを確保した、全く新しいタイプのミニバンでした。

当時のマツダ最大のエンジンである3,000ccのV6エンジンがもたらす余裕のある走りと静粛性も支持され、日本国内では「新しいカテゴリーの多目的サルーン」のキャッチフレーズで好評を博しました。

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