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「Z32」に「初代アリスト」、「ユーノス500」まで! そのデザインに一目惚れな平成の名車3選

MōTA / 2020年7月5日 9時0分

平成の名車_日産 フェアレディZ(Z32型) 300ZX 2シーター Tバールーフ

はっと目を見張るような流麗なフォルムのスポーツカー。屈強なボディでどこにでも行けそうなSUV。それともオシャレで可愛らしいコンパクトなモデル。最新モデルから懐かしの名車まで。燃費や車格、維持費など現実問題は一旦置いておいて、誰しも1度は自分の憧れのクルマを思い描いたことでしょう。そしてそれを自慢したいなんてことも…。 今回はそんな、今だからこそ乗りたいデザインに一目惚れな平成の名車3選をお届けします。あなたの好きなクルマは何ですか? 昔から憧れていた1台はありますか?

平成の名車_日産 フェアレディZ(Z32型) 300ZX 2シーター Tバールーフ

日産 Z32型フェアレディZ(1989年-2000年)

初代モデルから数えて4代目となるZ32型フェアレディZ。1989(平成元)年に登場しました。それまでの日本車では見たこともない、流麗なスタイリングと斬新なグラフィックを持つ姿は今見てもカッコいいですよね。

先代のZ31型でV6エンジンを初搭載したフェアレディZですが、S30、S130、Z31ともに直6エンジンを積むべくロングノーズだったのに対し、Z32型は伝統的なフォルムを捨て去り、V6専用モデルになりました。そのためノーズが一気に短くなり、2シーターモデルでは全長はたった4.3m。幅が1.8m近くまで大きく拡大されたことで、カタマリ感のあるデザインを獲得したのです。

フロントフェンダーのしっかりとした張り、独特なヘッドライト形状、初代をモチーフにしたテールライトのデザインも新鮮でした。ポルシェ 928のようななだらかなダッシュボード+飛び出たメーターナセルにも溜息モノ。今なおデザインは古くなっていないのではないでしょうか。

280psを誇った3リッターV6ツインターボエンジン、『VG30DETT』の“TT”という記号に憧れを持った方もいるはず!

2000年に販売を終了しましたが、2年のブランクを経た2002年、後継のZ33型が登場。2008年からはZ34型にモデルチェンジしています。

トヨタ 初代アリスト(1991年-1997年)

1991年に登場したトヨタ 初代アリスト。

クラウンマジェスタの兄弟車に当たるモデルで、シャーシ、パワートレーンなどの多くを共用していました。マジェスタが「日本らしい高級車を突き詰めた」のに対して、アリストは欧州の高級車もターゲットにした高性能4ドアセダンというキャラクターが与えられていました。それは、ゴージャスなイメージで4ドアピラーレスハードトップとしたマジェスタに対し、アリストは極めてシンプルなデザインを採用していたことからもわかります。

メッキ類の少なさは、高級車としては考えられないほどでした。余計な線を持たない美しい面構成のボディをデザインしたのは、イタリアの『イタルデザイン』。初代フォルクスワーゲン ゴルフ、アルファロメオ アルフェッタGT、いすゞ 117クーペなど数多くの名車をデザインした、あのジウジアーロ氏が興したデザイン会社です。当時のイタルのデザイン傾向を見事に取り入れたデザインながら、ハイパワー版では3リッターのツインターボで280psを発生する『2JZ−GTE』エンジンを搭載。パワフルでエレガントなクルマとして、コアな人気を博しました。

初代アリストは1997年に製造を終了。独立車種&自社デザインとなった2代目アリストが後を引き継いでいます。今の時代でも古くささを感じさせないデザインですよね。さすが、イタルの仕事です。

マツダ ユーノス500(1992年-1996年)

バブル経済真っただ中の1980年代末。

販売系列が3つあったマツダは、トヨタや日産のような“5チャンネル”を画策しました。そして1989年、この計画は実行に移され、マツダ、ユーノス、アンフィニ、オートザム、オートラマの5チャンネル時代がスタートしました。そしてマツダも様々な車種を矢継ぎ早に出していきました。

その中でユーノスでは、プレミアム感も持つ個性的な車種が販売されました。まず『ロードスター』が登場。シトロエンの取り扱いも行っていましたが、車種不足は否めずにファミリア(アスティナ)やペルソナのバッジ変えモデルのほか、ド級の高級クーペ『コスモ』や『500』『800』などのユーノスオリジナル車も投入されてラインナップを埋めていました。

専売車種はいずれも劣らぬクルマばかりですが、1992年から1995年まで作られた4ドアセダンの500は、デザインが素晴らしいと発売当初から話題になった車種です。500は、カペラの直接的な発展解消系後継モデル『クロノス』の兄弟車にあたり、アンフィニ向けのMS−6、オートラマ向けのフォード テルスターのような“クロノスの部分的デザイン変えモデル”とは異なり、ボディサイズまで大きく異なる完全独自の外観を持っていました。当時の著名なカーデザイナーも褒めちぎった美しいボディは、今なお多くのファンに愛されるだけでなく、デザインが色褪せることもありません。

5ナンバーサイズのコンパクトなボディでV6エンジンのサウンドを堪能できる、マニアックな車種でもありました。現在マツダではクロノス・カペラの系譜を受け継ぐMAZDA6が販売されています。MAZDA6もデザインの美しさでは世界的に評価が高いクルマですよね。マツダデザインの潮流をユーノス 500から感じることができるのです。

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