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「S30Z」に「サメブル」、「ケンメリ」まで! あの頃憧れた日産の名車3選

MōTA / 2020年7月17日 9時28分

1970年式 フェアレディZ-L(S30型)/日産ブース【オートモービルカウンシル2019】

はっと目を見張るような流麗なフォルムのスポーツカー。屈強なボディでどこにでも行けそうなSUV。それともオシャレで可愛らしいコンパクトなモデル。最新モデルから懐かしの名車まで。燃費や車格、維持費など現実問題は一旦置いておいて、誰しも1度は自分の憧れのクルマを思い描いたことでしょう。そしてそれを自慢したいなんてことも…。 今回はそんな、今だからこそ乗ってみたいあの頃憧れた日産の名車3選をお届けします。あなたの好きなクルマは何ですか? 昔から憧れていた1台はありますか?

1970年式 フェアレディZ-L(S30型)/日産ブース【オートモービルカウンシル2019】

初代フェアレディZ S30型系(1969年-1978年)

「フェアレディZ」S30型は、それまで通好みなオープンカーだったダットサンフェアレディから、居住性を高め、ゆったりとクルージング可能なGTカーへ劇的に変化を遂げ、1969年10月に登場しました。

より低く、長く、ワイドなスタイリングは、優美さの中に獰猛さも醸し出し、今なお多くのファンを魅了するモデル。 性能も第一級で、特に前期に存在した2.4L・150psエンジン搭載の「240Z」は世界ラリーなど数々のモータースポーツシーンで活躍し、そのポテンシャルを証明しました。

「Z-Car」の名で親しまれた初代「Z」は、当時の欧州スポーツカーと比べても遜色ないルックスと動力性能を持ち合わせていながら、各段に買いやすい価格設定で日本国内はもとより海外、特に北米市場で爆発的な人気を獲得。1978年までの8年間で世界販売52万台以上を記録しました。世界の自動車史上、最も売れたスポーツカーとして知られ、同時に多くの熱烈なファンを生み出しています。

4代目ブルーバード 610型系(1971年-1976年)

名車といわれたダットサンブルーバード510型の後継として1971年に登場したのが、4代目にあたるブルーバードU・610型です。 当時流行したゆったりとした曲線的スタイリングを採用し、アルファベットの「J」のようなサイドウィンドウラインが特徴です。

車格も上級移行したため、発売当初は510ブルも併売されていたという歴史を持ちます。1.6Lが主力だった510型からはひと回り大きく、初期は4気筒OHC1.6Lと1.8Lの2種類のエンジンで展開し、その後1973年にはスカイラインGTと同じ6気筒・2Lエンジン搭載の2000GT(G610型)も追加。ポンティアックのような独立したグリルを持ち、伸ばされたフロントフェンダー、先端に“サメのえら”のような造形を持つことから「サメブル」と呼ばれました。

しかし、直6ブルは本来大衆車だったブルーバードのイメージから離れすぎたこと、折しもオイルショックと排ガス規制対策による性能低下などの要因から、販売は低迷。そのため、サメブルは当時からレアな存在でした。

4代目スカイライン C110型(1972年-1977年)

1972年に登場した4代目 C110型 スカイライン、通称ケンメリ。ケンとメリーがスカイラインに乗り日本各地を旅するシリーズCMは、社会現象を引き起こしブームとなりました。

4代目 C110型 スカイラインは、4ドアセダン、2ドアハードトップ、ワゴン/バンをラインナップ。セダンとハードトップにはホイールベースを延長し6気筒エンジンを搭載したGT系が設定されていました。4ドアセダンは、4枚ドアのケンメリの略として「ヨンメリ」なんて呼ばれたりも。また、約4年間の販売期間中、およそ67万台を販売しました。これは歴代スカイラインの中で最多となります。

加えて、4ドアセダンのGT系、2ドアハードトップの全グレードのテールライトが丸型4灯となったのはケンメリから。以後、スカイラインの象徴として10代目のR34スカイラインまで受け継がれ、R35 GT-Rにも継承されています。

1973年には、ハードトップ2000GT-R(KPGC110型)がデビュー。2000cc S20型エンジンは、160馬力を発生させ、専用ラジエータグリル、前後オーバーフェンダー、リアスポイラーなどを装備、240km/hのメータースケールが特徴です。諸説ありますが、排出ガス規制の影響により生産台数はわずか197台で、そのうち195台のみ市販されたと言われています。

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