軽ハイトワゴンで先進安全装備が充実したクルマはどれ!? 各社の最新モデルをランク付け!【I LOVE 軽カー】
MōTA / 2020年7月23日 11時50分
軽自動車は広い居住空間や高い利便性だけ? やっぱり事故ったら普通車に比べて危ない? そんなこと全然ありません! 最近の軽自動車は安全性能が格段に進化しているのです。ここでは、具体的に何がどう進化しているのか、メーカーによって何が違うのかを、各安全装備ごとに分かりやすくお届け! 今回は、「軽ハイトワゴン」と「軽クロスオーバーSUV」の合計5台の先進安全装備を比較、ランク付けしていきます!
軽ハイトワゴンと軽クロスオーバーSUVの先進安全装備をランク付け!
「ハイトワゴン」に「ワゴンタイプのクロスオーバーSUV」を加えた合計5台の先進安全装備を比較し、ランク付けせよ!
今回の当連載は、編集部からそんな指令を受けた。確かに各車の先進安全装備の内容はなかなか横並びで比較することがないから、比べるのは有意義なことだ。しかし、「じゃあどれがいいの?」という疑問に答えるのはなかなか難しい。
ちょっと考えてみてほしい。ひとくちに勉強といっても数学が得意な人もいれば英語が得意な人もいるし、なかには「ほかは超苦手だけど社会ならだれにも負けない」という人だっていることだろう。得意な部分が違うのである。そのなかから「誰が一番優秀か」と決めるのは比べれば比べるほど難しいのだ(全部が優秀なら話ははやいが)。
優れている部分とそうでない部分
たとえば作成した表(後述)を見ると、衝突被害軽減ブレーキで自転車の横断にも対応しているのはホンダ N-WGNだけである。それが長所。しかしいっぽうで、誤発進抑制機能に関しては他車ではスタンダードになりつつあるブレーキ制御はおこなわない。あくまでエンジン出力を抑えるだけだ。それは短所である。優れている部分とそうでもない部分が混じっているのだ。じゃあ、長所と短所のあるN-WGNの総合成績はどうなるのか? なんとも悩ましい。
……というわけで先に断っておこう。今回のランキングは若干無理な部分があるものだと思ってもらっていい。なぜなら、本来なら単純比較できない長所と短所を強引に星の数で表し、そのトータルの数によりランクを決めているからだ。また、衝突被害軽減ブレーキはスペックには表れない性能差もあるが、そこまでは今回のランクには反映されていない。とにかく無理なランク付けだという前提を頭におきつつ、ここから先を読み進めてほしい。
評価の基準とした星の数は、それぞれ「★★」を標準とした。それより多い「★★★」は優秀、「★」は“進化を望みたい”として評価している。
1年で相対評価が大きく変わるほど競争が激しい軽自動車
ただ、ランキング表を作りながら感じたのは、軽自動車の先進安全装備の進化スピードは速いということ。たとえばN-WGNは、今回のランク付けでは上位とはならなかったものの、昨年のデビュー時にはダントツの実力だったのだ。その後、さらに高機能の先進安全装備を組み込んだ日産 デイズ&三菱 eKワゴン/eKクロス、そしてダイハツ タフトの登場により相対評価が大きく後退してしまった。1年で相対評価が大きく変わるほど競争は激しく、つまり進化が著しいのだ。もし1年後に同じランク付けをしたら、順位は大きく入れ替わる可能性も高い。そんな状況を前提としている記事だということを理解してほしい。そして強調しておきたいのは、現時点でも、軽自動車の安全装備はかなり充実しているということ。安全装備に「これで到達点」というものはないのだが(あるとすれば交通事故が0になったとき)、今は軽自動車といえども普通車と同じ水準の先進安全装備が備わっていることを、今回の表を作成しながら改めて認識した。わずか10年前とは状況が全く違うのだ。
気になるランキングは!?
さて、それではランキングを見ていこう。※ランキングは2020年7月23日現在
星を7個集めてトップに輝いたのは4車種もある。まずは日産 デイズ&三菱 eKワゴン/eKクロスのグループ。いずれも基本設計や機能が共通の3台だ。さらに、ダイハツ タフトも同じ配点となった。どちらもポイントとなるのは、すべての項目で★がふたつ以上獲得できていること。加えて★3つの項目があることだ。
★が3つあるのは、誤発進抑制機能。前後方向ともに、衝突しそうになるとブレーキを掛ける制御まで備わる高機能タイプであることを高評価したからだ。
次点の5位となるのが、ホンダ N-WGN。衝突被害軽減ブレーキは軽自動車で唯一、自転車の横断にも対応するなど高機能で★3つとした。しかし、誤発進抑制機能にブレーキ制御が組み込まれていないことが総合順位を落としてしまった。
6位はスズキ ハスラーだ。ひととおりの先進安全装備は組み込んでいるのだが、車線逸脱警告/抑制機能のハンドル支援が一部仕様にしか備わっていないことが他車にリードを許した理由。全車採用にあたっての技術的な問題はないので、改良のタイミングで全車に採用が拡大される可能性もある。改良のタイミング1つで状況は一変する
ランク付けはしたものの、やはりどれも切磋琢磨している。だから改良のタイミングなどで内容がアップデートされ、状況がガラリと変わる可能性があることは理解して欲しい。同時に各メーカーにはどんどん進化することを期待したい。
N-WGNのACCはライバルを大きくリード
ところで、先進安全装備ではないが、先進の運転サポート技術面で評価したいのがN-WGN。高速道路走行時に、ドライバーがアクセルとブレーキを操作することなく前を走るクルマにあわせて速度を自動調整してくれる「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」を全車に標準装備しているのだ。しかも、停止保持機能付き。昨今の軽自動車は採用が広がっているが、全車標準装備はN-WGNだけ。これはライバルをリードしていると言える。それにしても、軽自動車の多くにACC、しかも停止保持機能付きが用意されるとは、時代が大きく変わっていることを実感させられる。
[筆者:工藤 貴宏]
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