ハリアー人気に続け! ヤリスクロスは小さな高級車だった
MōTA / 2020年7月23日 14時30分
RAV4にハリアー、そして9月にデビューするヤリスクロスなど、今トヨタのSUV攻勢が止まらない。ヤリスクロスは名前の通りヤリスの兄弟車なのだが、その実中身はまったく違う。果たして一体どんなクルマなのか? ヤリスクロスの正体を暴く。
兄弟車ヤリスの面影はほぼなし
ヤリスクロスという名前だけあって、今年2月にデビューしたコンパクトカーのヤリスをベースに仕立てたコンパクトSUVだ。いわばこの2台は兄弟車なのだが、ボディ外板のほとんどが新設計で、ヤリスの面影はほとんどない。 エンジンランナップもヤリスと同じ顔ぶれの、1.5Lガソリンと1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドモデルの2種類で、それぞれFFと4WDモデルをラインアップする。最高出力や最大トルク、燃費など詳しい情報は未だ不明ながら、ヤリスと同様に凄まじい燃費をマークするだろう。車内はちょっと高級なヤリス
運転席まわりは基本的にベースのヤリスと同様ながら、ヤリスクロスはさらに高級感を付け加えられたというイメージだ。グレード別設定にはなるが、カローラスポーツやRAV4などに採用されている7インチTFT液晶と物理メーターを組み合わせたメーターを搭載し、車両設定や先進安全装備の作動状態などが表示される。ヤリスと比べてもっとも違うのが、ヘッドアップディスプレイの設定だ。表示されるのはスピード計やナビ情報といった基本的なものながら、長距離運転時にはかなり重宝するハズだ。
加えて注目なのが、ラゲッジスペースだ。4m弱のボディながら、その広さは圧巻で、荷室容量は390Lを誇る。開発する上で、重要視されたのはやはりゴルフバッグが入れられるかどうかという点。2列目シートを倒せば大概のクルマは積載できるが、ユーザーの中にはシートアレンジせずに載せたいという声がかなり多いという。そこで2つのフルサイズゴルフバッグが入るスペースを確保。さらに110Lのキャリーケースもシートアレンジなしで載せられるほど。加えて、トヨタのコンパクトSUVとして初めてハンズフリーパワーバックドア機能を搭載。この機能を使ったことのある人なら想像しやすいと思うが、、パワーバックドアは便利だが動きが遅いというコト。便利なのは確かだが、正直なところ手動で閉めたくなるほどであったが、ヤリスクロスのそれは従来比で2倍のスピードに改されている。
超充実の先進安全装備! トヨタ初の技術も多数
今や付いて当然の先進安全装備も充実している。基本装備はヤリスと同様で、プリクラッシュセーフティ機能はもちろん、車線中央を維持するレーントレーシングアシスト機能やレーダークルーズコントロール、標識の見過ごしをサポートするロードサインアシストなど、全部載せというイメーズだ。
注目は、トヨタ史上コンパクトクラスに初搭載のアダプティブハイビームアシストやトヨタ自動車初の強い横風でも的確にサポートしてくれるS-VSCなど、クラストップレベルの先進安全装備を搭載する。しかもコレが標準装備というのが嬉しいポイントだ。
悪路走破性はランクル譲り!? 小さいのにかなり走るゾ
一般にコンパクトSUVの悪路走破性は、それほど力が入っているクルマは少ないが、さすがはランクルを生み出したトヨタだけあって、ヤリスクロスの悪路走破性はライバルを圧倒するモノ。4WDモデルにはガソリン・ハイブリッドに共通して降坂時の車速を一定にキープするダウンヒルアシストコントロールや雪道で活躍するSNOWモードを設定する。 ガソリンモデルにはノーマルモードのほかに、MUD&SAND/ROCK6DIRTの3つのモードから選べるマルチテレインセレクトを設定。路面状況によって駆動力や4WD、ブレーキ制御を最適化し、どんな路面状況でも難なく走破するというモノだ。一方のハイブリッドモデルにはTRAILモードを用意。コレは空転するタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤに駆動トルクを掛けるというもので、悪路からのスムースな脱出に大活躍する機能だ。
ガソリン・ハイブリッド、どちらの4WDモデルでも万一の際には悪路を安心して走れるので、問題は値段次第か?
なんといってもカッコいいスタイリングとちょうどいいサイズ。さらに使い勝手もいいとくればバカ売れ間違いなしのヤリスクロス。2020年7月時点での公式発表では「今秋発売」となっているが、正式な発売タイミングは9月頃と予想される。1日も早く街で乗るのが待ち遠しい…そんな1台だ。
ヤリスクロスの詳しい情報はコチラ▼
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
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