最強の830馬力V12エンジン搭載!ランボルギーニ、40台限定のサーキット専用モデルEssenza SCV12
MōTA / 2020年8月4日 6時0分
ランボルギーニは、40台限定となるサーキット専用ハイパーカーのEssenza SCV12を発表。ミウラ、イオタ、ディアブロGTRなどの直系モデルであるEssenza SCV12は、ランボルギーニが開発した自然吸気エンジンの中でも最強の830馬力V12エンジンを搭載し、レース用のプロトタイプに着想を得たエアロダイナミクスと、究極のドライビングのためにデザインされている。
六角形やY字を織りまぜたデザイン
ランボルギーニ Essenza SCV12のデザインは、1970年代のプロトタイプモデルとランボルギーニのDNAが融合した、流線形でありながらダイナミックなライン、フロントのヘッドライトやルーフのエアスクープ、ステアリングを囲むエアベントに六角形をモチーフとした造形が取り入れられている。さらに、車体のカラーリングやコックピット内部の随所に見られるY字のデザインは、軽量、機能性、デザインバランスの象徴である。
レーシングカーさながらのインテリア
インストルメント・パネルとダッシュボードは、コックピットを囲んで耐荷重性とスタイル要素を兼ね備えた非対称のY字型カーボンで支えられており、ドライバーが中心のデザインに仕上げられている。ディスプレイ付マルチファンクション・ステアリングのデザインは、1人乗りのF1ステアリングがモチーフとなっており、人間工学に基づき未来的かつ合理的なデザインと操作性を実現し、完璧なドライビングに貢献。また、FIA (国際自動車連盟)の承認を受けた特製OMPシートにはカーボンシェルを使い、ドライバーを包み込んで快適な安全性と安定性を確保する。
ボディカラーは4色
ボディカラーは、Verde Silvans(グリーン)、Grigio Lynx(グレー)、Nero Aldebaran Gloss(ブラック)、Arancio California(オレンジ)のスペシャルカラーを使い、長年にわたりランボルギーニ・スクアドラ・コルセのパートナーを務めるPertamina、Pirelli、Roger Dubuisのブランドロゴを配している。FIAのルールに準じたサーキット専用モデル
Essenza SCV12はレースに由来するエンジニアリング・ソリューションを用いた、サーキット専用ハイパーカーとして誕生。V12エンジンは830馬力を超える最高出力を誇り、高速走行時のRAM効果により大幅なパワーアップを実現した。エグゾーストパイプは排圧を低減し、パフォーマンスを高めるだけでなくエンジン独特のサウンドも強調する専用デザインを採用。また、新しいエクストラックシーケンシャル6速ギアボックスと後輪駆動の組み合わせによってパワーを制御し、コンパクト性、構造的連続性、高いねじり剛性を実現している。
さらに、ロールケージのない新世代カーボンファイバー・モノコックシャシーを採用したことで、Essenza SCV12は1.66hp/kgという他に類を見ないパワーウェイトレシオを実現。FIA(国際自動車連盟)のプロトタイプ・セーフティー・ルールに準じて開発された最初のGTハイパーカーでもある。
レーシングカー同様の構造を取り入れてた足回り
過酷なサーキット上でも最大限の敏捷性と安定性を確保するために、ギアボックスに直接取り付けられたプッシュロッド式リアサスペンションなど、レース用プロトタイプに着想を得た構造を採用。足まわりは、Brembo(ブレンボ)が開発したブレーキディスクとキャリパーを備え、マグネシウム製ホイール(フロント19インチ、リア20インチ)に、特別開発のピレリ製スリックタイヤを装着する。ダウンフォースはGT3マシンを超える1,200kgを発生
ランボルギーニのスクアドラ・コルセが持つGTレーシング経験を活かしたエアロダイナミクスは、250km/hで1,200kgというGT3マシンよりも高い効率性とダウンフォースレベルを実現。フロントボンネット中央にリブを配したウラカン・レーシングカー特有のダブル・エア・インテークが、ラジエーターから発せられる高温の空気の流れを分離し、ルーフに配置されたエアスクープからの冷たい空気を運ぶ。フロント部分はスプリッターと2つのラテラル・エレメントが特徴的だ。
サイドにあるエンジンとギアボックス冷却用のフローは、サイドシルに配置されたバーティカル・フィンを使用することで空気の流れを最適化。リアウイングは、調整可能な大型ダブル・プロファイル リアウイングを装着した。
モニタリングサービスやドライビング・エクスペリエンスに参加可能
Essenza SCV12のオーナーは、世界有数のサーキットで自身のハイパーカーを運転できる、スペシャルプログラムへの参加資格を伴う会員制クラブの入会資格が与えられる。このプログラムには、Essenza SCV12クラブのためにサンタアガタ・ボロネーゼに新設したファクトリーでの保管サービスなどが含まれ、ユーザーの車はそれぞれ個室タイプのガレージに保管され、アプリから24時間いつでも愛車をモニタリングできるウェブカメラシステムなどの専用サービスを提供。
プログラムの開始は2021年から
さらにこのファクトリーにはフィットネス・ジムのプロ、Tecnobodyによる「ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・ドライバーズラボ」が併設されており、ランボルギーニ所属のレーシングドライバーたちが実践するものに近いフィットネス・トレーニング・プログラムも体験できる。プログラムは2021年より、多くのFIA公認グレード1サーキットで開催される「arrive and drive」イベントとともに開始予定。スクアドラ・コルセのテクニカルスタッフがアシスタントとして参加するほか、ル・マン24時間レースで5度の優勝経験がありドライビング指導にも定評のある Emanuele Pirro(エマニュエル・ピロ)、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセのファクトリードライバーを務める Marco Mapelli(マルコ・マペッリ)のサポートを受けることができる。
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