Y31セドリックに130系クラウン、14系アリストまで! あの頃憧れた高級セダン3選
MōTA / 2020年8月1日 8時34分
はっと目を見張るような流麗なフォルムのスポーツカー。屈強なボディでどこにでも行けそうなSUV。それともオシャレで可愛らしいコンパクトなモデル。最新モデルから懐かしの名車まで。燃費や車格、維持費など現実問題は一旦置いておいて、誰しも1度は自分の憧れのクルマを思い描いたことでしょう。そしてそれを自慢したいなんてことも…。 今回はそんな、あの頃憧れた高級セダンをお届けします。あなたの好きなクルマは何ですか? 昔から憧れていた1台はありますか?
日産 セドリック[Y31型]
1987年6月に発売された7代目セドリック/8代目グロリア・Y31型は、従来の高級乗用車セグメントに欠けていた「ドライビングの楽しさ」を強く追求したモデルでした。その性格をよく表すのが、従来からの「ブロアム」に加えて新設定された「グランツーリスモ」シリーズです。 セドリック/グロリアとして初採用の4輪独立懸架やDOHCエンジンなどの優れたハードウェアによって格段に高められた走行性能は、当時の高級車市場に新鮮な驚きをもって迎えられました。
特に、このクルマに積まれた2L V型6気筒DOHCターボエンジンの「VG20DET型」はフリクション(抵抗)の少ないセラミックターボを日産で最初に採用した高性能パワーユニットで、このY31型グランツーリスモに初搭載され、初期型で185ps、 1989(平成1)年からの後期型では210psを発生しました。
トヨタ クラウン[130系]
1989年9月に発売された8代目(130系)クラウン。バブル景気の後押しもあり、月間販売台数がカローラを上回ることもありました。歴代クラウンの中でも最高傑作との声も多い1台です。8代目(130系)クラウンは、3ナンバー専用ボディに、電子制御エアサスペンションやエレクトロマルチビジョンなど、最先端のハイテク装備を導入。4リッターV型8気筒エンジンを搭載したりと、挑戦的で最先端のモデルでした。
またインテリアは、先代120系のブラッシュアップを基本としつつも、当時最先端で高価だったカーナビがオプションで設定されていました。また、トヨタの高級車といえばこの130系にも採用されているワインレッドの内装色という方も多いのではないでしょうか?
トヨタ 初代アリスト[JZS14型]
人気を二分していた先述のY31セドリック、130系クラウンがモデルチェンジで幕を閉じる頃、1991年に登場した初代アリスト。クラウンマジェスタの兄弟車に当たるモデルで、シャーシ、パワートレーンなどの多くを共用していました。マジェスタが「日本らしい高級車を突き詰めた」のに対して、アリストは欧州の高級車もターゲットにした高性能4ドアセダンというキャラクターが与えられていました。それは、ゴージャスなイメージで4ドアピラーレスハードトップとしたマジェスタに対し、アリストは極めてシンプルなデザインを採用していたことからもわかります。
メッキ類の少なさは、高級車としては考えられないほどでした。余計な線を持たない美しい面構成のボディをデザインしたのは、イタリアの『イタルデザイン』。初代フォルクスワーゲン ゴルフ、アルファロメオ アルフェッタGT、いすゞ 117クーペなど数多くの名車をデザインした、あのジウジアーロ氏が興したデザイン会社です。当時のイタルのデザイン傾向を見事に取り入れたデザインながら、ハイパワー版では3リッターのツインターボで280psを発生する『2JZ−GTE』エンジンを搭載。パワフルでエレガントなクルマとして、コアな人気を博しました。
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