荷物が載せられるスポーツカー!レガシィ、ステージア、レグナムによる280馬力ステーションワゴン三つ巴の戦い
MōTA / 2020年8月8日 10時40分
1990年代のステーションワゴンブームは、ハイパワー争いへと発展。スバル 2代目 レガシィ BG型を筆頭に、日産 ステージア、三菱 レグナムによる、自主規制いっぱいの280馬力合戦が繰り広げられた。各社の個性が際立ち、現在でも名エンジンや名車として語り継がれるものばかり。今回は90年代を彩ったハイパワーワゴンをまとめてみていこう。
荷物も積めて走れる280馬力ワゴン!スバル 2代目レガシィ ツーリングワゴン
1993年に2代目へフルモデルチェンジしたスバル レガシィ(BG型)は、ハイパワーワゴンのコンセプトを継承。さらにメカニズムを熟成させ、1996年のビッグマイナーチェンジのタイミングで、2.0リッターツインターボエンジンの出力を280馬力へ引き上げた。2.0リッターエンジンで280馬力を発生させるエンジンは量産車初の快挙。また、ビルシュタインのダンパーが採用された「GT-B」は異例のヒットとなり、スバルの経営を支えるモデルにまで成長した。開発テーマでもある「継承・熟成」を実現し、ハイパワー5ナンバーワゴンとして確固たる地位を確立した2代目 レガシィツーリングワゴンは、スバルを代表する大ヒットモデルである。
スペック
■全長×全幅×全高:4,670mm×1,695mm×1,490mm
■エンジン
・水平対向4気筒 1.8L SOHC EJ18型(120馬力)
・水平対向4気筒 2.0L SOHC EJ20型(125馬力/135馬力)
・水平対向4気筒 2.0L DOHC EJ20型(前期:150馬力、後期:155馬力)
・水平対向4気筒 2.0L DOHC EJ20型ツインターボ(前期:250馬力、後期:260馬力/280馬力)
・水平対向4気筒 2.5L DOHC EJ25型(175馬力)
■トランスミッション:4速AT/5速MT
■駆動方式:FF/4WD
■販売期間:1993年~1998年
日産はFRベースで勝負!スタイリッシュなLサイズステーションワゴン 日産 初代ステージア
日産 ステージアは、スバル レガシーを筆頭に、5ナンバーサイズのハイパワーワゴンがブームだった1996年に登場した。FRベースとなるR33 スカイラインや、C34 ローレルのプラットフォームとパワートレインを使用し、5ナンバークラスとは一線を画した高い走行性能を誇る。また、高級セダンのような上質な内装を持ち、直線基調の伸びやかなスタイリングは、まるで欧州ワゴンのような雰囲気さえ漂う。オーテックジャパンの特別仕様車「オーテックバージョン 260RS」は、R33 スカイラインGT-Rに搭載される2.6リッター直列6気筒 RB26DETT型エンジンを搭載し、ブレンボブレーキやアテーサ4WDシステム、そしてトランスミッションに5速MTを採用し「GT-Rワゴン」とまで呼ばれる程、ステーションワゴンとは思えない運動性能を持っていた。
スペック
■全長×全幅×全高:4,800mm×1,755mm×1,495mm
■エンジン
・2.6L 直列6気筒 RB26DETT型(280馬力)
・2.5L 直列6気筒 RB25DET型(280馬力/235馬力)
・2.5L 直列6気筒 RB25DE型(200馬力/190馬力)
・2.0L 直列6気筒 RB20DE型(155馬力)
・2.0L 直列6気筒 RB20E型(130馬力)
■トランスミッション:4速AT/5速MT
■駆動方式:FR/4WD
■販売期間:1996年~2001年
※サイズは1996年式 2.5 RS FOUR 4WD(AT)の数値
見た目ヨシ!性能ヨシ!なのに1代で終了した悲劇のハイパワーワゴン|三菱 レグナム
1996年に登場した8代目 ギャランをベースとするステーションワゴンがレグナムである。当時、スバル レガシィツーリングワゴンをきっかけに流行していたハイパワーワゴンカテゴリーに真っ向勝負を挑んだ三菱。エントリーグレードの1.8リッター GDIエンジンや2.0リッターV6エンジン、そして、2.5リッターツインターボの「VR-4」と多数の選択肢を用意していた。特に、2.5リッター V型6気筒ツインターボエンジンを搭載した「VR-4」は、最高出力280馬力を発揮。マルチリンク式の前後サスペンションやAYC(アクティブ・ヨー・コントロールシステム)を標準装備する。
スペック
■サイズ
全長:4,670mm~4,710mm
全幅:1,740mm
全高:1,450mm~1,480mm
■エンジン
・1.8L 直列4気筒 GDI(4G93型、150馬力)
・2.0L V型6気筒(6A12型、145馬力)
・2.5L V型6気筒 自然吸気(6A13型、175馬力)
・2.5L V型6気筒 ツインターボ(6A13型、280馬力)
■トランスミッション:4速AT/5速AT/5速MT
■駆動方式:FF/4WD
■販売期間:1996年~2002年
現在でも支持され続けるハイパワーワゴン
90年代半ばから2000年の初頭にかけ、一大ブームとなったハイパワーなステーションワゴンだが、ミニバンやSUVが持て囃される国内ではすっかり影の薄い存在となってしまった。
しかし、セダン同等の低い重心に加え、スポーツカー顔負けの高い動力性能。さらにSUVに匹敵する利便性まで兼ね備えているのは、全ボディジャンルの中でもステーションワゴンだけである。
そんなステーションワゴンは、欧州を中心に海外ではまだまだ根強い人気を維持している。それだけに、再び日本でも高性能なステーションワゴンの復活を望むファンも多いのではないだろうか。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
くるまのニュース / 2024年11月21日 6時40分
-
日産「“5ドアワゴン”GT-R!?」出現! 「5速MT」×強力すぎる「ツインターボエンジン」で超カッコイイ! ド迫力エアロ「フル武装」のスゴいモデルが米で落札
くるまのニュース / 2024年11月18日 7時10分
-
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」 13年ぶりに車名復活の“最上級クーペSUV”! 「大排気量V6」&“ワゴンボディ”から進化したド迫力顔の「アヴァンシア」に注目!
くるまのニュース / 2024年11月12日 15時10分
-
「レガシィ」消滅で改めて問う SUVは日本の交通事情に合っているのか? 日の丸SWは“オワコン”か
乗りものニュース / 2024年11月3日 16時12分
-
スバル「レガシィ」国内販売終了へ! 36年の歴史に幕… 「最後のアウトバック」は“歴代オマージュ写真”採用! どんな意味があるのか
くるまのニュース / 2024年10月28日 16時10分
ランキング
-
1話題の「異世界転移チャレンジ」を検証 手首に“690452”と書いて寝ると行ける?
おたくま経済新聞 / 2024年11月25日 15時0分
-
2歯磨きのあとに口をゆすいではいけない…毎日磨いているのにむし歯になる人がやっている「誤解だらけの習慣」
プレジデントオンライン / 2024年11月25日 6時0分
-
3「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
ねとらぼ / 2024年11月25日 13時52分
-
4「お金がない」「残高を見るのが怖い」その悩みの名は貧困妄想!解決方法を心療内科で聞いてみた
よろず~ニュース / 2024年11月25日 15時0分
-
5斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月25日 11時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください