1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

安心・安全のメルセデスここにアリ! 新型Sクラスの先進装備がスゴすぎる

MōTA / 2020年8月10日 11時30分

メルセデス・ベンツ 新型Sクラス搭載予定先進安全技術

これまでABSや横滑り防止機能のESPなど今や当たり前の安全装備をいち早く採用してきたメルセデス・ベンツ。9月に登場予定の新型Sクラスに搭載される先進安全装備は、車体を瞬時に上げて被害軽減を測る新装置や後席エアバッグなど、これまでの常識を打ち破るモノばかり。今回はその驚くべき新技術をご紹介。

メルセデス・ベンツ 新型Sクラス搭載予定先進安全技術

新採用のディスプレイに続いて先進安全装備もスゴい!

次期Sクラスに採用されるのはこれまでの超ワイドディスプレイとは大きく異なり、正方形に近い形のモニターを搭載する予定

2020年9月に発表予定の新型メルセデス・ベンツ Sクラス(W223)は、新たに開発された「My MBUX」により、美しさと機能の両面で大幅に進化している事については先日お伝えしたが、メルセデスは今回、先進的やなシャシー技術と安全技術に関する情報を公開した。

路面状況を予測して常に最適な乗り心地に

シャシー技術は、まずフルアクティブエアサスペンション(オプション)である新開発の「E-ACTIVE BODY CONTROLサスペンション」が要注目だ。

48Vベースで作動するこのアクティブエアサスは、5つのマルチコアプロセッサーや20を超えるセンサー、そしてステレオカメラで運転状況を予測的に読み取り、減衰力とスプリングレートを最適に調整する。

コンフォートモードでは、ステレオカメラが前方の路面状況をスキャンし、スプリングストラットが作動して凹凸を吸収し、滑らかな乗り心地を実現。カーブモードを選ぶと、イン側に車体を積極的に傾けてコーナリング性能を高めるとともに快適性も向上させる。

巨大なSクラスもコンパクトカー並の小回り

低速域では逆位相(前輪の角度と逆方向)に最大10度リアタイヤを切ることにより、コンパクトカー並みの小回り性能を得た!

また新たにリヤアクスルステアリングが用意されたのも注目だ。

車体が大きく、ホイールベースも長いSクラスは、取り回しに気を遣うコトも多いが、低速域では後輪が最大10度(最大4.5度の仕様もあり)も前輪と逆位相に切れることで、ターニングサークル(最小回転直径)を約2mも小さくする事を可能に。Aクラス並みに小回りが効くクルマとなっている。

左の図がリアアクスルステアリング装着車、右が非装着車の駐車場での動き。装着している場合、当然ながら小回りが効くため駐車がしやすくなるのだ

ビジュアルによるガイドで大幅に使いやすくなったパーキングアシストと組み合わせれば、狭い駐車場で気を遣うコトも無くなりそうだ。

車速が60km/hを超えると、後輪は前輪と同位相にステアして、スタビリティを高める制御となっている。高速道路における安全性や安心感も、さらにレベルアップしていることだろう。

メルセデス・ベンツ 新型Sクラス搭載予定先進安全技術

車体を持ち上げて側突被害軽減! 新発想の安全技術とは?

クルマが側突の危険を検知する前は当然ながら通常の車高をキープ, “側突の恐れアリ”と検知するとご覧の通り車高を瞬時に上昇

クルマが側突の危険を検知する前は当然ながら通常の車高をキープ, “側突の恐れアリ”と検知するとご覧の通り車高を瞬時に上昇

次に安全技術だが、今回はパッシブセーフティに関する新技術が公開された。

まずは「PRE-SAFEインパルスサイド」と呼ばれる新システムだ。これはサイドレーダーセンサーが車両側面に他車が衝突する危険性を察知すると、衝突の直前にE-ACTIVE BODY CONTROLサスペンションが車体を数十分の1秒で最大80mm持ち上げるというものである。

車体を持ち上げる事で、車両側面ではなく、より強度が高いサイドシルで衝撃力を受け止めるのである。

これにより同時にフロントシートに備わるドア側のエアクッションを膨らませて乗員を車両の中心に寄せ、衝撃から乗員を保護する機能も作動する。

さらに市場によっては、激しい側面衝突時にドライバーと助手席の乗員の頭部の接触リスクを軽減させる「センターエアバッグ」も設定されるというから、パッシブセーフティ性能は大幅に向上したと言って良いだろう。

さすがフラッグシップ! 後席専用のエアバックがスゴい

そしてSクラスならではの新しい安全装備が「リヤエアバッグ」である。これは昨年に安全実験車両でお披露目したものと同じものだが、後席乗員の安全にフォーカスして開発されたこのリヤエアバッグは、メルセデスのフラッグシップにこそ相応しい安全装備と言える。

しかしSクラスのリヤシートといえども、常に大人が座るとは限らない。男性、女性、子ども、チャイルドシート、ベビーシートなど、様々な乗員が想定される。当然メルセデスは、これら多くのシチュエーションを考慮したものを作り上げた。

後席もケガを最小限に!

フロントシートバックに収まるリヤシート用のエアバッグは超不思議なカタチ

フロントシートのシートバッグにコンパクトに収まるリアエアバッグの形状は独特だ。ガスで膨らむパイプ状のフレームの間を布でつなぎ合わせた箱状のリアエアバッグは、とても柔軟性がある構造となっている。

またエアバッグが展開する位置やサイズも最適に調整され、万一の事故の際の後席乗員の頭部や頸部への負傷リスクを最小限に抑えることに成功した。

もちろんこのリヤエアバッグは、後席乗員が「膨らむシートベルト」ベルトバッグを装着している事が、その効果をより高めるのは言うまでもない。

そこでメルセデスは、暗いときでもバックルを簡単に見つけることが出来る、新しいイルミネーション付きデザイナーベルトバックルを用意している。

メルセデス・ベンツ 新型Sクラス搭載予定先進安全技術

メルセデスの哲学が光る! もしやコレが世界の当たり前に?

次期Sクラスは現行モデルと比較するとヘッドライトがかなりシャープになる印象だ

今回アナウンスされた新型Sクラスの先進的なシャーシ技術と安全技術からは、最終的に事故のないモビリティを目指すメルセデスの哲学がひしひしと伝わってくる。

それぞれの機能は彼らの安全哲学に基づいた包括的なアプローチの一部であり、将来的にはメルセデスの他のモデルへ拡大し、さらには世界中の自動車メーカーにも影響を与えるだろう。

メルセデス・ベンツの自動運転システム開発を統括するミヒャエル・ハフナー氏も「新型Sクラスは、待った甲斐があったと思っていただける、とても特別なクルマです。コンフォート性能と安全性能を様々な方法で最適化しただけでなく、いくつもの大きな新しいアイデアを盛り込んで実現出来ました」と語っている。

新型Sクラスは、あらゆる面で世界のプレミアムカーの新たなベンチマークとなりそうだ。ますます9月のデビューが楽しみである。

【筆者:竹花 寿実】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください