こんなにレトロなデザインが新車で買える!? 魅力的なロシア車3選
MōTA / 2020年8月15日 18時30分
日本ではあまり見かけることはないが、「これは1960年代のクルマ?」と思うようなクロカンやバンが、今でもロシアにて製造・販売されているのだ。 今回はそんなロシア車の中でも、クラシックで魅力的な小型クロカンや、クロカン仕様のバンを紹介していく。きっと「これが今でも新車で買えるのか!」とワクワクしてもらえるはずだ。
ロシア版ジムニー!? 「ラーダ ニーヴァ」
まず1車種目は40年以上前から同じ姿で作り続けられているロシアの「ラーダ ニーヴァ(4×4)」だ。外装は飾り気もなくクロカンらしいソリッドなスタイルに、ゴツっと飛び出したバンパーがクラシックな雰囲気を高めている。ボディサイズは全長3720mm×全幅1680mm×全高1640mmとコンパクト。
ニーヴァはロシア語で「耕作地」を意味し、過酷なダートを走破することを目的に作られた本格クロスカントリー車だ。前輪独立サスペンション、ロック機構を有するセンターデフ、トランスファーに2速の副変速機を持つ本格的なフルタイム4WD車となっている。
ロシアを代表するこの小型クロカンは、内外装ともにスパルタンな造りで、日本にもマニアが多いという。そして、あのプーチン大統領が釣りに出掛けるのにも使っているという1台だ。ロシアでの販売価格は、エアコン無しで51万210RUB(日本円で約76万円)から、エアコン付きのモデルは56万6900RUB(日本円で約85万円)からと超リーズナブル。
ロシア版ディフェンダー!?「UAZ ハンター」
続いて2車種目はタフな4WDでクラシックなデザインのクルマを世に送り出しているロシア自動車メーカー「UAZ(ワズ)」の本格クロカン「Hunter(ハンター)」だ。クラシックな軍用車然としたルックスだが、こちらもニーヴァ同様に2020年現在もロシアにて新車を購入できるのだ。
ソビエト時代に生産されていた四輪駆動小型軍用車両「UAZ-469」をルーツとしており、見た目通り堅牢で、過酷な状況下で本領を発揮するような設計となっている。見た目は大きく見えるが、ボディサイズは全長4050mm×全幅1775mm×全高1950mmとニーヴァ同様にショートサイズだ。 外装の特徴となるのは、軍用車両のようなヒンジが剥き出しのボディや、丸ライトと独特のボディラインによるユーモラスな見た目のフロントフェイスだ。 また内装も同様にクラシカル。規則的に並べられたスイッチや計器類が並ぶインパネ、手動の窓、補助席のよう後席など、どこを見てもソリッドな内容だ。 軍用車らしい部分は内外装だけではない。パートタイム4WDやパワフルなトルク、そしてリーフスプリング式のサスペンションをリアに備えるなど、乗り心地よりも信頼性を重視した仕様となっている。ロシア版ハイエースのクロカン仕様!?「UAZ SGR エクスペディション」
3車種目は同じくUAZがつくるクロカン仕様のバン「SGR Expedition(エクスペディション)」だ。1965年からスタイルの大きな変更は行われていないSGR Combi(UAZ-3909)をベースに、クロカンスタイルに仕上げた当モデル。 カンガルーバーやウインチを装備したフロント周り、副変速機やデフロックなど悪路走行でも頼りになるクロカンらしい装備が施されている。 全長4865mm×全幅1940mm×全高2284mmと、ハイエースのワイド ミドルルーフに比べて全幅が60mm、全高が179mm大きいボディサイズ。そしてキャブオーバーなので十分な積載が可能。当モデルではラダーの付いたルーフラックも標準装備されているので、さらに積載量を増やすことができるのだ。 内装も1960年代から変わらぬソリッドさ。たとえば、変速機は金属の棒にシフトノブが付いただけ、ボディー同様の塗装がされた金属製のインパネなど、メカ感がたまらない。 当モデルは、後方を向いた2列目に2名、3列目に2+1の3名と運転席・助手席を含め計7名が乗車できる。カーキ色の内装の場合、対面式によって軍用車のような雰囲気となる。 ちなみにロシアでの販売価格は101万5900RUB(約150万円)。他人とは違うクルマが欲しい、レトロな乗り味や雰囲気を楽しみたいという人には最適な1台かもしれない。外部リンク
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