あのロフトともコラボ!スズキ ワゴンRは軽自動車の歴史を大きく変えたパイオニア【MOTA写真館】
MōTA / 2020年8月27日 7時30分
1993年に登場したスズキ 初代 ワゴンRは、背が高いスタイリングとゆとりのある室内空間を持ち、それまでの軽自動車の常識を大きく覆した、軽ハイトワゴンのパイオニア。また、乗用車らしいデザインに加え、オシャレ雑貨を扱うロフトとコラボレーションするなど、車好きではない層や若者にも支持され、軽自動車の歴史を大きく塗り替えた歴史的なモデルである。
広くて男が乗ってもダサくない軽自動車の新ジャンル
初代 ワゴンR誕生の背景には、車の購入時にかかる税金の影響が大きい。贅沢品にかかる物品税は、軽乗用車で15.5%、軽バンで5.5%と乗用車と商用車で10%の差があったため、かつての軽自動車はバンとして販売されていることが多かった。しかし、1989年に物品税が廃止され、一律税率の消費税法が導入されると、乗用車かバンによって異なっていた税率の差がなくなり、より使い勝手の良い軽乗用車が買いやすくなったのである。
デザインは、縦型のヘッドライトや角のとれた造形により、バンタイプの軽自動車にあったダサく安っぽい印象を払拭。老若男女問わず乗ることができるスタイリングで、男性や若者を取り込むことに成功する。
さらに、室内はフロント・リアともに十分な足元空間を確保し、背を高くする手法により圧迫感を排除。また、着座位置を高くし、乗り降りをしやすくしたことで、従来のバンタイプの軽自動車に比べ乗降性が格段に向上した。
サンルーフを装着した唯一のワゴンR「ロフト」
デビューした1993年、当時若者に人気の雑貨・文房具を扱う「LOFT」とコラボレーションした特別仕様車を販売。電動スライド式サンルーフの装備し、黒ボディには専用のサイドストライプテープとリヤデカールがあしらわれる。また、専用デザインのシート表皮、フルロジックステレオを装備した特別仕様。ワゴンR「ロフト」は、おしゃれで広くて解放感があり、ワゴンRの人気と知名度を引き上げた。スペックや価格
■全長×全幅×全高:3,295mm×1,395mm×1,640-1,695mm■エンジン:直列3気筒 660cc 自然吸気/ターボ
■トランスミッション:3速4速AT/5速MT
■駆動方式:FF/4WD
■販売期間:1993年~1998年
■価格:79万8000円~112万3000円(1993年)
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