新型Sクラスはより快適に! プレミアムブランドは“経験”がキーワードになる【未来モビリティ総研】
MōTA / 2020年8月24日 18時40分
各界のVIPから絶大なる支持を集めているSクラス。モデルチェンジする度に、アッと驚くような超豪華な車内にも注目が集まるが、9月に登場予定の新型Sクラスもかなりのデキだという。今回は、ドイツ本国で発表されたばかりの情報をご紹介。今回のSクラスも正直スゴいです。
瞬時に車高UPで被害軽減? 先進安全装備もヤバい
いよいよ9月2日にワールドプレミアとなる事がアナウンスされたメルセデス・ベンツ 新型Sクラス。これまでにもMy MBUXやAR-HUDといったハイテク装備や、新開発のE-ACTIVE BODY CONTROLサスペンションやリヤエアバッグなど先進的なシャーシ技術や安全技術に関する情報が部分的に公開され、メルセデスの新世代フラッグシップに対する期待が高まっている。
今回は、“Luxury & Well-Being(ラグジュアリーと心地良さ)”と題してメディア向けにオンラインでイベントを実施し、新型Sクラスに盛り込まれたハイエンドのラグジュアリーとコンフォートについて、概要を明らかにした。
メルセデスオーナーはヨット好き!? 車内に船の要素多数
まずインテリアは、メルセデス・ベンツのデザイン・フィロソフィ「Sensual Purity(官能的純粋性)」に基づいて設計された。インテリアデザインの責任者であるハートムート・シンクヴィッツ氏は、「緊張感とハーモニーから生まれるコントラストを組み合わせている点が特別です。加えて全身全霊で品質とディテールにこだわっています。それこそが、このセグメントにおける他のクルマとメルセデスの違いです」と語る。 それを端的に語っているのがオープンポアウォルナットのトリムだ。繊細なアルミニウムのインレイが施されたこのトリムは、ヨットのデッキをイメージさせる。レザーも最上級の素材を使用し、ハイブランドのバッグやウォレットのように極めて丁寧に作り込まれた。またサステイナビリティという現代の要求に応えるために、人工皮革のインテリアも用意される。ヒーター付きのドアパネルに注目! 車内照明も大幅進化
従来モデルではリヤシートに用意されていたスーパーソフトクッション「クッシェルキッセン」は、新型ではフロントシートにも備わり、後席用のクッシェルキッセンには、新たにヒーターも搭載された。また従来はアームレストにヒーターが備わっていたが、新型はそのすぐ上のドアパネル側にもヒーターが組み込まれている。
室内照明も進化している。特にアンビエントライトは、1.6cm間隔で約250個のLEDを使用し、日中でも見えるよう従来の10倍の明るさを実現。CAN-BUS(車内通信ネットワークの規格)を介してリアルタイムで制御するうえ、アニメーションも可能だ。運転支援システムと統合制御で各種警告も行うアクティブアンビエントライトも用意されているのだ。マッサージ機能強化&空調もより健康的に
ENERGIZINGパッケージには、10種類のプログラムを備えた全席アクティブマッサージシートや、活性炭を用いた粒子エアコンビフィルターの進化により、微少な埃や花粉、臭いをさらに削減出来るようになったENERGIZING AIR CONTROLなどが含まれる。
さらには、リフレッシュやバイタリティ、ジョイなど5種類のプログラムからなる、さらに進化したENERGIZING COMFORTも設定。ドライバー以外に他の乗員にも提案可能となっている。もちろん従来モデルで採用された、イオナイザーと2種類の特別なフレグランスが楽しめるアクティブフレグランシングを含むAIR-BALANCEパッケージも用意される。
目指すはノイズ0! 静かな超快適車内に
NVH(Noise, Vibration, Harshness:振動・騒音・乗り心地低下につながる要素)の低減も、膨大な時間を費やして徹底的に行われた。歴代Sクラスは、乗員にほとんど振動を感じさせず、静粛性も優れているという点で、常に高く評価されてきた。新型はいくつかのシェルに遮音フォームを使用するなど、さらなる振動低減とノイズ低減を図り、風切り音やロードノイズも遮断。ほぼノイズがない静寂のオアシスを実現したという。
プロダクトマネジメントのトップを務めるディルク・フェッツァー氏は、新型Sクラスの走りを「ノイズレスドライビング」と呼ぶ。彼によれば、静粛性は目に見えないものだが、ラグジュアリーの決定的な要素のひとつだという。
現行Sクラスも十分スゴい!? その実力がコレ▼
Sクラスならでは経験がキモ! ライバルも追従必至
この他にも、ラグジュアリーや快適性を高めるために新型Sクラスに盛り込まれたものは、ここに書き切れないほどあるが、メルセデス・ベンツは、そのような「モノ」や「機能」があるからラグジュアリーや快適性が高まるとは考えていない。今回のイベントを通じて、彼らは視覚や聴覚、触覚、嗅覚など人間の五感を美しさや心地良さで包み込み、顧客のエクスペリエンス全体を完成させることでこそ、最上級のラグジュアリーや心地良さは生まれると考えていると理解できた。
デザインや素材の使い方、さまざまなハイテク機能、突き詰められた静粛性などは、そのための個々のディテールに過ぎないのである。
Sクラスの顧客は、ラグジュアリーや快適性への期待値がとても高いが、これほどまでにラグジュアリーについて深く掘り下げているメルセデス・ベンツが生み出す新型Sクラスが、彼らの期待を裏切るような事はないだろう。
新次元のラグジュアリーを実現しているのは間違いなく、世界のプレミアムカーブランドに再び衝撃を与える事になるはずだ。
【筆者:竹花 寿実】
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