ズバリ! 新型レヴォーグの弱点はココだ! 2代目スバル レヴォーグ 徹底解説&試乗 総集編
MōTA / 2020年9月1日 14時30分
全6回に渡りお届けしてきたスバル レヴォーグ 徹底解説&試乗も今回でラスト。気になる新型レヴォーグの「弱点」とは。新型レヴォーグに向いている人・向いていない人ってどんなタイプ!? そんな新型レヴォーグ徹底解説の総まとめをご紹介する!
新型レヴォーグ、気になる弱点はコレだ
4つのキャラ変が可能な「ドライブモードセレクト」だけど…
新型レヴォーグは、控えめにお伝えするにしても、魅力は大きく増していると思う。が、んんん……? と感じた部分がなかったわけでもない。
例えば、STIスポーツに備わる4種類の乗り味+個人敵設定を使い分けることのできる、ドライブモードセレクト。エンジン、パワステ、電子制御ダンパー、AWD、エアコン、アイサイトを統合制御して、ドライバーが選んだモードに合わせて瞬時にキャラクターを変えてくれる仕組みだ。
乗り味は、コンフォート、ノーマル、スポーツ、スポーツプラスの4種類である。
キャラ変、4パターンも必要!? 使い勝手もよろしくない
けれど、あくまでも今回のコースを走った限りではという前提をお伝えするべきだとは思うが、モードの数はもっと少なくていいかな、と感じちゃったのだ。
これがダイヤルなどでカチカチ切り替えられるならまだしも、切り替えはプッシュボタン式だから、コンフォートで走っていてスポーツプラスに切り替えたいときには3回プッシュしないとならない。ちょっとまどろっこしいな、と感じたのだ。
新型レヴォーグ、ココが強みだ
これぞSUBARU! 「曲がる」楽しさ
特に“曲がる”ということまつわる諸々は素晴らしい。ステアリングのフィールはより自然になり、操作に対する反応もかなりいい。足腰のフットワークもシャープさを増し、素直に向きを変え、素早くコーナーを駆け抜け、それでいて落ち着いている。
公道を走れる段階になったらロングドライブに連れ出して、いろいろなシチュエーションで試してみたい。何だか出掛けてみたくなる気持ちを強く刺激してくれるクルマなのだ。
アイサイトの進化
僕は自分で全ての操作しながらクルマを走らせるのが大好き、日頃、あまり運転支援システムに頼ることはない。でも、渋滞だけは御免被りたい。ここまでよくできたハンズオフアシストと発進アシストがあるなら、間違いなく助けてもらうことだろう。
インフォテインメントシステムの充実も、今となっては驚くほどのモノではないとはいえ、やっぱりありがたい。日常的にあちこちに乗って出る相棒になるわけだから、こうした機能がシンプルかつイージーに使えるのは大感激だ。
新型レヴォーグに向いている人、向いていない人
より広大なスペースを求めるなら他にも選択肢はある
レヴォーグは日本で使うことを第一に考えて、日本の道や環境の中で使いやすいクルマであることを前提に作られている。
もちろんもっと大きな車体と広大な居住空間が必要という人もいるだろうから、そういう向きにオススメするつもりはない。よくできたSUVやミニバンがあるのだから、そちらに目を向けていただくのがいいと思う。
クルマを走らせる楽しさと、暮らしの相棒としての役割
そういう人はブームだからといってSUVを選ぶより、大は小を兼ねるからとミニバンを選ぶより、キレのいいステーションワゴンを選ぶ方が何倍も幸せな日々を過ごせるはず。クルマを走らせる楽しさと、暮らしの相棒としての役割と。そのバランスを突き詰めていくと、新型レヴォーグがキラリと大きく輝いて見える。
[筆者:嶋田 智之/撮影:小林 岳夫・SUBARU]
新型レヴォーグ STI Sport EXの主要スペック
スバル 新型レヴォーグ STI Sport EX | |
---|---|
グレード名 | STI Sport EX |
全長×全幅×全高 | 4755mm×1795mm×1500mm |
ホイールベース | 2670mm |
駆動方式 | AWD |
車両重量 | 1580kg |
乗車定員 | 5名 |
エンジン種類 | 水平対向 4気筒 1.8L 直噴ターボ(DIT) |
総排気量 | 1795cc |
エンジン最高出力 | 130kW(177PS)/5200~5600rpm |
エンジン最大トルク | 300Nm(30.6kg・m)/1600~3600rpm |
トランスミッション | リニアトロニックCVT |
使用燃料 | レギュラー |
燃料消費率(JC08モード燃費) | 16.5km/L |
燃料消費率(WLTCモード燃費) | 13.6km/L |
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