テスラは「クルマではない何か!」 僕らクルマ好きはイーロン・マスクの凄さにまだ気付いていない!?
MōTA / 2020年8月25日 17時11分
都心ではテスラのEV(電気自動車)を目にすることも多くなってきました。このテスラ、単に最先端の安全性能を持つ高性能電気自動車というだけではなく、もはやこれまでの考え方とは全く異なる「画期的な“何か”」。今回はそんな「テスラの凄さ」をまとめてみました。
テスラとは「自動車のカタチをしたスマートデバイス」!?
2008年にはロータスの技術を流用したスポーツカー「ロードスター」を開発したのち、2012年には完全オリジナルモデルの大型サルーン「モデルS」を、2015年からはSUVの「モデルX」を発売。さらに2016年になって、それまで1000万円以上という高価格車だったテスラを、一気に身近な500万円台で購入することを可能とした「モデル3」の生産を開始するなど、車種も確実に増加しています。
電気自動車は、今や珍しい乗り物ではありません。テスラも常識的なクルマのカタチをしています。しかしテスラは、メーカー自らが「車輪がついたアプリ」と称するように、「自動車のカタチをしたスマートデバイス」なのです。え、どういうこと!?
ここからは、その意味を紐解いていきましょう。
常時インターネット接続、ソフトウェアで機能もアップデート!?
クルマがインターネットに接続することも今では常識的になりつつありますが、テスラでは常にインターネットにつながっており、スマートフォンのような「ソフトウェアアップデート」によってクルマがいつも最新の状態に更新されています。
従来のクルマではまず「メカニズム(ハードウェア)」ありきで開発されてきました。テスラももちろん機械なので、クルマとしての基本はハードウェアですが、クルマの制御をほぼソフトウェアで行なっていることもあり、アップデートによって不具合の改良や機能改良・追加まで行うことが可能です。これはまさしくアップデートで充電時間が伸びたり、操作性が向上するスマートフォンと同じです。
スマートなデジタル機器という印象のテスラですので、スマートフォンにインストールするテスラのモバイルアプリも、むろん存在します。このアプリでは、充電状況の確認、空調のコントロール、防犯モードの設定、自車位置のチェック、車両の簡易的な移動(!)などを行うことができます。
シンプルさを極めたインテリア
しかも画面の役割はナビだけに止まらず、エアコン・ワイパー・ミラー、さらには室内灯の設定にまで及びます。しかもそれをフリック操作で直感的に行えるため、スマートフォンで慣れ親しんだ人にはとてもわかりやすいのです。
物理的なスイッチはほとんどないため、運転中の操作は危ない……という気もするのですが、もしいつか先、ライトやワイパーなど、人為的操作を行なっている装備が完全に自動化され、そのほかの設定も「音声入力」になったならば、タッチスクリーンがひとつだけ鎮座しているというデザインは、とても合理的だと考えることもできます。
テスラのキーは、クルマのカタチ!
このほか、画面にサンタクロースが現れる「サンタモード」や、ウインカーの音が「おなら」に変わる「ブーブークッションモード」などの隠しコマンドを備えているなど、テスラには楽しい遊び心がいくつか見られます。
圧倒的な高性能と、レベル2自動運転の「オートパイロット」
テスラは、前述のようにソフトウェアアップデートで機能が向上しますが、加速力をアップさせることもできます。現在の0-100km/h加速2.5秒という数値は、2020年5月のアップデートで得られたもの。モデルSでは、サスペンションを自動調整・フロントエンドを下げる「ローンチモード」を起動させ、0-100km/h加速を0.2秒短縮したのです。テスラも車種によっては、「物理的に」強力なモーターが搭載される場合もありますが、従来のクルマの加速アップが物理的なチューニング・コンピュータチューンだったことを考えると、インターネットからのダウンロードでクルマの性能がよくなる、というのは隔世の感があります。
クルマとスマートフォンが合体したような未来のかたち
クルマという移動するための機械でも、インターネット+電気自動車によって新しい自動車像を作り上げたテスラは、まさにスマートデバイスそのもの。クルマ好きの私たちがまだ気付いていない、クルマとスマートフォンが合体したような未来のクルマの姿を示唆しているのかもしれません。
[筆者:遠藤 イヅル]
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