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初代インスパイアが懐かしい! FFミッドシップのホンダ製4ドアハードトップを中古車で探してみた

MōTA / 2020年8月26日 18時30分

ホンダ アコード インスパイア

バブル真っ只中の1989(平成元)年、ホンダからFFミッドシップ縦置き5気筒という特殊なレイアウトを持つ4ドアハードトップ「アコード インスパイア」(初代)と兄弟車「ビガー」(3代目)が、トヨタ マークIIに対抗する新種の高級車として誕生しました。超ロングホイールベースのフォルムが個性的で格好良かったなあ… いまでも中古車で買うことはできるのでしょうか。サクッと検索してみました。

ホンダ アコード インスパイア

この頃のホンダ車らしい独創性にあふれた高級モデル

兄弟車「ビガー」(3代目)。ベルノ店扱いで、初代・2代目はアコードの兄弟車でした。

1989年秋、4代目アコードのフルモデルチェンジにホンダが用意していた隠し玉が、4ドアハードトップの上級版「アコードインスパイア」と、その兄弟車「ビガー」でした。

アコードが4気筒エンジンなのに対し、インスパイアは5気筒、しかも縦置きにするというFFミッドシップレイアウトが、この頃のホンダらしい個性にあふれていました。

こうした独創のレイアウトはデザインにもしっかり反映されていて、ロング&マッシブノーズ/ショートデッキ、そして超ロングホイールベース&ショートオーバーハングという個性的なフォルムが実に新鮮でした。

その後3ナンバーワイドボディ・2.5リッターモデルも追加

ワイドボディのビガー25S

ちょうどその頃3ナンバー車の税制が排気量毎になり、2.5リッター車の税金も下がったことに合わせ、ワイドボディ・2.5リッターの「インスパイア」も1992(平成4)年に誕生しています。

当時大ブームだったハイソカー、トヨタ マークII3兄弟のアンチテーゼとしてホンダファンから絶大な支持を集め、売れ行きを伸ばしていましたね。

そんな時代のアコードインスパイア/インスパイア/ビガーをいま探すと、どんな感じなのでしょうか。

初代インスパイア(とビガー)を中古車で探してみたら

さっそく、MOTAの中古車検索で探してみました。初代インスパイア(およびアコードインスパイア)は、1989(平成元)年から1995(平成7)年まで生産されました。

白全盛の時代に、なぜかインスパイアは濃色ボディが多かった

確かに当時インスパイアといえば濃色のイメージでしたね

2020年8月26日現在でアコードインスパイアが4台、インスパイアが4台という結果でした。

ちなみに今回ヒットした8台ともダークグリーンやブラックなど、いずれも濃色のダークカラーばかり。確かにあのころ街で見かけたインスパイアって、みんなこういう夜が似合いそうな色味が多かったですね。

ライバルのマークII兄弟は、どこを見まわしても白系ばかり。そんなホワイトパール全盛の当時に、あえてインスパイアを選ぶこだわりのユーザーにとって、こういうオトナの雰囲気もまたツボだったのかもしれません。

初代インスパイアの中古車価格は、高騰前夜の状態なのか!?

価格は28.8万円(平成6年式・4.6万キロ・修復歴アリ)から119万円(平成5年式・1.4万キロ!)までと、これまでご紹介してきた昭和・平成カーの中では割安な価格帯でした。

「これならイケる!」

そう思った方は、一度お店に問い合わせてみてはいかがでしょう。実車を見学して、あの頃の想い出と共にグッとくるものがこみあげてきたら・・・ここで30年前の中古車のリスクをあれこれ言うのは野暮というものです。もちろんそのまま乗るのではなく、整備の計画なども含めざっくばらんにお店の方と相談してみるのが良いでしょう。

3代目ビガーは今や希少車なのか!?

続いて初代アコードインスパイア・インスパイアの兄弟車、ビガーの中古車在庫もチェックしてみましょう。

な、なんとこちらは2020年8月26日現在、在庫0台(涙)。タイミング次第ではまた出てくるかもしれませんが、当時の販売台数の差もあってか、既に希少車の部類になってきているのかもしれません。

30年以上が経過してもなお記憶に残るクルマ、初代インスパイア

初期のビガーは、シフトノブがプレリュードのようなガングリップタイプだった

ホンダ インスパイアはその後もアコードの上級モデルとして代を重ねていましたが、2012年に5代目モデルを最後に国内から姿を消してしまいました(ビガーはこの代限りでモデル消滅…)。

初代インスパイアが活躍した平成初期から30年以上が経過し、日本ではセダン車のブームもすっかり去ってしまいました。国内で売られるアコードも、465万円の立派な高級車としてかろうじて残っているような状態です。

こうして振り返ってみると、初代インスパイアは本当に個性的でインパクトの強いクルマだったことが改めて再認識されます。そんないかにもホンダらしい強烈なセダン車が再び現れることを、密かに期待して待つとしましょう…。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

文中の中古車在庫数等の情報は2020年8月26日現在のMOTA中古車検索によるものです

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