大門団長が発注した唯一の1台! 「西部警察」で活躍した日産 サファリ(160型・Y60型)を振り返る
MōTA / 2020年8月29日 10時0分
警視庁 西部警察署 特別機動車両隊(通称・特機隊)指令車(特別機動車 サファリ)/ドラマ「西部警察」劇用車 日産 サファリ(160型) 特装車 撮影:MOTA編集部(2014年6月・私有地にて取材)/製作著作:株式会社石原プロモーション/取材協力:ポニーキャニオン
伝説となった刑事ドラマ「西部警察」。大門軍団たちの熱い闘いはもちろんのこと、今や絶対に再現不可能な爆破ロケや激しいカーアクションも見もので、劇中で活躍する数々の捜査車両に夢中だった人も多いはずだ。今回はその中でも「サファリ」に注目! 渡 哲也さん演じる大門部長刑事が唯一発注した特別機動車両にも選ばれた初代サファリ160型と、後継Y60型を特集する!
日産 サファリの格好良さに興奮したあの頃
前代未聞! ドラマの劇中車が東京モーターショーに出展されていた!?
まだ小学生6年生だった昭和56年秋、筆者は当時東京・晴海で開催されていた第24回東京モーターショーの日産ブース(しかも商用車館)に訪れ、デビューしたばかりの初代160型サファリと共に並ぶ“参考出展車”を目の当たりにして衝撃を受けた。
幾つかのサファリのコンセプトカーと共に「サファリ 西部警察 劇中車」が並んでいたからだ!
それは翌年昭和57年1月放映のドラマ「西部警察」第111話『出動命令・特車“サファリ”』より登場するニューマシン、“特別機動車両 サファリ4WD”の姿だった。放水銃を備え、後部には放水用タンク車を連結する銀色のサファリは実に頼もしく、約40年経った今でも鮮烈な記憶として残っている。TVドラマの劇中車が東京モーターショーで飾られることなど滅多にないことで、当時の「西部警察」の人気ぶりがうかがえる。
昭和から平成にかけての日産 サファリを中古車で探してみる
トヨタ ランドクルーザーや、のちに大ブームを巻き起こす三菱 パジェロと比べ、国内販売的には芳しくなかった日産 サファリだが、中古車で探すとどうだろうか。今回は初代160型に加え、160型の車体などをキャリーオーバーしながらフレームを一新させた後継モデルのY60型(1980~1997年)をMOTA中古車検索で探してみた。
初代サファリ160型はヒットせず! Y60型は既に相場高騰中
2020年8月29日現在、160型サファリの中古車在庫は残念ながら皆無。Y60型サファリは全部で16台がヒットした。価格は100万円(平成7年式 ハードトップ スピリット タイプII/走行22.8万キロ/修復歴あり)から315万円(平成3年式 エクストラハイルーフ グランドロード/走行2.8万キロ/ワンオーナー)までと幅広いが、相場の中心は100万円台後半から200万円台中盤といったところ。なかなかの高値で取引されている。
サファリは国内よりも海外の需要が旺盛で、多くの中古車は早い時期に輸出されてしまった可能性も高く、探すのも困難なようだ。
日産 サファリの復活はある!? やっちゃえNISSAN!
SUV人気が広まる中、もっと本格的なクロカン4WDにも再び注目が集まっている。ヘビーデューティ派の代表格、トヨタ ランドクルーザーは長年に渡り国内でも地道に販売を続け根強い支持を集めているが、日産 サファリは2007年に3代目モデルで国内販売を終えてしまった(海外では現在も後継モデルを販売中)。日産にもぜひサファリの国内復活を期待したいところだ。
折しもブランドキャンペーン「やっちゃえ日産」のTVCMでは、あの160型サファリが登場し、野山を駆け巡るシーンが放映されている! きっとこれは何かの前触れだ! と信じて待ちたい。
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)/撮影:MOTA編集部/日産自動車/株式会社石原プロモーション/製作著作:株式会社石原プロモーション/取材協力:ポニーキャニオン]
名優 渡哲也さんのご冥福を心よりお祈りいたします。(MOTA編集部一同)
昭和の刑事ドラマをこよなく愛する山本シンヤが徹底解説
団長(渡哲也)率いる“大門軍団”の刑事達と、それを見守る木暮課長(石原裕次郎)が、極悪な犯罪に立ち向かう姿を描く伝説のポリスアクションストーリー『西部警察』。そのシリーズ全話が「西部警察40th AnniversaryコンプリートDVD-BOX<ファイナルエディション>」として限定発売された。自動車研究家にして、昭和の刑事ドラマをこよなく愛する山本シンヤが“ファイナルエディション”を徹底解説する!
西部警察40th Anniversary コンプリートDVD-BOX (ファイナルエディション)(完全数量限定商品) 遂に完成!【ポニーキャニオン】
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