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欧州の人気ワゴンにスバル新型レヴォーグはどこまで対抗できるのか? ゴルフヴァリアントと比較してみた

MōTA / 2020年9月2日 18時20分

レヴォーグ・ゴルフヴァリアント

2020年秋にフルモデルチェンジを実施するスバルの「新型レヴォーグ」と、同じく欧州で人気のCセグメントワゴン フォルクスワーゲンの「ゴルフヴァリアント」を比較。 スポーティな走りと高い積載性を求めるユーザーの多いワゴンモデルにおいて、重要となる「荷室」「パワートレイン」をまずは比較。さらに注目の「インテリア」「安全性能」もそれぞれ紹介していこう。

レヴォーグ・ゴルフヴァリアント

ボディサイズ・荷室の広さ

新型レヴォーグ

新型レヴォーグのボディサイズは全長4755mm×全幅1795mm×全高1500mm。全長と全幅も日本の道路・駐車場において大きすぎることもなく、都心に多い1550mm以下の立体駐車場にも入庫することができるサイズだ。

新型レヴォーグの荷室容量は561リットル。荷室奥行きは1070mm、荷室の最大幅は1602mm。キャンプ道具など大きな荷物でもセカンドシートを倒さずに収納できる。また買い物袋などが転がらないよう、吊り下げるフックも4か所に用意されている。さらに左右には小物が収まるトレーポケットもあり、転がりやすい荷物を置いておくことが可能だ。

また後席は4:2:4の分割可倒式シートであり、中央のみ倒し長い荷物を載せながら、後席に2名が座ることもできる。

電動で開くテールゲートには、ハンズフリーオープン機能が備わる。スバルのエンブレムに身体を近づけると自動で開く仕組み。荷物で手がふさがっていたり、手が汚れている際などには非常に便利な機能だ。ちなみに開閉時間はわずか4.7秒(スバル調べ)と、他社製品に比べスピーディ。

ゴルフヴァリアント

ゴルフヴァリアントのボディサイズは全長4575mm×全幅1800mm×全高1485mm(TSI R-Lineのみ全長4580mm、全高1475mm)だ。こちらもCセグメントで新型レヴォーグとほとんど変わらない大きさのため、日本でも使いやすいサイズだ。

ゴルフヴァリアントの荷室容量は605リットル。新型レヴォーグよりも40リッターほど大きく、後席シートを立てたままでも多くの荷物を積み込むことができる。またラゲージルーム側面にあるレバーで後席の背もたれを倒せば、1620リットルもの広大なフラットスペースが出現。広いリヤハッチ開口部や低めに設定されたフロアによってスムーズな荷物の積み降ろしも可能。

背もたれは6:4に分割して倒すことができる。また後席のセンターアームレストを倒してラゲージルームとキャビンを直結させれば、レヴォーグと同様に長い荷物も容易に積み込むことができる。

パワートレイン

新型レヴォーグ

新型レヴォーグの新エンジンは、1795cc水平対向4気筒直噴ターボ。

パワーは直線的な伸び方を見せ、5200rpm以上でピークパワーを発し続ける。トルクの方は走りはじめてすぐの1000rpmから高いトルクを発揮し、1600-3600rpmで最大トルクとなる。そこから先はパワーが担うため、どの回転域でもパワフルに走ることができる楽しいエンジンだ。

ゴルフヴァリアント

ゴルフヴァリアントには2種類のエンジンが搭載。2.0リットルのターボチャージャー付きのディーゼルエンジンは、最大トルク340Nmを発揮し、低回転から力強い余裕の走りを実現。

小型で高効率のターボチャージャーを搭載した1.4リットルのエンジンは、1500rpmという低回転域から250Nmの最大トルクを発生。小さな排気量からは考えられないほど、力強い加速と鋭いアクセルレスポンスで軽快な走りを楽しめる。

2つのクラッチを持ち、切れ目のない滑らかな加速を実現する新世代のトランスミッション「DSG」を搭載。オートマチックトランスミッションと同様の簡単な操作で0.03~0.04秒というレーシングドライバー並みのシフトチェンジを実現し、走りを楽しむことができる。

インテリア

新型レヴォーグ

新型レヴォーグのインテリアで最も特徴的なのは、「縦型センターインフォメーションディスプレイ」と「12.3インチフル液晶メーター」だ。

中心にあるディスプレイには、さまざまな操作系統、設定系統の機能がここに集約され、ナビゲーション、オーディオ、エアコンなどの飛躍的よく使う機能も、音声認識と並行してこちらで操作することができる。液晶メーターと11.2インチセンターディスプレイはEXグレード系に標準装備される。

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レヴォーグは、走りの質感を高める為、スポーツシートも革新的な進化を遂げている。腰から大腿部がシートにすっぽりと収まる感覚で、着座姿勢が乱れにくいので疲れにくく、スポーティーな運転に適している。

ゴルフヴァリアント

ゴルフヴァリアントのインパネ周りは、直感的なタッチ操作が行える9.2インチの全面タッチスクリーンが備わっている。

タッチスクリーンに触れることなく、手のひらを画面にかざして左右にスワイプするだけでラジオ選局などの操作を行える。視線や運転姿勢を変えずに、 手のジェスチャーで快適に画面操作が可能。またデジタルメーター「Active Info Display」と組み合わせることで、視線をずらすことなく目の前にナビや音楽などさまざまな情報を表示したり操作することができる。

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どの座席も長時間・長距離の運転をしても、身体の疲労が少ないようなシートを備えている。日本車に比べるとシートは固めなので、座って確かめて欲しいポイントだ。

安全性能

新型レヴォーグ

新型レヴォーグには全車に標準で備わる新世代アイサイトを搭載。新世代アイサイトでは、広角化して大幅に性能を挙げた新しいステレオカメラ、前に向かって2つ、後ろに向かって2つの車体四隅のレーダー、反応速度の高い電動ブレーキブースターを備える。

また、右折時の対向車、右左折時の歩行者、目の前を横断しようとする自転車などに対しても、「プリクラッシュブレーキ」が作動するようになった。

さらにプリクラッシュブレーキだけでは衝突が回避できそうにない場合には、システムがステアリング制御を行い避けようとする「プリクラッシュステアリングアシスト」、前側方からの車両の接近をレーダーで感知して警報やブレーキ制御を行い回避を試みる「前側方プリクラッシュブレーキ」、後側方にいるクルマの見逃して車線変更しようとしたときに警報やステアリング制御で車線から逸脱しないようにする「エマージェンシーレーンキープアシスト」も備わっている。

ゴルフヴァリアント

ゴルフヴァリアントにはフォルクスワーゲンが誇る数々の技術を搭載。予防安全・衝突安全・二次被害防止の3つのステージで総合的に危険を回避する。渋滞時追従支援システム「Traffic Assist」や、歩行者検知対応シティーエマージェンシブレーキ機能が付いた「プリクラッシュブレーキシステム」、後方死角検知機能「ブラインドスポットディテクション」を備えている。

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