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不人気車から大逆転! 奇跡の復活を遂げたノートとは?!

MōTA / 2020年9月6日 16時0分

日産 ノート e-POWER

今となっては日産を代表するクルマにまで成長したノート。だが、今の地位を築くまでは、長い下積み時代を経験した苦労人なのだ。今回は、そんなノートの歴史を振り返ってみよう!

日産 ノート e-POWER

目の付け所はよかった! が、特徴はほぼなし……

今や販売台数1位を記録することもある日産 ノート。もうすっかり人気車種の仲間入りを果たしているが、実はデビュー当時から決して順風満帆な人生ではなかった。

初代ノートは1.5/1.6Lエンジンの2種類をラインアップしていた。立ち位置的にはマーチとティーダのちょうど間で、お手頃なこなコンパクトカーというイメージであった

初代モデルがデビューした2005年は、かのカルロスゴーンが主導したリバイバルプランの真っ只中で、ノートはそのプランによって生まれた世界戦略車の一台であった。日本でもそこそこ売れたものの、正直ヒット作と呼べるほどの成績とは言えなかったのだ。

2代目ノート

2012年に登場した現行モデルは、当初1.2Lと1.2Lにスーパーチャージャーを組み合わせたタイプの2種類をラインアップ。当時、ダウンサイジングターボエンジンを搭載した日本車はまだまだ少なく、しかもそれがノートのようないわゆる大衆車に積んだというコトで大きな話題を呼んだのだ。

だが、蓋を開けてみると売れるのは1.2Lのフツーのエンジンがほとんど。直接的なライバルのホンダ フィットやトヨタ ヴィッツなどと比べると、特段売りとなる特徴もなかったコトから、あまり売れているクルマとは言えなかったのだ。

48年ぶりに首位獲得! 超人気車に成長

Vモーショングリルを採用し、e-POWER搭載車はブルーの挿し色が特徴

ところが、2016年のマイナーチェンジでその様子が大きく変わった。そう、それこそが今日産が売り出し中のe-POWERだ。

簡単に言うと、ガソリンエンジンを発電機として使用し、発電した電気でタイヤを駆動するというシステムで、電動駆動車にも関わらず充電がいらないという代物である。さらに、モーターで駆動するため、既存のガソリン車では味わえない、スムースな加速が売りなのだ。

他メーカーも戦々恐々だった?

当時、筆者は某S社でディーラーマンとして働いていたが、会社から「日産からスゴいのが出るぞ」というウワサが立つほどの反響で、同クラスでライバルとなるスイフトのセールス強化を命じられた。

個人的には「それほど売れていないノートにいくら手を加えても大した結果にはならんだろう」と呑気に構えていたが、発売するやいなやお客さんを全てノートに持って行かれてしまった苦い経験は今でも忘れない。

CMで「充電のいらない電気自動車」というキャッチーな触れ込みや、あのモーター特有の走りはこれまでの常識を覆すモノで、売れるのも納得ではあるが。

事実、ノートはe-POWERの追加で、かつてのサニー以来48年ぶりに国内販売台数1位を獲得するほどの人気を獲得するまでになったのだ。

このノートの大ヒットにより、日産はe-POWER搭載車をセレナにも採用。間も無く登場予定の新型エクストレイルにも搭載する見込みで、ますますe-POWER攻勢が止まらない日産の動きに注目だ!

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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