新型も売れてるの!? スズキ ハスラー、突如ライバルも参入しデビュー半年でどうなった!?
MōTA / 2020年9月9日 14時20分
スズキの軽SUV「ハスラー」がフルモデルチェンジをしてから、早くも半年以上が過ぎた。ワゴンRに次ぐスズキの看板モデルへと急成長を遂げた大ヒット作の2代目も、変わらぬ人気なのだろうか。初代の人気の秘密、新型の8月までの販売台数推移に加え、突如現れたど真ん中のライバル「ダイハツ タフト」との対決など、気になる新型ハスラーのその後をチェックする!
折からのSUVブームに見事にハマった初代ハスラー
初代ハスラーのデビューは衝撃的だった。初代ハスラーは、2013年秋の東京モーターショーに参考出品し、大きな話題を呼んだ。その年の終わりには、早くも正式に発売を開始している。
もともとジムニーなど本格的な四輪駆動車を得意とするスズキだが、初代ハスラーではそうした名車のデザインをモチーフに盛り込みタフさを表現。思わず欲しくなる秀逸なデザインで、軽というクラスを超えて老若男女から幅広く支持を集めた。
これは初代ワゴンRが、軽には見向きもしなかった男性層から高評価を得て大ヒットした流れにも似ている。当時すでに盛り上がり始めていたSUVブームとも見事にハマった点も大きいだろう。
初代は2014年だけで10万台を売った大ヒット作に
クラスレスな魅力を放った初代ハスラーは、スズキの予想をも上回るほどの人気となった。2019年までにおよそ47万台を安定的に販売し、1世代でワゴンRやスペーシアと並ぶスズキの大黒柱のひとつになるほど成長したのだ。単純に初代のモデルライフの6年で割っても月平均6500台。実際、販売開始直後の2014年1月から12月の販売は104233台で、月の平均は8686台を記録している。発売時スズキでは初代ハスラーの月販目標を5000台と設定していて、当初は生産が追い付かない状態だったというから、メーカーにとっても想定以上の反響だったことがわかる。
新型ハスラーと同時に現れたライバル「タフト」! 影響は!?
2代目も“王道”を目指しフルモデルチェンジ
初代同様に2019年秋の東京モーターショーで初公開されその年の終わりに発表、2020年1月より正式に発売を開始した2代目の新型ハスラー。超大ヒット作のフルモデルチェンジなど、部外者から見ても思わず胃が痛くなりそうな開発だ。開発者の話では、確かに初期の検討時には様々な案が出たものの、結論としては“ハスラーらしさ”を継承する王道のモデルチェンジを選択した。結果は上々で、デビュー早々の2020年3月には10372台を販売し、好調な立ち上がりとなった。
デビュー早々、ハスラーに幾多の試練が降りかかる!?
しかしその後、2020年春に世界を襲った新型コロナウィルスは、新型ハスラーの販売台数にも影響を及ぼした。4月4294台、5月3529台と落ち込みをみせている。さらに6月には更なる試練が! 軽SUV市場でほぼ人気を独占し続けてきたハスラーに対し、ライバルのダイハツから新型車「タフト」が投入されたのだ。ハスラーをターゲットに開発されただけに、SUVらしいタフで力強いデザインに加え、大型のガラスルーフを備えるなどハスラーにはない魅力も備えている。その影響は果たして!?
月間販売目標台数をクリア! 2代目も「ヒット作」といえる!?
新型ハスラーが発売を開始した2020年1月から8月までの販売台数を表にまとめた。6月に誕生したダイハツ タフトも並べて比較してみよう。結果、8か月の販売台数は52628台。月平均で6579台となった。対するタフトは、3か月で16671台。月平均で5557台だ。デビュー間もないタフトも善戦しているものの、新型ハスラーは平均値では月販目標6000台をクリアし、ライバルも上回っている。幾多の試練がありながらも、新型ハスラーは総じて順調に維持しているといえる。あとは半期決算期を迎える9月以降でどこまで販売台数を取り戻せるか次第で、2代目ハスラーが初代同様のヒット作となるかが決まるだろう。
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]
※販売台数の数値は一般社団法人 全国軽自動車協会連合会調べ「軽四輪車 通称名別新車販売速報」より
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