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まさに逆転満塁ホームラン!? メーカーの危機を救ったクルマ3選

MōTA / 2020年9月10日 5時50分

ホンダ オデッセイ(初代)

どんな自動車メーカーでも、これまで幾度となく経営危機にさらされてきました。そのたびに、自社よりも力を持ったメーカーの傘下に入る、他メーカーと業務提携を結ぶなどさまざまな解決策を模索することで、倒産の危機を回避してきたメーカーはたくさんあります。ですが、中には予想を上回る大ヒットにより、メーカーの危機を救った車種が存在します。そこで今回は、メーカーの危機を救った車3選をご紹介します。

ホンダ オデッセイ(初代)

経営難から救ったスバル 初代レガシィ

1989年に登場したスバル 初代レガシィ。新開発のプラットフォーム、新開発の「EJ型」エンジンを搭載し、セダンとステーションワゴンタイプの「ツーリングワゴン」をラインナップしていました。水平対向エンジンに4WDを組み合わせるスバルの伝統を継承しながら、高いパフォーマンスを備えていたことから大ヒット。

特に「RS」グレードに搭載されたターボエンジンは、220馬力を発生させ、当時同クラスで最も高い出力を発生。高出力のセダンおよびワゴンとなったレガシィは、スバルを経営難から救ったモデルとなりました。

ハイパワー4WDワゴンを導入したことが成功の鍵

ハイパワー4WDワゴンである「GT」の販売台数は、レガシィシリーズの60%以上を占めるほど人気を集めます。人気の理由は、コンパクトな5ナンバーサイズでありながら、利便性の高いワゴン形状のボディ。さらに、余裕を持って走れる高出力エンジンを搭載し、4WDによってもたらされる高い走行安定性にあります。

5ナンバーワゴンボディ+ハイパワーエンジン+4WDというパッケージは、2代目のBG型、3代目のBH型にも引き継がれ、スバルの基幹車種となったのはもちろん、ハイパワーワゴンブームの火付け役となりました。

スバル 初代レガシィの中古車相場

■全長×全幅×全高:4600mm×1690mm×1470mm ■エンジン:水平対向4気筒 1994cc ガソリンターボ ■最高出力:200PS/6000rpm ■最大トルク:26.5kg・m/3600rpm ■トランスミッション:5速MT ■駆動方式:4WD ■販売期間:1989年~1993年 ※スペックは、1989年式 ツーリングワゴン 2.0GT 4WD

■中古車掲載台数:3台

■中古車相場:価格情報収集中

※中古車掲載台数および相場は、2020年9月9日時点のデータ

ロールーフにせざるを得なかったホンダ 初代オデッセイ

1994年に登場したホンダ 初代オデッセイは、ホンダが提唱していた「クリエイティブ・ムーバー(生活創造車)」第一段として登場。

ホンダ アコードをベースとして作られたオデッセイは、ロールーフでありながら、6~7人が乗れるミニバンの性能を持っていることで、大ヒットとなりました。以降、ロールーフミニバンのパイオニアとして君臨し続けています。

ロールーフにしたのは生産ラインの都合

ホンダ オデッセイは、ロールーフミニバンブームの火付け役になりましたが、ロールーフにせざるを得ない事情のもと必然的に誕生したボディ形状でした。

オデッセイがデビューした当時のホンダは、流行していたRVのラインナップが乏しく業績が低迷。厳しい予算の中で開発が進められたオデッセイは、アコードの生産ラインで製造しなければならず、高いルーフにできなかったのです。結果、スライドドアを持たない、ロールーフミニバンという新しいカテゴリーを創造することとなりました。

ホンダ 初代オデッセイの中古車相場

■全長×全幅×全高:4750mm×1770mm×1645mm ■エンジン:直列4気筒 2156cc ガソリン ■最高出力:145PS/5600rpm ■最大トルク:20.0kg・m/4600rpm ■トランスミッション:4速AT ■駆動方式:FF ■販売期間:1994年~1999年 ※スペックは、1994年式 2.2 L

■中古車掲載台数:9台

■中古車相場:価格情報収集中

※中古車掲載台数および相場は、2020年9月9日時点のデータ

SKYACTIV TECHNOLOGYと魂動デザインを初採用したマツダ 初代CX-5

マツダ 初代CX-5は、2012年~2016年まで製造販売していたクロスオーバーSUV。マツダの新しい技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」と新しい「魂動デザイン」を全面に採用した初めてのモデルです。

また、排出ガス処理装置を使用することなく、ポスト新長期規制をクリアした「クリーンディーゼルエンジン」を搭載したこともトピック。これまでのディーゼルエンジンの概念を覆し、日本にクリーンディーゼルを広げるきっかけとなりました。

人の気持ちを動かす躍動感あるデザインで魅了

マツダはCX-5が登場するまでのあいだ、長い低迷期に苦しんでいました。バブル期に行った多チャンネル化の失敗に端を発し、ブランドイメージが低迷。何とか販売台数を確保しようと大幅値引きによる安売りに転じるも、その値引きがかえって売却価格に悪影響を与え、マツダ以外の下取りでは値が付かないという、通称「マツダ地獄」という現象を生んでしまうという悪循環に陥ります。

マツダにとって、本当に苦しい時期であったはずですが、そんな危機を救ったのは創業以来こだわってきたモノづくりの精神。苦しい時にこそ原点に立ち返り、「SKYACTIV TECHNOLOGY」や「魂動デザイン」生み出すことができたからこそ、CX-5やアテンザといった人気車種を誕生させることができたのです。

マツダ 初代CX-5の中古車相場

■全長×全幅×全高:4540mm×1840mm×1705mm ■エンジン:直列4気筒 2188cc ディーゼルターボ ■最高出力:175PS/4500rpm ■最大トルク:42.8kg・m/2000rpm ■トランスミッション:4速AT ■駆動方式:FF ■販売期間:2012年~2016年 ※スペックは、2012年式 2.2 XD Lパッケージ

■中古車掲載台数:1218台

■中古車相場:45万円~250万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年9月9日時点のデータ

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