GRヤリスはヤリスとどう違う!? ヴィッツ後継コンパクトと4WDラリー、異色のヤリス兄弟を写真で比較
MōTA / 2020年9月12日 9時50分
3世代に渡り続いてきたトヨタのコンパクトカー「ヴィッツ」の名を、世界統一の名称に変更しフルモデルチェンジした新型「ヤリス」。世界でラリーに挑み続けるヤリスWRC直系の4WDスポーツカー「GRヤリス」。似てるようで全然違う2台を画像でサクッと比較しちゃいます!
ヤリスとGRヤリス、その違いを写真でサクッとチェック!
いちから新設計され生まれ変わったコンパクトカー「ヤリス」
2020年2月に発売された「ヤリス」は、1999年に初代モデルが登場した「ヴィッツ」の後継車。実は欧州などでは初代からヤリスの名で発売されていて、4代目にしてようやく世界統一名となったのです。TNGA GA-Bプラットフォームや直列3気筒1.5リッターダイナミックフォースエンジンなど、いちから全てを新開発。安全性と高性能な走り、さらに良好な乗り心地を兼ね備えた新しいコンパクトカーに生まれ変わりました。
ヤリスのボディタイプは5ドアハッチバックのみ。ボディサイズは全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mm(2WD)でホイールベースは2550mm。非常にコンパクトなうえスポーティさを強調したフォルムのため、後席の空間はミニマムです。ヤリスファミリーには、新たにユーティリティを向上させたSUVモデル「ヤリスクロス」もラインナップされ、ユーザーの選択肢が拡がったことから、あえてヤリスのほうは割り切った造りとして、軽快な走りの性能を際立たせています。
最初からモータースポーツを目指し開発されたGRヤリス
いっぽうのGRヤリスは、世界ラリー選手権に挑むヤリスWRCを手掛けるTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(トヨタ ガズーレーシング ワールドラリーチーム)の「WRCで競争力あるクルマづくり」のノウハウを注ぎ込み「モータースポーツ用の車両を市販化する」発想で誕生しました。もちろんベースはヤリスですが、1.6リッターターボエンジンやスポーツ4WDシステム“GR-FOUR”のように専用開発されたパーツを搭載することで、ヤリスとはすっかりベツモノの本格4WDスポーツカーに生まれ変わっています。
GRヤリスはオリジナルのヤリスには存在しない3ドアハッチバック。風洞実験の結果を反映し空力にも優れたクーペスタイルを採用しています。ボディサイズは全長3995mm×全幅1805mm×全高1455mm、ホイールベースは2560mmです。ヤリスと比べると随分低くてワイドな、ド迫力フォルムに変身しました。販売ランキング1位を2か月連続で獲得し早くも大人気のヤリス
ヤリスのエンジンラインナップは、ベーシックな1リッター直3エンジン、新開発の1.5リッター直3、そして1.5+ハイブリッドの3種類です。FF(前輪駆動)のほか、1.5リッターとハイブリッドには4WDの設定もあります。価格は「X “Bパッケージ”」(1リッター/FF)139万5000円から、「HYBRID Z」(1.5リッター/E-Four)249万3000円まで[価格は消費税込]。発売後1か月で約37000台の受注を集め、2020年7月・8月には乗用車販売ランキング1位に躍り出るなど、既に安定した人気を誇るモデルとなっています。
世界と戦える高性能が400万円台で手に入るのなら「バーゲンプライス」だ!
GRヤリスは、1.6リッター直3ターボエンジン(最高出力272ps/最大トルク370Nm)+6速MT搭載の本格スポーツモデル「RZ」「RZ High-performance」に加え、モータースポーツ参戦ベースモデル「RC」、さらに1.5リッター(最高出力120ps/最大トルク145Nm)+Direct Shift-CVT搭載のエントリーモデル「RS」も用意し、思いのほか幅広いラインナップを誇ります。価格はRS 265万円から、RZ High-performance 456万円まで。世界と戦える超高性能ですから、これは決して高くない!
[筆者:MOTA編集部/撮影:小林 岳夫・和田 清志・トヨタ自動車]外部リンク
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