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Zがカッコよく生まれ変わった! 日産が新型フェアレディZ(Z35型) プロトタイプの概要を世界初公開

MōTA / 2020年9月16日 16時26分

日産 新型フェアレディZ プロトタイプ(Z35型) [撮影:NISSAN]

2020年9月16日、日産は50年以上の歴史を持つスポーツカー「フェアレディZ」の次期プロトタイプモデルを、オンライン上で世界初公開した。気になるスタイリングやスペックなど、新型フェアレディZの詳細を写真と共に速報でご紹介する!

日産 新型フェアレディZ プロトタイプ(Z35型) [撮影:NISSAN]

ワクワクが止まらない! 新型フェアレディZが世界初公開

自らの運転で登場した日産自動車の内田 誠 CEO

久しぶりにワクワクさせられるニューモデルの登場だ。日産から次期フェアレディZ(Z35型)のプロトタイプモデルが世界初公開された。

フェアレディZは1969年に初代S30型が登場。ロングノーズショートデッキのスタイリッシュなデザインと十分な性能を持ちながら、求めやすい価格設定としたことで、世界中で大ヒットを飛ばした。以来、日産の代表するスポーツカーとして歴史を重ねてきた。

今回発表されたのは、その7代目となる次期型フェアレディZのプロトタイプだ。正式な型式は発表されていないものの、現行Z34型の次期モデルということで、便宜上Z35型と表現させて頂く。

気になるZ35型フェアレディZのスペックや発売時期など、現時点で判明している情報を発表イベントの模様と共にお届けする!

現行Z34型とほぼ同等ながらグッとスリムになったスタイリング

Z34現行型Z, 新型フェアレディZ プロトタイプ

Z34現行型Z, 新型フェアレディZ プロトタイプ

現在販売されているフェアレディZは、2008年12月に発表された6代目(Z34型)。2シーターでボリューム感あるスタイリングだが、全長4260mm×全幅1845mm×全高1315mmで、ホイールベースは2550mmと、車幅以外は比較的コンパクトなサイズである。既にデビューから12年目を迎え、世界の日産ファンからも新型の登場が待望されていた。

今回発表されたZ35型フェアレディZ プロトタイプモデルのボディサイズは全長4382mm×全幅1850mm×全高1310mmと、ほぼ現行Z34型と同等。それでも2台の写真を見比べてみると、スリムさを強調したフォルムの新型Zのほうが、見た目にもスポーティさを感じさせてくれる。なかなか印象的で、シンプルに「カッコいい」と言いたくなるデザインだ。

しかも50余年に渡るフェアレディZの歴史が色濃くデザインに表現されているのが興味深い。

初代S30型フェアレディZをイメージさせる内外装デザイン

初代S30型フェアレディZ(1969~1978)

新型フェアレディZ プロトタイプのデザインは、見るからに初代S30型のイメージが重なる。全体的なフォルムから、ヘッドライトの形状、ルーフからテールにかけてのラインなど意識的に共有性を与えている。

発表イベントで、日産のグローバルデザイン担当専務執行役員、アルフォンソ アルバイサ氏は『ヘッドライトはGノーズの240ZG(S30型)をイメージし、透明なヘッドライトカバーを与えた』と話す。

インテリアも初代を想わせる3連メーターが配されるが、いっぽうでモダンさも併せ持っているデザインとなっている。

テールランプの形状はZ32型をイメージ

4代目のZ32型(1989~2000)

いっぽうアルバイサ氏によると、テールランプはZ32型(1989年~2000年)をイメージしデザインしたと明かした。

またイエローの印象的なカラーリングは、初代S30型とZ32型に設定されたイエローを意識し、光沢のあるパール系イエローとした。確かにZ32型の初期モデルにも柔らかいパールイエローのカラーリングが設定されていた。当時よりも塗装技術が発達し、キラキラと日の光で輝く光沢感を出したという。

発表イベントで、日産のグローバルデザイン担当専務執行役員、アルフォンソ アルバイサ氏は『単にレトロな雰囲気を醸し出すだけでなく、お客さま一人ひとりに、大切なZの記憶を思い出させ、笑顔にさせるようなデザインにしたい』と語っている。

V6 ツインターボエンジンを搭載! 気になる詳細スペックは!?

現行Z34型フェアレディZは、V6 3.7リッター「VQ37VHR」ノンターボエンジン(336ps/365Nm)を搭載する。これに対し新しいフェアレディZ プロトタイプのスペックが気になるところだ。

現時点で発表されているのは、V型6気筒ツインターボエンジンだということ。プロトタイプでは6速マニュアルトランスミッションと組み合わされている。気になる排気量やパワーなどは明らかにされていない。またATモデルについても現時点で仕様は不明である。

ちなみに、現行Z34型フェアレディZとプラットフォームの基礎を共有するスカイラインの440RがV6ツインターボエンジンと7速ATを搭載しているが、こちらはV6 3リッターのツインターボで最高出力405ps、最大トルク475Nmのハイパフォーマンスを誇る。果たして新型フェアレディZが同等のエンジンとなるのか、それ以上のパフォーマンスを発揮するのか、今後の発表が楽しみなところだ。

Z35型フェアレディZの発売時期が気になる!

今回の発表はあくまでもプロトタイプで、正式な発売時期や価格などは一切発表されていない。これから徐々に明らかにされていくであろう新型Z35型フェアレディZ。新たな情報が入り次第、随時お知らせしていくので、今後も楽しみにしていて欲しい!

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)/撮影:日産自動車]

フェアレディZ プロトタイプ 主要スペック

■エンジン:V6 ツインターボ/トランスミッション:6速マニュアルトランスミッション/全長:4382mm/全幅:1850mmmm/全高:1310 mm/ホイール/タイヤ:Front: 255/40R19・Rear: 285/35R19

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