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最安値の1リッター版も捨てがたい! ヤリスはベースグレードでも超イイクルマだった

MōTA / 2020年9月19日 17時0分

トヨタ新型コンパクトカー「YARIS(ヤリス)」 WORLD PREMIERE(2019年10月16日)

ハイブリッドばかり注目されているが、トヨタ ヤリスの中でも一番安い1リッター(1L)エンジンのデキが侮れない! 1リッターというと、エントリーグレード用でスタート価格を下げるためというイメージが強く、クルマとしてのデキは「うーん」というのが正直な感想であった。ところが、新型ヤリスと来たら文句のつけようのない完成度なのだ。ヤリスの狙い目グレードをご紹介!

トヨタ新型コンパクトカー「YARIS(ヤリス)」 WORLD PREMIERE(2019年10月16日)

ベースグレードだって十分ヤリスを堪能できる

1999年にデビューした初代ヴィッツから1Lモデルは脈々と受け継がれていた

初代ヴィッツの登場以来、1Lエンジンをラインアップしていたが、ご存知の通り新型ヤリスにも引き続き採用している。これまで正直に言うならば「コレなら軽自動車の方がイイかも」ってくらいのデキであったのだが、新型ヤリスのそれは乗り味が格段に良くなっているのだ。もちろんその原因は現行プリウスから採用している新世代プラットフォームTNGAのおかげでもあるのだが、CVTの制御がとにかく自然。

1.5Lモデルは登場したばかりのヤリスクロスのガソリン車にも搭載されているダイレクトシフトCVTを採用。これがまたステップAT並みに自然な制御なのだ

1.5Lモデルに搭載されている発進ギヤが付いたダイレクトシフトCVTほどではないが、CVT特有のもたついた印象もさほどなく、必要にして十分といったイメージなのだ。

買いは充実装備のX

上級グレードはLEDヘッドランプだが、ベースグレードとXはハロゲンヘッドライトとなるなど、微妙に装備内容が異なる。

何と言っても最大の魅力は139万5000円という破格のスタート価格だ。先代ヴィッツのベースグレードは120万3400円であり、ぱっと見20万近く上がっているじゃん! と思うだろうが、機能を考えたらかなりのバーゲンプライスなのだ。

ベースグレードには衝突被害軽減ブレーキが装着されないが、ディスプレイオーディオが全車標準となり、わざわざオプションのナビを+で買わなくてもいいのも嬉しいポイント。おそらく装備内容から考えるに、ベースグレードは法人オーナーがほとんどだろうが。

上級グレードは8インチだが、ベースグレードとXは7インチのディスプレイオーディオとなるほか、マニュアルエアコンが装着される。ちなみに1.1万円+すれば8インチモニターを装着することも

で、今回オススメしたいのが145万5000円のXだ。レーダークルーズコントロールは装着されないものの、クルマのみならず歩行者をも検知する衝突被害軽減ブレーキ「トヨタセーフティセンス」が標準となるのだ。

新型ヤリスの購入を検討している方は、ハイブリッドや1.5Lだけでなく、1Lモデルも是非視野に知れて欲しい。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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