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GRヤリス、競技用ベースグレード「RC」330万円がお買い得過ぎる

MōTA / 2020年9月25日 15時2分

トヨタ GRヤリス RC[4WD・1.6Lターボ(競技ベース用モデル)]

トヨタとTOYOTA GAZOO Racingがモータースポーツのノウハウをフルに投入して出来上がった「GRヤリス」。中でも特に注目したいのが、モータースポーツ競技参戦に向け用意された「RC」グレード。ハイパワーターボ+4WDはそのままに、RZグレードに対し66万円もお安い価格設定なのだ。

トヨタ GRヤリス RC[4WD・1.6Lターボ(競技ベース用モデル)]

モータースポーツ用の車両を市販化するという発想

マスタードライバー・モリゾウこと、トヨタ自動車 豊田 章男社長の『トヨタのスポーツカーを取り戻したい』という想いをもとに誕生した「GRヤリス」。コンパクトカー「ヤリス」の名を受け継ぎながらも、その中身は全くのベツモノ。クーペ風の3ドアハッチバックという見た目のみならず、「ヤリスWRC」で2017年よりFIA世界ラリー選手権(WRC)に参戦するTOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team)のノウハウをつぎ込み、モータースポーツ用の車両を市販化するという発想で開発されたのだ。

スポーツ4WDプラットフォームや高出力1.6リッターターボエンジン、軽量カーボンルーフなど、数々の専用設計により生まれた贅沢な仕立て。生産もトヨタ元町工場内に新設された専用ライン“ GR FACTORY ”で、「匠」に認定された熟練の技能者たちの手により行われる。何もかもが特別のモデルとなっている。

今回はその中でも、特にモータースポーツへの参加を前提にした競技用ベースモデル「RC」グレードを取り上げる。

ストイックな競技用ベースモデル「RC」グレード

写真はダート仕様のGRパーツをセットした「RZ」

パワートレインはRZ系と同様の高出力1.6リッター 3気筒ターボ(272ps/370Nm)&6速MTにスポーツ4WDの組み合わせ。

タイヤ&ホイールは、RZが225/40R18+ENKEI製8J鋳造アルミホイール、RZ “High performance”が225/40ZR18+BBS製8J鍛造アルミホイールなのに対し、RCは205/45R17+ENKEI製7J鋳造アルミホイールとなる。ブレーキもフロントが16インチアルミ対向4ポットキャリパー(高μパッド)となる。ラリー用の小径タイヤなど、路面に応じたタイヤ及びサイズ変更が前提となる競技車両ならではの設定なのだ。

なおオプションで18インチパッケージ(46200円)の設定もあり、こちらはRZと同等の18インチタイヤとENKEI製鋳造アルミホイールなどがセットされる。

エアコン(クーラー)も15万2000円のオプション。2つのスピーカーとシャークフィンアンテナだけは装備されるが、オーディオは備わらないなど、あくまでも競技用というストイックな仕様になっている。

ただしその分価格は控え目で、RZ 396万円、RZ“High performance”456万円に対し、RCは330万円と断然お得な設定だ。GRでは今後様々なモータースポーツ向け専用パーツを用意するとしており、むしろ競技のレギュレーションや、自身の好みに応じた仕様変更をしていくなら断然RCが買いの1台となっていくだろう。

ロールバーの仕様がホンキ過ぎる!

写真は競技用ベースモデル「RC」

GRパーツで用意されたGRヤリス用のカスタマイズパーツがセットされたGRヤリスをご紹介しよう。強化メタルクラッチ、アンダーガード、グラベル用・ターマック用に設定されたGR機械式LSDなどその種類は様々だが、中でも特に驚くのがロールバー(ロールケージ)の仕上がりだ。

競技車両とはいえ、ナンバーをつけ公道走行も出来るラリーカーということもあり、なるべく日常での用途にも配慮が加えられ、写真の通り運転席頭上のロールバーは内装へ綺麗にビルドインされている。この丁寧な仕上げはメーカー純正ならでは。サイドバーありが27万3900円、サイドバーなしが24万6400円(工賃含まず・消費税込)となっている。

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