今こそ救世主求む! 経営難のマツダを危機から救った名車3選
MōTA / 2020年10月1日 5時50分
コロナウイルスの影響により、さまざまな業界が大きな打撃を受けました。それは車業界も同じこと。こんな時だからこそ、かつて存続の危機に喘いでいたメーカーを救った名車たちと同じく、救世主の存在が必要です!そこで今回は、マツダの危機を救った名車3選をご紹介します。
陸サーファーを生み出した5代目ファミリア
1980年に登場した5代目ファミリアは、角型のウェッジシェイプデザインでクリーンなスタイル。デビュー当初は、3ドア/5ドアハッチバックのボディバリエーションでデビューし、ハッチバックの発売から3ヶ月後に4ドアセダンが追加されます。駆動方式は、ファミリア初のFF方式を採用しながら、FRのようなダイレクトさを追求。また、分割可倒式リアシートの採用で使い勝手が向上したことも5代目ファミリアが人気となった理由の一つです。
社会現象を起こすほどのヒットでマツダを救済
電動サンルーフが標準装備の「赤いXG」は、サーフボードをルーフキャリアに載せたスタイルが流行し、「陸(おか)サーファー」という言葉もが生まれるほど大ヒット。しばらくヒット車種に恵まれず、経営の危機に瀕していたマツダは、5代目ファミリアがヒットしたことにより危機から脱出することができたのです。
マツダ 5代目ファミリアの中古車相場
■中古車掲載台数:2台■中古車相場:54.8万円~144万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年9月30日時点のデータ
「クロノスの悲劇」から救ったコンパクトカー 初代デミオ
初代デミオは、1996年に登場したコンパクトカー。「クロノスの悲劇」で経営危機に陥っていたマツダは、起死回生のため既存のプラットフォームを使い、コンパクトサイズの5ドアハッチバックを短期間で開発し市場へ投入します。デミオは、立体駐車場に入れる高さでありながら、大人4人が乗れる室内の広さを確保。車体は小さくても、フルフラットになるラゲッジルームを備え、良好な使い勝手を実現していました。小さくて便利な車となったデミオは、幅広いユーザーに受け入れられ、マツダを経営危機から救い出したのです。
マツダを苦しめた「クロノスの悲劇」とは
クロノスは、マツダ カペラの後継車種として、1991年に誕生した3ナンバーサイズの4ドアセダン。マツダは、バブル時代に展開した5チャンネル戦略により、モデルラインナップを増やす必要に迫られていました。
そこで、マツダはクロノスをベースに、バッジエンジニアリングモデルを多数リリースし、それぞれのチャンネルで販売。しかし、バブル経済が崩壊し、経営難に陥ってしまいました。
マツダ 初代デミオの中古車相場
■中古車掲載台数:3台■中古車相場:32万円~47.8万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年9月30日時点のデータ
新生マツダの象徴 初代CX-5
初代CX-5は、2012年に登場したクロスオーバーSUVです。マツダの新技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」と「魂動デザイン」を全面採用した初めてのモデル。また、排出ガス処理装置を使うことなく、ポスト新長期規制をクリアした「クリーンディーゼルエンジン」を搭載。これまでのディーゼルエンジンの常識を覆し、クリーンディーゼルを世に広めるきっかけとなりました。2017年に2代目へフルモデルチェンジを行い、3列シートを備えた兄弟車CX-8とともに、マツダを支える基幹車種として一定の人気を誇っています。
メーカーもユーザーも苦しめた「マツダ地獄」から脱出
マツダは、バブル崩壊以降、大幅な値引きで販売台数を確保する戦略へ転向。市場に出回る台数は多くなりましたが、下取りや買取において値段がつかず、新車の買い替え時にまたマツダ車に乗らざるを得ないという、通称「マツダ地獄」現象を引き起こすことになってしまいました。
しかし、マツダのモノづくり精神で生み出した「SKYACTIV TECHNOLOGY」や「魂動デザイン」は、マツダ全体のイメージアップと商品力アップに貢献。大幅値引きの販売戦略を辞め、「マツダ地獄」の悪循環から抜け出すことができました。
マツダ 初代CX-5の中古車相場
■中古車掲載台数:1060台■中古車相場:57万円~264.5万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年9月30日時点のデータ
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