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タフト、ハリアーが大賞候補に! 2020年度グッドデザイン賞受賞結果発表

MōTA / 2020年10月6日 7時50分

ソニー ヴィジョンS

世に出されるさまざまな商品やサービスの中から、優れたデザインに贈られる「グッドデザイン賞」(Gマーク)の受賞結果が発表された。Gマーク選出の中でも、特に優れたデザインとして認められた「グッドデザイン・ベスト100」のクルマをご紹介。また、過去の受賞車種について振り返ってみよう。

トヨタ 新型ハリアー G(ハイブリッド・E-Four)[ボディカラー:センシュアルレッドマイカ] [撮影:島村 栄二]

さまざまなモノやコトに送られるグッドデザイン賞

4769件のエントリーの中から1395件がグッドデザイン賞を受賞

日本デザイン振興会は2020年10月1日、グッドデザイン賞(「Gマーク」)の2020年度受賞結果を発表。併せて、同年10月30日に決定する予定の特別賞候補となる「グッドデザイン・ベスト100」が選出された。

2020年は4769件の審査対象の中から、1395件のプロダクトやサービスが「グッドデザイン賞」を受賞した。今後、ベスト100の中から特別賞として「グッドデザイン金賞」と「ファイナリスト(大賞候補)」、「グッドフォーカス賞」を選出。ファイナリストの中からグッドデザイン大賞が選ばれる流れとなる。

1957年から日本のデザインを支え続けてきたGマーク

グッドデザイン賞とは、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組で、審査対象は単純な“モノ”だけにとどまらず、スマホアプリやサービスなどの“コト”も含まれる。

ちなみに2019年のグッドデザイン大賞は「診断キット [結核迅速診断キット]」(富士フイルム)。2018年は「貧困問題解決に向けてのお寺の活動 [おてらおやつクラブ]」(特定非営利活動法人おてらおやつクラブ・奈良県)、2017年は「カジュアル管楽器 [Venova]」(ヤマハ)と、実に多岐に渡っており、過去には自動車関連が大賞に選出された例もある。

もしかしたら大賞に選ばれるかもしれない話題の車3選

自動車関連からは、「ダイハツ タフト」「トヨタ ハリアー」「大型移動式防護車両 ハイウェイ・トランスフォーマー」「ヨコハマタイヤ ウルトラワイドベース スタッドレスタイヤ 903W」「ソニー ビジョンS」の5点がグッドデザイン・ベスト100に選出されたほか、5社10車種の車がグッドデザイン賞を受賞した。

その中から、MOTAでも注目度が高かった3車種について審査員のコメントなどを詳しくご紹介しよう。

2020年グッドデザイン・ベスト100:ダイハツ タフト

2020年6月10日に発売されたダイハツ タフトは、新型軽クロスオーバーSUVとして、一般社団法人 全国軽自動車協会連合会が発表している売り上げランキングでも、発表翌月からトップ10にランクインするほどの人気となっている。

グッドデザイン賞の審査員からは、「ユーザーの利用シーンに対応した、機能的、視覚的、感覚的なディテールが詰められている。」「軽自動車における長年の実績と技術力がなし得る安心感や完成度の高さに加え、軽だからこその強みを最大限に生かすことで、新しい価値観を提案している。」といった高評価を獲得している。

2020年グッドデザイン・ベスト100:トヨタ ハリアー

2020年6月17日に発売されたトヨタ ハリアーは、現在まで続く都市型SUVのパイオニアとして人気が高く、発売前、発売後を問わず、MOTAでもさまざまな切り口でご紹介してきた。

グッドデザイン賞の審査員からも、「装飾的な技法に頼ることなく、細部に至るまで高品質にまとめられている」など、内外装のデザインが高く評価されている。また、価格設定や企画そのものも評価され「優れた技術を持つ中小企業との協業に取り組んだ点も評価したい」とされた。

2020年グッドデザイン・ベスト100:ソニー ビジョンS

CES2020で発表され、世界中から注目を集めたソニー ビジョンSは、あくまでコンセプトカーでありながら、いつそのまま市販されてもおかしくない完成度で大きな話題を呼んだ。

グッドデザイン賞では、単なる車ではなく「次世代EVへの取り組み」としてエントリーされており、タフトやハリアーとはスタンスが異なる点も面白い。審査員からは「『そのまま公道を走行できる』安全性と規格にこだわって開発され、グローバルな注目を集めた。」「社会への未来像提示と実装を期待したい。」といった評価を獲得している。

ベスト100は逃したもののグッドデザイン賞を受賞した車

三菱 eK クロス スペース/eK スペース, 日産 キックス

三菱 eK クロス スペース/eK スペース, 日産 キックス

今回惜しくもベスト100入りを逃したものの、見事グッドデザイン賞を受賞した国産乗用車は以下のようになっている。

・三菱 eK クロス スペース/eK スペース

・日産 ルークス(ハイウェイスター含む)

・ダイハツ ロッキー

・トヨタ ヤリス/ヤリスクロス

・トヨタ GRヤリス

・トヨタ LQ

・日産 キックス

・トヨタ ミライ

・いすゞ D-MAXシリーズ

・トヨタ グランエース

※グッドデザイン賞 受賞対象一覧掲載順

実はこんなにあるグッドデザイン大賞を受賞した車

三菱自動車 i

2020年の大賞の発表は10月30日のため、現段階では不明だが、過去には車および車関連のプロダクトが大賞を受賞したこともある。

<過去のグッドデザイン大賞>(2000年以降)

・2000年 三菱 i

・2008年 トヨタ iQ

・2015年 パーソナルモビリティ [WHILL Model A]

長く愛されることが評価されたロングライフデザイン賞

日産 キューブ

さらに、発売直後ではなく、長年にわたって人々から支持され続けてきた商品などのデザインに贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞した車種も存在する。話題性という側面では大賞に及ばないものの、5年10年と長期間使用される車だからこそ、受賞することの意義は大きいと言えるだろう。

<近年の受賞例>

・日産 キューブ(2018年 )

・スズキ ワゴンR(2009年)

・スズキ ジムニー[LJ10、LJ20、SJ10、SJ30、JA11、JA12、JA22、JB23](2008年)

・トヨタ クラウンコンフォート(2008年)

2020年のグッドデザイン大賞には果たして何が選出されるのか

最初に書いた通り、グッドデザイン金賞や大賞などの発表は2020年10月30日を予定している。今年はどんなプロダクトやサービスが大賞に選ばれるのか、そしてクルマの受賞はあるのか。グッドデザイン・ベスト100の中から予想してみるのも面白いだろう。

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