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火災の原因にも? セルフスタンドで自動停止後の「継ぎ足し給油」が禁止されている理由とは

MōTA / 2020年10月7日 6時50分

ガソリンスタンド関連画像

セルフガソリンスタンドで給油する際に「ガコッ」と大きな音と手応えに合わせて給油がストップしますよね。そこからさらに燃料タンク目一杯まで入れるため、ノズルレバーを少しだけ引いてゆっくりと給油している…そんな心当たりはありませんか? 実は禁止事項であり、大きな事故につながる可能性もあるんです。

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自動停止後の継ぎ足し給油は火災の原因にもなる

画像はイメージ ノズルの付近など、目立つ位置に注意事項が表示されています

セルフガソリンスタンドでは「給油が自動停止した際、追加給油はしないでください」などと表示されています。そもそも、給油がストップするのは、給油ノズルにセンサーによる自動停止機能が働いているためで、センサーによる給油停止の時点で、燃料タンク上での満タンとなります。

しかし、前述のように給油レバーを少しだけ引いてゆっくり給油した場合、自動停止されずに給油し続けることができてしまいます。これに対して各自動車メーカーサイトでは「継ぎ足しによって燃料があふれてしまい、火災につながるおそれがある」と警告しています。

画像はイメージです

また、溢れない程度に継ぎ足し給油をし、燃料キャップを締められたとしても問題ないとは限りません。ガソリンは熱を加えたときに体積が増えやすい体膨張率が高い液体です。朝と昼の気温差でも大きく膨張してしまうんです。

増加する体積の計算式は『元の体積×温度差×体膨張率』で、ガソリンの体膨張率は0.00135。例えば、50リッター入れたとして、気温が10度上昇した場合は、50リッター×10×0.00135=0.675 約0.7リッターとなります。

ちょっとした差ではありますが、燃料タンクの縁ギリギリまで給油をし、燃料を減らせないまま気温が上昇してしまった場合、タンクの容量を超えてしまいます。

このように、ガソリンの熱膨張などを考慮して燃料タンクは設計されているため、自動給油が停止しても入れ続けた場合、膨張の余地がなくなりタンク内の燃料が漏れだす恐れがあります。

ガソリンはちょっとした静電気でも引火する危険物。漏れたガソリンによって、火災などの大きな事故につながってしまう可能性もあり得ますので、継ぎ足し給油はやめましょう。また、正しくノズルが挿入できていないことで自動停止しない場合もありますので、ノズルから目を離さずに注意しながら給油を行いましょう。

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