最先端すぎ! 今なら売れるかもしれないホンダ車3選!
MōTA / 2020年10月12日 5時50分
それまでになかった新しい発想や独自のコンセプトを持った車は、後にスタンダードとして定着することがあります。しかし、何がいつ当たるのかは誰にもわかりません。流行だけでなく独自のコンセプトを持った車を世に送り出してきたホンダにも、そんな意欲的と言える車種が存在していました。ただ、志と販売台数は別問題。いま見れば革新的だけど、当時はイマイチ売れなかったホンダ車3車種をご紹介しましょう。
時代を先取りしていた軽自動車ホンダ 2代目Z
エンジンを車両中央の床下に搭載し、走行に関わる空間と居住空間を上下に分けたことで、室内長は、なんと現行型フィットの1935mmよりも長い2380mm確保。さらに、前後重量配分は50:50を実現し、背の高い軽自動車とは思えない安定感のある走りを実現していました。
今なら売れていた軽SUV
床下エンジンやミッドシップ4WDなど、2代目Zはホンダらしいアイディアが凝縮された1台です。しかし、3ドアしか設定がなかったことや、1675mmという全高にしてはそれほど高さの無い室内高(1135mm)など、既に軽自動車の主流となっていた他社のトールワゴンと比較すると、やや使い勝手という点では見劣りしてしまいます。
また、価格は114万円からと、当時の軽自動車として割高だったことが影響し販売が低迷。価格をあと10万円下げ、もっとSUV要素を強調していたなら、軽SUVのトップ争いに加わる存在に成長していたかもしれません。
ホンダ 2代目Zの中古車相場
■中古車相場:13.5万円~59.8万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月9日時点のデータ
コンパクトで広いキャパシティを持つホンダ キャパ
5ナンバー枠のコンパクトサイズで運転がしやすく、全高を1650mmと高くしたことで、クラストップレベルの広い室内空間を確保しています。また、二重フロア構造である「デュアルデッキパッケージ」を採用し、ボディ剛性を強化しつつ、フラットなフロアを実現していることも大きな特徴です。
今なら売れていた使い勝手に優れたパッケージング
ホンダ キャパは、ハイトワゴンであることを活かした室内空間により実用性が高く、座り心地が良いシートを装着しています。また後席は、スライド調整幅250mmの「マルチモードリアシート」が採用していたため、足元のゆとりも十分でした。
しかし、使いやすさや機能を重視するあまり、デザインは少々地味。さらに、分かり易い機能や装備もなく、日産キューブやトヨタ ヴィッツなどのライバルに埋もれてしまったことも、販売が振るわなかった理由の一つです。
もう少し遊び心のあるデザインや室内空間、使い勝手のいいスライドドアを装備していれば、現在ヒットしているトヨタ ルーミーやスズキ ソリオの先輩格として、ホンダ史に残るヒットモデルとなってたかもしれません。
ホンダ キャパの中古車相場
■中古車相場:13万円~35万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月9日時点のデータ
コンパクトクロスオーバーの先駆けホンダ HR-V
先に販売されていたコンパクトカー、ホンダ ロゴのシャーシをベースに、175mm~190mmという高めの最低地上高や205/60R16の大径タイヤを装着。ボディタイプは、3ドアのみでスタートし、1999年には5ドアをラインナップに追加します。
今なら売れていた先進的なスタイリング
ホンダ ヴェゼルをはじめ、今でこそ人気ジャンルとなったコンパクトクロスオーバーSUVですが、HR-Vが発売された当時、日本においてコンパクトクロスオーバーSUVは「鬼門」と呼ばれる市場でした。
また、当時コンパクトカーに求められていたのは、扱いやすいサイズと購入しやすい価格です。そのため、SUV要素を持ったHR-Vは、価格という点で不利になってしまい、販売台数は振るいませんでした。
先進的でカッコ良いウエッジシェイプのスタイリングは、ヴェゼルがヒットしている今ならもっと売れていたかもしれません。
ホンダ HR-Vの中古車相場
■中古車相場:33.6万円~79万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月9日時点のデータ
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