CXシリーズとはまったく別モノ! MX-30は超こだわりデザインを採用した力作だった
MōTA / 2020年10月9日 14時30分
魂動デザインを採用した昨今のCX-5やCX-30などのモデルとは全く異なるテイストで登場した新型MX-30。注目は久々に装着された観音開きドアや先進性バツグンのインテリアなど、とにかく242万円とは思えないほどのデキなのだ。今回は挑戦的なデザインで登場したMX-30の内外装デザインを徹底解説する!
CX-30とは全く別モノ!
とはいえ全長4395×全幅1795×全高1550mmのボディは、CX-30よりルーフが10mm高いだけで、2655mmのホイールベースもCX-30とまったく同じ。
フロントがマクファーソンストラット、リヤがトーションビームのサスペンション形式もCX-30と共通で、メカニズム的にはCX-30と多くを共用しているコトがわかる。
新しい価値がテーマ! 既存モデルと最大の差はコンセプトだ
MX-30がCX-30と大きく異なるのはコンセプトだ。MX-30の主査である竹内 都美子氏が強調するのは「わたしらしく生きる」という言葉。既存の価値観や常識、世の中に溢れる情報に囚われず、自分の物差しで自分の生活に合ったモノやコトを選び、明るく前向きに過ごす生き方をする人のためのクルマなのである。その想いは、「Human Modern」をコンセプトにしたデザインに強く表れている。
これから始まろうとしている価値観の変化や、新しい生き方に寄り添った表現の方向性を模索した結果「要素をそぎ落とすことの美しさ」を、純粋にカタマリが印象に残るという一点にフォーカスし、自然な余白のあるシンプルさを持つ「記憶に残る強く美しい塊」を実現したのである。
ある意味、既存モデルのどれよりもコンセプチュアルで、「Car as Art」という魂動デザインのテーマに忠実なデザインと言えるかもしれない。
意外と使いやすいリヤドアに注目!グリルを超スマートに変更
安全性もしっかり担保! ファミリー層にもオススメ
フリースタイルドアは、デザイン上のアクセントであるだけではないのだ。
ボディカラーは、ソウルレッドクリスタルメタリックとポリメタルグレーメタリック、セラミックメタリックの3色に3トーンを設定。
AピラーからDピラーのキャプサイドの一部とリアゲートのサイド部分をメタリックカラーとし、ルーフをブラックとすることで、軽快でモダンな印象を実現している。またDピラーとボディの境目に「MAZDA」ロゴが刻まれたサテンクロームメッキのプレートを設定。スタイリッシュで、懐かしさも感じさせるイメージを演出している。
CX-30と考え方は同じながら、水平基調デザインで勝負
ホンモノ以上の質感がキモ! 自然由来の素材はかなりの高級感だゾ
1920年に「東洋コルク工業株式会社」として設立された歴史を持つマツダらしい、コルクの端材を原料としたヘリテージコルクは、一部のシートにも用いられているのだ。
リサイクル糸を20%使用したリサイクルファブリック、有機溶剤を使用せずに生産された高品質な人工皮革であるプレミアムヴィンテージレザレットなどは、どれも高い質感を実現していると同時に、MX-30のコンセプトにとてもフィットしている印象だ。
本日はMX-30の内外装デザインについてご紹介したが、明日2020年10月10日は、車名に込められた思いをご紹介。MXと聞けば、90年代にもあったが、過去のモデルと共通する意味があるというが、果たして……。
【筆者:竹花 寿実】
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