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歴代Zファンも興奮! 代官山で新型フェアレディZを世界初の屋外展示 ~日産・内田社長もお忍びで参加~

MōTA / 2020年10月12日 14時20分

日産 新型フェアレディZ プロトタイプ[代官山T-SITE「モーニングクルーズ」テーマ:フェアレディZ(2020年10月11日日曜日)]

2020年10月11日(日)、代官山T-SITE(東京都渋谷区)開催のイベント「モーニングクルーズ」で、9月16日に世界初公開されたばかりの「日産 フェアレディZ プロトタイプ」が特別展示された。屋外での一般公開はこれが世界初だ。会場には歴代Zのオーナーが愛車と共に招待されたほか、お忍びで日産自動車の内田社長も現れるなど、大いに盛り上がりを見せた。イベントの模様をお伝えする。

日産 新型フェアレディZ プロトタイプ[代官山T-SITE「モーニングクルーズ」テーマ:フェアレディZ(2020年10月11日日曜日)]

世界にまだ1台しかない貴重なプロトタイプを展示

世界に1台だけしか存在しないという「日産 新型フェアレディZ プロトタイプ」

「モーニングクルーズ」とは、代官山T-SITE駐車場で毎月第2日曜日の朝に開催されるクルマ好きのためのイベント。毎回テーマに沿ったクルマが集まるが、今回のテーマはズバリ「フェアレディZ」。事前の参加登録により集まった歴代のフェアレディZとそのオーナーと共に特別展示されたのが、2020年9月16日に横浜で世界初公開された新型フェアレディZ プロトタイプだった。

台風14号の影響でモーニングクルーズの開催自体も危ぶまれたが、関東への台風直撃が避けられたことで、無事にZオーナーの前でアンベール。歴代のフェアレディZに囲まれるように置かれ、50年以上に渡るZの歴史と未来が一目で感じられる展示となった。

これを逃すと、次はいつ逢えるかわからない!?

新型Zは、9月16日の世界初公開後ニッサンパビリオン(神奈川県横浜市)で10月4日まで一般公開。その後はアメリカなど世界を巡業するとされていたので、Zファンにとってもまさかの再会となった。

しかも屋外での一般展示はこれが世界初。自然光の下、いまのところ世界に1台しかないプロトタイプを間近で観る貴重な機会だけに、代官山を訪れたZファンたちは熱い視線を送っていた。

世界初となる屋外展示での印象は

新型(Z35型?)フェアレディZ プロトタイプモデルのボディサイズは、全長4382mm×全幅1850mm×全高1310mm。ステージ上ではなく、オーナーたちの歴代Zと共に駐車場に置かれた実車は、黒く塗られたルーフの効果もあってか、思った以上に低くワイドに見える。フロント255/40R19、リア285/35R19の大径タイヤ&ホイールも存在感が際立つ。サイズ自体はほぼ現行Z34型のNISMOと同等だ。

新型Zプロトタイプを強く印象付けるパールイエローのボディカラーだが、時折小雨が舞う曇天模様の下、ハイライトからシャドーにかけちょっと緑がかった艶っぽい色味が現れる。写真や動画で観るのとはまた違った印象だ。ボディサイドのキャラクターラインや、初代を彷彿とさせるボンネットのパワーバルジなども同様に、実車を観て初めてそのニュアンスが伝わってくる。

日産の田村氏と田井氏がスペシャルトークショーを開催

左が田井 悟 エグゼクティブデザインダイレクター、右が田村 宏志 チーフプロダクトスペシャリスト

会場にはスペシャルゲストとして、日産自動車でフェアレディZのプロジェクトをまとめる田村 宏志 チーフプロダクトスペシャリストと、Z32型フェアレディZ(4代目:1989年~2000年)のデザインにも携わった田井 悟 エグゼクティブデザインダイレクターが登場。次期フェアレディZについての想いを語ってくれた。

田井氏は『Zをお好きな方々に観てもらえて“映像と実車は違うね”と言われ嬉しい』とコメント。田村氏も『ここ何年も(新型Zは)“どうなってるんだ”と言われ続けていたが、ようやくお披露目出来た』と現在の心境を述べた。

最終的には「Zに見えるもの」を創る!

新型Zのデザインについて田井氏は『いろんなアイデアがある中、最終的には「Zに見えるもの」を創るしかない』とし『Zの場合、50年の伝統の中に未来がある』と定義付けた。

ロングノーズ・ショートデッキのフォルムやヘッドライト形状、リア周りのフォルムといった初代のS30型Z(1969年~1978年)から続く“Zらしさ”や、Z32型の綺麗なグラフィックを持つリアコンビランプ形状など、歴代の伝統を新たに解釈したものだと話す。

新型Zの好きなところはの問いに2人とも「リア」と即答

ハイウェイで後続車のこの位置から観ることを意識したという田村氏

新型Zの一番好きなところはとの問いに田村氏も田井氏も一致して『リア』だという。

田井氏は、リアクオーター部に色々な要素が圧縮されていると説明。これに対し田村氏も『クルマのデザインの中で、ハイウェイなどの渋滞にずっと意識なく見せられるのはリアまわり』だとリアのデザインの重要性を語る。そのために、リア周りは何度もデザインをやり直しているという。その甲斐あって、新型Zは斜め後ろからの眺めに惚れ惚れすると田村氏は絶賛した。

日産 内田社長もお忍びで参加していた!

日産自動車 内田 誠 代表執行役社長兼最高経営責任者(CEO)

Zオーナーたちに紛れトークショーに耳を傾けていたのは、なんと日産の内田 誠 代表執行役社長兼最高経営責任者(CEO)! お忍びで参加したとのことだった。内田氏は日産に入社する前の1993年、4代目フェアレディZ 2by2を購入していたほどのクルマ好きだ。田村氏も『新型Zのプロジェクトを通した張本人』だと説明する。

筆者が内田社長に「新型Z発表後の周囲の反響はいかがでしたか」と尋ねると『身近な友人が“写真じゃわからない”とニッサンパビリオンで実車を見物し、綺麗だったと言ってもらえた』『評論家ではなく一般の人、友人がそうやって評価してくれたことが嬉しかった』とのこと。新型Zについて『手の届く形(価格)で出せればと思っている。(市販バージョンは)もっと良くしていくよう頑張りたい。』との嬉しいコメントも頂けた。

正式な発売はまだ随分先だとも噂される新型Z。屋外で観た実車はなかなか魅力的だった。次に再会出来るのはいつになるのかわからないが、その際にはもっとダークな色味や、逆にシルバーメタリックなどでも観てみたい。これまた違った印象となりそうで楽しみだ。

ともあれ今は、世界に1台しかないこの黄色いZの印象をしっかり目に焼き付けておくことにしよう。

[レポート&Photo:トクダトオル(MOTA編集部)]

会場に来ていた歴代フェアレディZ

Gノーズとオーバーフェンダーが特徴の初代S30型Z「240ZG」, こちらは北米仕様のS30「240Z」。しかも北米日産がレストアした貴重な個体だ。

Gノーズとオーバーフェンダーが特徴の初代S30型Z「240ZG」, こちらは北米仕様のS30「240Z」。しかも北米日産がレストアした貴重な個体だ。

3代目のZ31型(1983年~1989年)もすっかり貴重な存在となってきた。前期(右)と後期(左)で随分とデザインが変化している, こちらはS130型(1978年~1983年)。しかもこの個体は日本では売られなかった280Zターボだ(北米仕様車)

3代目のZ31型(1983年~1989年)もすっかり貴重な存在となってきた。前期(右)と後期(左)で随分とデザインが変化している, こちらはS130型(1978年~1983年)。しかもこの個体は日本では売られなかった280Zターボだ(北米仕様車)

「代官山T-SITE モーニングクルーズ」イベント概要

■日時:2020年10月11日(日)7:00~10:00

■会場:代官山 T-SITE 駐車場(代官山蔦屋書店:東京都渋谷区猿楽町17-5)

■テーマ:フェアレディZ

■特別展示:日産 フェアレディZ プロトタイプ

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