英雄か悪魔か!? ゴーンがいたからデビューできた日産の歴史的名車3選
MōTA / 2020年10月16日 5時50分
日産の最大の経営危機から立て直した立役者といえば、カルロス・ゴーン前会長。「日産リバイバルプラン」に代表される再建計画で、約2兆円あったという実質有利子負債を僅か5年でゼロにしたことでも知られています。同氏に対し良い印象を持っていない方がいるのも至極当然ですが、彼がいなければ誕生しなかった日産の名車もあるのです。今回は、カルロス・ゴーンがいたからこそデビューできた3車種をご紹介します。
他メーカーに先駆けてリリースした100%電気自動車(EV)リーフ
2010年にデビューした100%電気自動車のリーフは、流れるような曲線スタイルと5ドアハッチバックのパッケージングが特徴です。空気抵抗や風切り音を小さくする工夫が随所に見られます。デビュー当時は、充電インフラの問題などが話題となりましたが、リーフをきっかけにインフラ整備が徐々に充実。日本人に電気自動車は未来の乗り物ではなく、これからのスタンダードになり得る乗り物だと感じさせました。電気自動車の普及を決断したカルロス・ゴーン
リーフがデビューしたとき、他の自動車メーカーも電気自動車の実験を行っていたものの、ほとんどのメーカーはエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車の販売に注力。三菱自動車の三菱自動車のi-MiEVを除きを除き、なかなか電気自動車の量産化に踏み出せない状況が続いていたのです。そんな中、カルロス・ゴーン氏は、まだ早いと思われていた電気自動車の発売にゴーサインを出し、日本における電気自動車普及の礎となりました。
日産 初代リーフの中古車相場
■中古車掲載台数:472台■中古車相場:30万円~200万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月12日時点のデータ
「Zは毎年進化する」Z33フェアレディZ
2002年に登場した2ドア2シーターのスポーツカーがZ33フェアレディZです。流麗なルーフラインを持つファストバックスタイルが特徴で、クーペの他にソフトトップオープンの「ロードスター」もラインナップしています。発表時に「Zは毎年進化する」と宣言したとおり、毎年進化を続け、エンジン出力向上など改良が行われました。カルロス・ゴーン氏の一声で開発が再開した
Z33フェアレディZは、Z32の後継モデルとして開発が進められていましたが、バブル経済の崩壊の影響により開発がストップし、日産の名を世界に知らしめたフェアレディZの歴史もここまでかと思われていました。しかし、カルロス・ゴーン氏が就任後、鶴の一声で新型Z33フェアレディZの開発を再開されることになったのです。
日産 Z33フェアレディZの中古車相場
■中古車掲載台数:281台■中古車相場:39万円~590万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月12日時点のデータ
カルロス・ゴーン直轄プロジェクトのR35 GT-R
2007年にデビューした後、2020年現在もフルモデルチェンジすることなく販売が続いている「マルチパフォーマンス・スーパーカー」がR35 GT-Rです。2ドア4シーターのノッチバッククーペが基本パッケージングですが、グレードによって2シーター仕様も存在します。グレードは、標準車、スペックV、エゴイスト、トラックエディション、ニスモなど、各年代で多様なバリエーションを展開していることが特徴です。開発責任者 水野和敏氏に全権を委ねた
R35 GT-Rは、カルロス・ゴーン直轄プロジェクトとして、開発責任者で「ミスターGT-R」と呼ばれる水野和敏氏に全権を委ねました。少数精鋭で組まれたGT-Rチームにより、約3年という一般的な車両開発期間の半分程度の時間で、世界に誇るスーパーカーを作り上げることに成功。今では世界中から愛されるスーパーカーとなっています。
日産 R35GT-Rの中古車相場
■中古車掲載台数:191台■中古車相場:445.3万円~2,080万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月12日時点のデータ
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