人気コンパクトSUVに躍り出た「ヤリスクロス」、あなたはなぜ買ったの!?【みんなの声を聞いてみた】
MōTA / 2020年10月20日 14時30分
発売前から圧倒的な注目度を誇ったトヨタの新型コンパクトSUV「ヤリスクロス」。2020年8月31日の発売開始から1ヶ月後の2020年9月度販売台数ランキング(乗用車ブランド通称名別順位/軽自動車除く)では、ヤリスクロスを含む「ヤリスファミリー」がランキングトップに輝いた。そこで今回、実際に一般ユーザー、購入検討者達は今人気のコンパクトSUVジャンルに新たに登場した新型ヤリスクロスをどう感じているのか、SNSで挙げられているみんなの声を探ってみた。
ヤリスの販売台数が倍増した理由とは
自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)が発表した2020年9月度の販売台数ランキング(乗用車ブランド通称名別順位/軽自動車除く)は、トヨタの圧勝となった。ベスト10のうち7台を占める好調ぶりで、特に1位から5位は全てトヨタ車だった。中でも3ヶ月連続1位を獲得したトヨタ ヤリスは、前月8月度の11856台から22066台と、およそ倍の記録をたたき出した。これは、軽自動車部門で9月度の販売1位を獲得したホンダ N-BOX(18630台/全軽自協調べ)をも上回る、驚異的な販売台数だ。
軽を含む総合ランキングで見てみると、普通車(登録車)が総合で1位となるのは、2017年8月のトヨタ アクア以来、約3年ぶりという快挙である。
ヤリスクロスは9月の販売台数のうち3割
■2020年9月度販売台数ランキング(自販連・全軽自協調べ)
1位:トヨタ ヤリス(22066台)
2位:ホンダ N-BOX(18630台)
3位:スズキ スペーシア(15592台)
4位:トヨタ カローラ(13579台)
5位:トヨタ ライズ(13077台)
ヤリスが販売台数を急激に増やした大きな要因の一つが、8月31日に発売された新型ヤリスクロスが販売台数に含まれていることだが、発売直後に台数を倍増させる程売れているのだろうか。
トヨタ広報に確認したところ、ヤリスファミリー全体の構成比率は、約66%がヤリス、約30%がヤリスクロスとなり、なんとスペシャルモデルであるGRヤリスも3%売れているとのこと。「ヤリスクロスを含めるなんて卑怯だ!」という声も聞こえてきそうだが、ヤリス単体でも14000台以上販売し、登録車のランキングではトップ。総合でも3位という十分な台数を販売している。
ヤリスファミリーの起爆剤、新たに人気のコンパクトSUVカテゴリーに登場した「ヤリスクロス」
そんなヤリスファミリー躍進の起爆剤となる新型ヤリスクロスは、ヤリスファミリーならではの「軽快な走り」「先進の安全・安心技術」「低燃費」を受け継ぎつつ、コンパクトSUVの新たな価値を追求したモデル。ヤリス同様、コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)を採用し、ヤリスの持つ「凝縮感」に加え、SUVならではの力強さ、存在感を表現したバランスのよいプロポーションを実現している。
荷室容量はコンパクトSUVトップクラスの390リットルで、ユーティリティ性に優れたゆとりあふれる荷室空間を実現。ユーザーのアクティブライフをサポートする。価格は179万8000円~281万5000円(消費税込)。
SNS上でのみんなの声は?
では、発売開始からもうすぐ2ヶ月近くとなる新型ヤリスクロスだが、実際に購入した、または購入検討中といった層のSNSでの反応を調べてみた。
「今乗ってる車の車検が切れるので、ほぼYouTubeでの情報のみで先行予約、来週末に納車予定です。装備や外装は気に入っていますが、内装がなぁと思いますが所詮はそのクラスの車なので。街乗りしかしないシニア向けに更にコンパクトで内装が豪華なハイブリッド4WDがあれば売れると思うんですがねぇ。ハリアーみたいなデカいのはもう必要ないので。」
「他の人はどうか知らないけれど、私がSUVを購入する目的の一つは寒冷地特有の降雪対策なので悪路走破性はかなり重要。4WDや地上最低高はポイントの一つ。ヤリスクロスは他メーカー見回しても唯一無二の存在(積載量、燃費、悪路走破性、コンパクト)なので、刺さってる人多いと思いますよ。」
「ヤリスクロスが納車されました。15年ゼロクラウンに乗っていましたが、なかなかゼロクラウン以上はありませんでした。歳を取り一戦を降りると小さなSUVが乗りたくなり、安全面での補助金も貰えるのでヤリスクロスをカタログ段階で発注しました。オプションで良かったのは、革調シートとマフラー変更、ヘッドアップディスプレイあたりですかね。これで少しはハリアーに近づいてきました。後はセンターコンソールを別付けします。」
「ライズと迷いましたけど、安全装備の差でヤリスクロスを契約しました。奥さんはデザインがこちらのほうが好みなようです。車両本体が200万そこそこで満足のいくクルマ、って真面目に探すとけっこう難しくて、最新の安全装備でこの価格帯なのは他社と比較したらバーゲンプライスだと思います。トヨタじゃなきゃなかなか出来ないかも。」
「本日、試乗と商談をしてきました。多くの方が言われているようにコンパクトでありながらとても広くさらに燃費の良さと静粛性は大満足です。インテリアが安っぽいとネガキャンされますが良く工夫された価格以上の上質感を感じます。安っぽいと言う方に言っておきたいのはこの車は500万円越えの高級車ではないことを理解しておくことですね。来週契約してきます。」
「ヤリス買うつもりでディーラー行って、結果ヤリスクロスHV Zを契約しちゃいました。兄弟車といってもかなり違います。ヤリスは燃費の良さが魅力だけど、車高が低いので乗りこんだときどうしても圧迫感が気になります。クロスは今自分が乗っているプリウスより40cmほど全長が短いそうですが、さほど狭さを感じません。内装はまぁこんなもんかなぁという感じ。拘らない方には、リーズナブルな車だし良いと思います。納車は12月、楽しみに待ちます。」
今後も売れ行きを伸ばすのは必至!?
指名買いで契約に至ったという声も見られたものの、人気のコンパクトSUVカテゴリーの中で競合他社と比較した結果、絶妙に秀でるヤリスクロスにたどり着いたという声が多く見受けられた。
巷では、内外装の質感を問う声が多く見受けられるのも事実ながら、実際には価格なりの質感で不満なし、さらには、それを補って余りある装備・仕様などのパッケージングに好印象といった購入者・購入検討者の様子が伺えた。これこそ、トヨタの緻密な戦略の結果といったところだろう。今後もどこまで売れ行きを伸ばすのか。これからの動向に注目したい。
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
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