売れる要素は十分なのに無念! シレっと姿を消した三菱車3選
MōTA / 2020年10月19日 5時50分
過去にはパジェロやデリカなど、本格4WDでRVブームを牽引した輝かしい歴史を持つ三菱自動車。しかし、そんな三菱の歴代モデルの中には、発想や志しは良かったものの販売が振るわず、いつの間にか姿を消してしまったモデルが存在します。今回はしれっとラインナップから消えてしまった三菱の3車種をご紹介しましょう。
ファミリーユースに特化したコンパクトトールワゴン! ミラージュディンゴ
1999年に登場した三菱のコンパクトトールワゴンのミラージュディンゴ。4mに満たないコンパクトな全長と、1.6mを越える高めな全高、縦長スタイルを強調する縦型ヘッドライトを備えた個性的なスタイリングが特徴です。室内は頭上スペースに余裕があり、前席のウォークスルーも可能なパッケージングを採用。コンパクトながら車内が広いという、三菱が提唱する「SUW(スマート・ユーティリティ・ワゴン)」コンセプトから誕生した意欲作でした。
リコール隠しと環境性能に対応できず生産終了
新しい「SUW」コンセプトと新開発のプラットフォームを採用し、車内を楽に移動できるフラットフロアや乗り降りしやすい低床フロアを実現。さらに多彩なシートアレンジなど、ファミリーで使うなら申し分の無い仕上がりのミラージュディンゴ。
しかし、2000年に発覚したリコール隠し問題から販売不振に陥り、追い討ちをかけるように排気ガス規制が強化。排気ガス基準に適応することなく、2002年に生産・販売を終了することになりました。
三菱 ミラージュディンゴの中古車相場
■中古車掲載台数:2台■中古車相場:10万円~32万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月17日時点のデータ
堂々とした風格はまさにフラッグシップセダン! 3代目デボネア
1992年のフルモデルチェンジによって3代目となった三菱 デボネア。全長4975~5125mm×全幅1815mm×全高1440mmという堂々としたボディサイズで、同社のフラッグシップセダンとして相応しい風格を纏っていました。また、当時の高級車といえば、フロントボンネットにエンジンを搭載し後輪を駆動させるFR方式がほとんどでしたが、3代目デボネアは、2代目から受け継がれた前輪駆動のFF方式を採用。フロアトンネル部分を最小化にできるFF方式にしたことで、室内空間を広くとることができました。
景気の衰退に加え高級車というイメージがなかった
三菱 3代目デボネアがデビューした1992年は、いわゆるバブルが崩壊し景気衰退の真っ只中。ただでさえ会社役員や一部の富裕層をターゲットにしていた高級セダンの需要は一気に減少し、発売開始当初から思うように販売台数は伸びませんでした。
また、2代目パジェロやデリカスペースギアなど、RVブームによって一世を風靡していた三菱自動車には、ラグジュアリーな高級車を扱っているイメージが沸きにくかったことも、3代目デボネアの存在感を薄くしてしまった要因と言えるでしょう。
三菱 3代目デボネアの中古車相場
■中古車掲載台数:0台■中古車相場:価格情報収集中
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月17日時点のデータ
アグレッシブなスタイリングのハイパワーワゴン! レグナム
1990年代に起きたワゴンブームの中心的存在、スバル レガシィツーリングワゴンに対抗すべく、1996年に登場した三菱 レグナム。世界初の直噴ガソリンエンジン(GDI)を搭載したことで注目を集め、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。また、最高出力280馬力を発生する2.5リッターV6ツインターボエンジンを搭載した「VR-4」もラインナップし、ハイパフォーマンスワゴン市場を盛り上げました。ブームに乗り切れなかった遅きに失したデビュー
ライバルのレガシィツーリングワゴンがやや大人しいエレガントなデザインであったのに対し、レグナムのデザインはエッジを利かせたアグレッシブなデザインで、根強いファンを獲得することには成功していました。
しかし、1990年代に起きたステーションワゴンブームは、より室内空間が広いミニバン人気が高まったことで年々市場規模を縮小していきます。ハイパワーエンジンと4WDという十分売れるパッケージングであったものの、2002年に生産終了。スタリングやコンセプトが良かっただけに、登場が1996年というのは“遅きに失した”と言わざるを得ません。
三菱 レグナムの中古車相場
■中古車掲載台数:4台■中古車相場:95.8万円~178.9万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月17日時点のデータ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
四駆のみ!「“スゴい”SUVミニバン」が存在!? 高級感マシマシ×悪路も走れる三菱「デリカD:5」が最強すぎるワケ
くるまのニュース / 2024年11月12日 21時10分
-
「レガシィ」消滅で改めて問う SUVは日本の交通事情に合っているのか? 日の丸SWは“オワコン”か
乗りものニュース / 2024年11月3日 16時12分
-
高市元大臣の後任も筋金入りのマニア! 愛車の異名は「走るシーラカンス」まさかの激レア車
乗りものニュース / 2024年10月29日 18時12分
-
5速MTあり! ダイハツ最上級の「フラッグシップセダン」なぜ消滅? パカッと開く「斬新リアゲート」が凄かった! 本気で“独自開発”とした渾身の「旗艦モデル」とは
くるまのニュース / 2024年10月28日 20時10分
-
スバル「レガシィ」国内販売終了へ! 36年の歴史に幕… 「最後のアウトバック」は“歴代オマージュ写真”採用! どんな意味があるのか
くるまのニュース / 2024年10月28日 16時10分
ランキング
-
1男女9000人超が答えた「好きな四字熟語」ランキング発表! 3位「明鏡止水」2位「初志貫徹」…圧倒的1位は?
オトナンサー / 2024年11月26日 21時10分
-
2ダイソーで販売「グミ」に回収命令……「深くお詫び」 使用不認可の着色料を使用、5万7000袋を回収
ねとらぼ / 2024年11月26日 18時1分
-
3「運転する夫に『間違えてばっかり!』と怒鳴ったら、路肩に急停止。怖くて大ゲンカしましたが、私が悪いんですか?」投稿に回答殺到!?「お前が運転しろ」「料理してる時に言われたらどうする」の声も
くるまのニュース / 2024年11月26日 12時10分
-
4ついに出た。新一万円札が「37万円」に大化け!財布の中に眠っているかもしれない“レア紙幣”の正体は
オールアバウト / 2024年11月26日 21時50分
-
5紀文「おでんにからし」は? 「つける」派、「つけない」派どちらが多数? 公式「X」がユーザーからの“意外な薬味”報告に驚き
オトナンサー / 2024年11月26日 23時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください