中には一斉を風靡したモデルも! いつの間にかシレッと姿を消していたホンダ3選
MōTA / 2020年10月22日 5時50分
「走りのホンダ」といわれるように、ホンダはVTECをはじめとした走りの良さを追求している日本の自動車メーカーです。また、斬新な発想の車作りが話題になることもあります。今回は、そんなホンダの中でもいつの間にかシレッと姿を消してしまった車種3選をご紹介します。
当時はFF最強最速とまで言われた4代目インテグラ
ベーシックグレード「iS」に搭載されるのは、最高出力160馬力を発生する2.0リッター直列4気筒DOHC i-VTEC(K20A型)と5速MTまたは5速AT。
一方、高性能スポーツグレードの「タイプR」は、iSと同じK20A型でありながら専用チューニングにより220馬力を発生させ、当時ホンダ2リッタークラスのエンジンでは最強スペックを誇りました。トランスミッションは6速MTのみをラインナップし、「走りのホンダ」を凝縮したスポーツクーペです。
ホンダ最後のFFスペシャリティクーペ
2000年以降の国内市場は、オデッセイやステップワゴンがライバルとしのぎを削るミニバンブーム全盛期。シビッククーペやアコードクーペ、さらにはデートカーの代名詞プレリュードが姿を消す中、最後のFFスペシャリティクーペとしてラインナップに残っていました。
しかし、FF最速クーペとして一時代を築いたインテグラも時代の流れには抗えず、2007年にひっそりと販売を終了してしまいます。
ホンダ 4代目インテグラの中古車相場
■中古車相場:45.8万円~329.8万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月20日時点のデータ
大開口のガラスルーフで開放的!エアウェイブ
インテリアは、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトの採用により、自在なシートアレンジを可能にした広い室内空間を実現。さらに、前後1110mm、左右770mmのサイズを誇る巨大なガラスルーフにより、コンパクトサイズであることを忘れるほどの解放感を楽しめました。
存在感が長続きせず約6年1世代で販売終了
ロールーフのコンパクトワゴンでありながら、広い室内と世間を驚かせたスカイルーフを備え、発売当初は大きな話題を読んだホンダ エアウェイブですが、一度もフルモデルチェンジすることなく、2010年に姿を消してしまいます。その理由として考えられる1つの原因が、当時のホンダには似たようなパッケージの車種が存在していたことです。
全高の近いワゴンやハッチバックとなればもっとも売れていたフィット、走りに特化したストリーム、そしてロールーフミニバンの王者オデッセイ。このように、当時は似たキャラクターの車種がホンダ内に多く存在し、結果としてフィットシャトルに吸収される形で姿を消してしまったのです。
ホンダ エアウェイブの中古車相場
■中古車相場:16万円~79万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月20日時点のデータ
ホンダのスペシャリティデートカー代表! 5代目プレリュード
また、5代目プレリュードには、当時の最新テクノロジーが多数採用されています。トランスミッションには、ダイレクト感を追求し、マニュアルシーケンシャルシフトの感覚を楽しめる新AT「Sマチック」を搭載。また、旋回時の状態に応じて左右の駆動力を外輪側へ多く配分するATTS(アクティブ・トルク・トランスファーシステム)を採用しています。今では当たり前のような装備ですが、当時としては画期的なシステムや装備でした。
特別感よりも実用性が重視された
初代から続くスペシャリティクーペとしての存在感と、高回転まで気持ちよく回るVTECエンジン。さらに、最新デバイスと軽量ボディがもたらす高次元のコーナリング性能など、今振り返れば5代目プレリュードは非常に魅力的なクーペです。
しかし、5代目が登場した1996年はバブル崩壊直後であり、世の中のニーズはスペシャリティ(特別)な車ではなく、使い勝手とコストパフォーマンスに優れた実用車へと移っていきました。その結果販売台数が伸びず、初代から続く23年の歴史に幕をおろすことになってしまいます。
ホンダ 5代目プレリュードの中古車相場
■中古車相場:44.9万円~198万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月20日時点のデータ
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