なぜ? 売れなかったわけじゃないのにシレっと姿を消していたマツダ車3選
MōTA / 2020年10月23日 5時50分
「ロータリーエンジン搭載車の市販化」、「SKYACTIVテクノロジー」と「魂動(こどう)デザイン」など、自動車業界を驚かせるモデルを製造・販売してきたマツダ。そんな多くの秀作の陰には、イマイチ販売が振るわず、人知れず姿を消していった名車が存在するものです。今回は、いつの間にかシレっと姿を消したマツダの車3選をご紹介します。
上質なコンパクトカーを目指したベリーサ
マツダ ベリーサは、2004年にデビューした上質さが売りのコンパクトカー。シンプルな造形でありながら、メッキパーツなどを上手くちりばめているため、品のある上質な内外装のデザインになっています。ベリーサには、「ドレスアップパッケージ」や「レザーパッケージ」といったパッケージオプションが用意され、自分好みの上質空間を作り上げることができました。
また、カードタイプのキーを携帯しているだけで解錠・施錠、エンジンの始動・停止ができる「アドバンストキーレスシステム」を標準装備。さらに、助手席側グローブボックスには、「メイクアップミラー」を備えており、女性目線の装備も充実していました。
上質なコンパクトカーは市場に受け入れられなかった
マツダ ベリーサがデビューした2004年当時は、既にトヨタ ヴィッツやホンダ フィットが、車内が広くコスパに優れたコンパクトカー市場を作り上げていました。対してベリーサのコンセプトは、既存のコンパクトカーにはない上質さ。実際内外装の質感は高評価を得るものの、コンパクトカーを求める層が求めるのは、質感よりも価格であったため、思うように販売台数を伸ばすことができませんでした。
その結果、2004年のデビューから販売終了の2016年までの約12年間、1度もフルモデルチェンジをすることなく販売を終えてしまいます。
マツダ ベリーサの中古車相場
■中古車掲載台数:308台■中古車相場:17万円~101.4万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月21日時点のデータ
スポーツワゴン全盛期に登場した9代目ファミリア
1998年にフルモデルチェンジをしてデビューした9代目ファミリア。「際立つ個性」、「扱いやすさ、運転のしやすさと楽しさ」、「パッケージイノベーション」に焦点をあてて開発されました。高い運動性能とステーションワゴンの多用途性を兼ね備えた「S-ワゴン」を設定。また、同クラス初のリアシートスライド機構、折り畳むとテーブルになる「スペースアップシート」を採用するなど、独自性と個性を表現したさまざまなアイデアが盛り込まれています。
ステーションワゴンタイプに一定の人気があった当時、スバル インプレッサスポーツワゴンやトヨタ アルテッツァジータと共に、コンパクトスポーツワゴンを盛り上げました。
世界に通用するコンパクトカーファミリア
マツダ ファミリアは、1963年~2003年まで自社で製造・販売していたコンパクトモデルです。世代により、2ドアクーペ、4ドアセダン、3/5ドアハッチバック、ワゴンなど、さまざまなボディバリエーションを展開。また、グローバル販売も行われていました。
その後は、マツダの経営難に端を発するモデル再編などの影響により、9代目を最後に、約40年にわたる歴史に幕を閉じました。しかし、ファミリアのDNAは、アクセラに受け継がれ、2019年からMAZDA 3となって現在でも販売が続けられています。
マツダ 9代目ファミリアの中古車相場
■中古車掲載台数:2台■中古車相場:50万円~63万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月21日時点のデータ
多彩なシートアレンジができるセダンとワゴン! 7代目カペラ
1997年「ワゴンを学んだセダンです」のキャッチコピーとともに7代目カペラがデビュー。ボディバリエーションは、4ドアセダンと5ドアワゴンの2種類を展開。セダンには、ワゴンやミニバンなどで見かける、前に倒すとシートバックがテーブルになる助手席や、160mmスライドするリアシートなどが採用されています。
見た目は、セダン/ワゴン共に真面目過ぎると言われることもありますが、小さなボディに多くのシートバリエーションを取り入れ使い勝手を追求。暗黒の時代から立ち上がろうとする、マツダの実直で熱い思いが込められた車でもありました。
悲劇を乗り越えマツダを支えたカペラ
マツダ カペラは、フォルクスワーゲンに勝る車づくりを目標に開発され、1970年に初代がデビューすると、「風のカペラ」で親しまれました。まだFRが乗用車の主流だった1982年、4代目へフルモデルチェンジしたカペラはFFを採用。当時のマツダ経営陣に批判されながらも、発売するとマツダ史に残る大ヒット車種となります。
また、5代目では世界初となる車速感応式4WSや、排気ガスの圧力波で直接吸入エアーを加圧するという「プレッシャーウェーブ・スーパーチャージャー」をディーゼルエンジンに搭載するなど、常に新しい技術に挑戦し続けるマツダらしい1台です。
しかし、1991年にカペラの名を捨て、クロノスへ移行すると販売は低迷。バブル崩壊の影響もあり、マツダは経営難に陥ってしまいます。
それでも、1994年に6代目としてカペラの名は復活し1997年に7代目へ。そして、2002年にはそのバトンをアテンザに渡し、32年というカペラの歴史に幕を下ろしました。
マツダ 7代目カペラの中古車相場
■中古車掲載台数:1台■中古車相場:19.8万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月21日時点のデータ
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